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怒髪天 増子直純と玉袋筋太郎 大好きな桃屋製品を語り合う

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怒髪天の増子直純さんがTBSラジオ『たまむすび』に出演。食べるラー油のCMに出演していた増子さんが玉袋筋太郎さんとお気に入りの桃屋製品について語り合っていました。


(玉袋筋太郎)いやー、さあ、どれに行きましょうか?

(小林悠)そんな伝説をいっぱい持っている増子さんですが、やっぱりね、みなさん、このことは気になっていると思います。食べるラー油ブームの火付け役ですよ。



(増子直純)これね。

(小林悠)2010年ですか。あれは。

(増子直純)ああ、そうですね。結構たってますね。

(玉袋筋太郎)どこ行ったって売ってましたからね。食べるラー油。

食べるラー油のCM

(増子直純)すごかったです。最初、だって1週間で・・・10日間か。で、放送できなくなって。品切れになっちゃって。で、放送できないって。苦情来るんでって言われて。

(玉袋筋太郎)はー、それでですか。

(増子直純)そう。親、親戚、友達にね、『俺、CM。ラー油のやつ、出るから。新しい桃屋の!』って。でね、嘘つき扱いですよ。

(玉袋・小林)(笑)

(増子直純)『流てねえよ!いつ出るんだよ?』って。『いやいや、流れてる・・・あれっ?』なんつって。

(玉袋筋太郎)三木のり平、出てるぞ!って(笑)。

(増子直純)ぜんぜん流なくなっちゃって。

(玉袋筋太郎)あれれれれ。それぐらいブームになったんだよ。

(増子直純)すごかったですね。ラー油は美味しかったけど、俺たちには美味しくなかったって言う話になってますけども。

(玉袋・小林)(笑)

(小林悠)あれ、どういう経緯であのCMに出ることになったんですか?

(増子直純)あの、箭内(道彦)さんっていう。箭内さんが関わって作っていたんで。

(玉袋筋太郎)CMディレクターの。

(増子直純)で、うちのバンドをすごい気に入っててくれて。ちょうど、どうだい?って話になっていて。ああ、じゃあいいですねって。で、当日まで食べさせてもらえなかったんですよ。『すっごい美味いから。だけど、サンプルあるけど、食べちゃダメ』って。

(玉袋筋太郎)『待て!』。

(増子直純)で、その場で、本当に食べたリアクションがほしいと。それでね、食べたんですけど、いや、めちゃくちゃ・・・

(小林悠)あれ、全部アドリブ?

(増子直純)アドリブですよ。本当、美味いですよ。



(増子直純)あれからね、桃屋さんの、何回かいろいろ出してもらったんですけど。やっぱり桃屋製品、アホみたいに食べてますからね。俺。

(玉袋筋太郎)あたしだって負けてませんよ。ええ。

お気に入りの桃屋製品

(増子直純)やっぱり、世代的にね、やっぱり桃屋の新製品が出たら買うっていうね。

(玉袋筋太郎)昔のね、やっぱり塩辛なんつーのは桃屋で覚えたんだから。

(小林悠)桃屋、出してるんですね。塩辛。

(玉袋筋太郎)桃屋のイカの塩辛、最高だよ!



(増子直純)最高。

(玉袋筋太郎)もう、あの塩っぱさでね、どれだけ酒飲んだか。俺なんか。

(増子直純)本当に美味い。あと、やわらぎですよ。



(玉袋筋太郎)やわらぎ、来ました!

(増子直純)やわらぎは食った!あのね、穂先メンマ。

(玉袋筋太郎)やわらぎ来ましたか。俺は、ザーサイ。

(増子直純)ザーサイも最高!



(玉袋筋太郎)あれでやっぱね、飲んでんだよね。四畳半のアパートで。

(小林悠)やわらぎって、ゆかりみたいなもんですか?

(玉袋筋太郎)メンマ。

(増子直純)穂先メンマ。やわらかいメンマ。めちゃめちゃ美味いですから。最初出た時にね、もう本当にね、大丈夫か!?っていうぐらい食いましたから。

(小林悠)(笑)

(増子直純)周りもみんな食って。もう、ねえ。

(玉袋筋太郎)俺、いまでもハマッてんの、あれですよ。唐がらしのりですよ。

(増子直純)美味いっすね。あれは美味い。



(玉袋筋太郎)最終的にはもう、瓶にさ、最初は匙でさ、こうやって小皿につけるんだけど。もう最終的には指でいってっからね。こう。

(小林悠)直接。

(玉袋筋太郎)舐めながら。こう・・・

(増子直純)もう、プーさんですね。プーさん。

(小林悠)(笑)

(玉袋筋太郎)プーさん!

(増子直純)プーさん状態。壺に手、入れちゃって。

(玉袋筋太郎)桃屋だなー!桃屋ですよ。

<書き起こしおわり>
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怒髪天 増子直純と玉袋筋太郎 西荻窪の名物飲食店を語る

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怒髪天の増子直純さんがTBSラジオ『たまむすび』に出演。『戎』や『はつね』など、西荻窪の名物飲食店について話し合っていました。


(玉袋筋太郎)そこでですね、やっぱり飲んべえで?お酒。

(増子直純)いや、もう好きなんですけどね。弱いですよ。めっちゃ燃費いいですよ。

(玉袋筋太郎)あ、そうですか?

(増子直純)あとの3人はひどい飲んでますけどね。燃費は超いいですね。

(玉袋筋太郎)全国ツアーやっている時にね、やっぱりボーカルだから。打ち上げ行きたいんだけど。それを抑さえたっつーのが偉い!

(増子直純)3回に1回ぐらい。

(玉袋筋太郎)偉いですねー!

(増子直純)いやいや、次の日誰かがキツいんだったらいいんですけど。自分がキツいんでね。そりゃあ、やっぱりね、うちのドラムあたりがキツいんだったらガンガン飲みますけどね。

(玉袋・小林)(笑)

(増子直純)さすがに自分だから。

(玉袋筋太郎)プロ意識!プロ根性!

(増子直純)いやいや。

(小林悠)増子さんご自身は、あまりお酒は得意ではないんですか?

(増子直純)いや、好きですよ。ただね、本当に弱いですね。燃費、超いいです。

日本全国酒飲み音頭

(玉袋筋太郎)今回のアルバムでね、『日本全国酒飲み音頭』。バラクーダ師匠のね、あの歌を。


(増子直純)素晴らしかったですね。

(玉袋筋太郎)いや、素晴らしいんだよ。で、僕も聞きまして。で、まあ『日本全国酒飲み音頭』だから北海道からね、九州、沖縄まで行くんですけど。なんであの、『関東は西荻で酒が飲めるぞ』なんですか?

(増子直純)西荻ね、上京してきて25年。ずーっといま、西荻に住んでるんで。

(玉袋筋太郎)西荻ですか?

(増子直純)この間、ハロー西荻っていう。西荻の、毎年やる地域のお祭り。そこで、初めて出させていただいて。小学校でね、演奏したんですけど。1000人くらい集まってくれて。すごいですよ。『日本全国酒飲み音頭』、小学校の校庭でやってますからね。

(玉袋筋太郎)最高!

(増子直純)もう怒られるぞっていうね。

(玉袋筋太郎)僕、西荻のすごい近所に住んでるんですけど。

(増子直純)あ、本当ですか?

(玉袋筋太郎)タクシーで1メーターですよ。だからバス停でバスで2つ、3つのところですから。

西荻窪の名店

(増子直純)本当ですか?西荻で飲まないんですか?

(玉袋筋太郎)西荻で飲まないんです。俺。

(増子直純)戎(えびす)、ありますよ。

(玉袋筋太郎)戎、知ってます。はい。戎。

(増子直純)あれ、衝撃でしたよ。

(玉袋筋太郎)あそこのね、やっぱチューハイは濃すぎる。

(増子直純)濃いですね。

(玉袋筋太郎)ジョッキチューハイ、すごいんだから。殺す気か!?っていうぐらい入れてくっから。戎は。


(増子直純)すごいあの、もうグラスの中がね、ちょっとね、陽炎みたいになっているから。濃すぎて。

(小林悠)そんな!?(笑)。

(玉袋筋太郎)すごいんだから。濃すぎて。ガソリンか!?っていうぐらい。

(増子直純)もう燃えそうな。でも、いいですよ。外でほら、椅子を置いて。あれ、北海道にない文化なんで。北海道、冬、外で飲んだらね、死にますからね。

(玉袋筋太郎)(笑)

(小林悠)命の問題ですからね。

(増子直純)命の問題ですから。

(玉袋筋太郎)俺ね、1回西荻ね、何回か行ったんですよ。で、結構いい、こだわりの居酒屋とかあって。江頭と2人で昔、やっぱり飲みに行って。

(増子直純)すげえ組み合わせですね。

(玉袋筋太郎)行ったんすけど。どうもね、排他的な空気を感じたんですよね。西荻に入ってくるんじゃないって。

(小林悠)お客さんですね、みたいな感じですか?

(玉袋筋太郎)そう。

(増子直純)割りとね、ヒッピームーブメントからの流れのおじさんたちがね、多くて。それがでもね、もう25年も住んでますから。もう通っているラーメン屋も代替わりしてますからね

(玉袋筋太郎)あら、そうですか。

(増子直純)それぐらいいるとね、気にならなくなりますよ。

(玉袋筋太郎)はつね。

(増子直純)はつね、最高ですよ。はつねも、もういまは三代目に。

(玉袋筋太郎)ラーメンはつね。西荻っつったら、はつね。


(増子直純)いま、三代目になりましたね。

(玉袋筋太郎)まるやは?

(増子直純)まるやはね、まだやってます。

(玉袋筋太郎)まだやってますか、あのオヤジ。

(増子直純)はつね、最っ高なんすけどね。並んじゃって。なかなか食べられない。

(玉袋筋太郎)それが面倒くさいんですよ。

(小林悠)(笑)。対決しないでくださいよ。

(玉袋筋太郎)だからもう、戎っていう焼き鳥屋、いいんですよ。

(増子直純)はつね、めちゃ美味いですから。

(小林悠)そうなんですか(笑)。

(玉袋筋太郎)はつねっていうラーメンだよ。そりゃあ、もう。うん。

(小林悠)じゃあ西荻、行けそうですか?玉さん。

(玉袋筋太郎)いや、増子さんが招いてくれたら、僕は行きますよ。その代わり、僕のやっぱりエリアの阿佐ヶ谷にもやっぱり来てほしいですし。

(増子直純)あ、阿佐ヶ谷も近いですからね。阿佐ヶ谷、飲んだら西荻ぐらいまで歩いて帰れますから。ちょうどいいぐらいですから。

(玉袋筋太郎)ラブホも2軒ありますしね。

(小林悠)聞いてませんよ(笑)。

(増子直純)さすがに2人では寄りませんけどね。

(玉袋筋太郎)寄らない、寄らない(笑)。

(小林悠)(笑)

(玉袋筋太郎)なんで2人で入るんだよ?(笑)。

(増子直純)『ここ、いい店ある』って(笑)。

(小林悠)いま、ちょうどね、お酒の話になってますが。

(玉袋筋太郎)いや、もうこのアルバム、最高!いや、気持よかった。飲んべえの気持ちをこれだけ汲んでくれる。いやー、最高ですね!

飲んべえの気持ちを汲んだアルバム

(増子直純)なかなか、やっぱりお酒をモロにモチーフにした曲って、ロックバンドの曲、あんまりなくて。まあ、ブルースとか、多いじゃないですか。こりゃあもったいなと思ってね。なんかこうね、せっかく飲んだものを還元しようかなってことで。お酒の歌をいっぱい作っておいた方が、ねえ。楽しいですから。

(玉袋筋太郎)そのために、γGTP上げてんだから。俺たち。大変だよ。もう180。180ですから、γGTP。

(小林悠)ギリギリのところで。

(増子直純)あれですよ。その『日本全国酒飲み音頭』で40何人、友達のバンドマン呼んで。中にはもう、元酒豪もいますからね。もう、ドクターストップで。

(玉袋筋太郎)(笑)

(増子直純)γGTPがね、もうすごい。外車の排気量ぐらい上がっちゃって。

(玉袋筋太郎)2000GTPっていう世界。γ2000GTPとか。バイクじゃねーんだから!

(小林悠)(笑)

(増子直純)病院の先生、びっくりしちゃって。『これ、世界記録出てますよ!?』っていうぐらい。

(玉袋筋太郎)俺のオヤジが3000だから。

(増子直純)だいぶ排気量、上がってますね。

(玉袋筋太郎)すごいアメ車。マッスルカーって言われてたから。

(増子直純)マッスル(笑)。

(玉袋筋太郎)春一番が5000で死んだっていう(笑)。

(増子直純)(笑)。マッドマックスですよ。5000まで行ったら。

(玉袋筋太郎)デス・ロードですよ、本当に(笑)。

(増子直純)そう(笑)。

(玉袋筋太郎)まさにデス・ロード。

(小林悠)(笑)。増子さん、このアルバム、『怒髪天 酒唄傑作選 オヤジだョ 全員酒豪』より1曲ぜひ曲紹介をお願いします。



(増子直純)はい。これ。『宜しく候』。聞いてください、怒髪天で『宜しく候』。



(小林悠)はい。怒髪天で『宜しく候』、お送りしました。

(玉袋筋太郎)今度、飲みに行きましょうよ。もういいよ、仕事止めて・・・だって(笑)。この時間から飲むのが、また!いいんですね!

(増子直純)このね、ちょっと明るいうちから飲む背徳感が。

(玉袋筋太郎)背徳感!これが!荻窪駅前の鳥もとかなんかでね。

(増子直純)ああ、行きたいですね!

(玉袋筋太郎)一杯やっちゃってさ。あのバス停で並んでいる人たちを見て。後ろでこう、見ながら。背負っちゃって。

(増子直純)いいツマミですからね。

(玉袋筋太郎)あれがいいんです。

(小林悠)『先にごめんね』っていう(笑)。

(玉袋筋太郎)そうそうそう。

<書き起こしおわり>
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宇多丸 ライムスターと土岐麻子のアルバム名のカブりを語る

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宇多丸さんがTBSラジオ『タマフル』でライムスターと土岐麻子さんの新作アルバムのタイトルがカブってしまっている件について、土岐さんのアルバムにかかわっているジェーン・スーさんと語っていました。



(宇多丸)まあ、とにかくアルバムが出来ましたってことで。この番組でも随時ね、新曲をオンエアーするっていうのが先週から始まっておりますが。続けていこうと思っております。ニューアルバム、ライムスター、私の本業、ヒップホップグループ、ライムスター10枚目のアルバム。移籍第一弾となる10枚目のアルバム『Bitter,Sweet&Beautiful』というタイトル、先週発表させていただきました。そして先週の深夜にアルバムのアートワークとか、新アー写であるとかが発表になるということですね。

これ、まったくの偶然ですけど、同日発売の土岐麻子さんのアルバム。しかもそのアルバムのコンセプトっていうかね、ディレクションっていうかプロデュースをジェーン・スー。『相談は踊る』のジェーン・スーがやっている土岐麻子さんのアルバムが『Bittersweet』だったんですね。

土岐麻子アルバム『Bittersweet』



いや、これでもね、いいと思いますよ。つまり、アラフォー女子もアラフォー男も、この時代こうやって生きてると・・・ああー!ジェーン・スー、いた。ジェーン・スーが手を振ってる。ねえ!すいません、来る?その話、する?ちょっと。ジェーン・スーさん、大丈夫?ギャラとか別に、追って払えとか言わない限り・・・あ、いらっしゃい。すいません。ジェーン・スーさん、すいません、ちょっと。

(ジェーン・スー)いやいや・・・

(宇多丸)急遽。たまたま通りかかっただけでしょ?これ。

(ジェーン・スー)いや、あのね、土岐さんの話が来たから、走ってきた。

(宇多丸)はいはい。土岐さんのアルバムの・・・あ、すいません。ジェーン・スーさん。お疲れ様です。『相談は踊る』、お疲れ様でございました。

(ジェーン・スー)お疲れ様でございました。コンセプト・プロデューサーというね。壁打ちテニスの壁ですね。

(宇多丸)土岐さんが投げたものに対して、ちょっとこう、方向づけをしてあげるみたいな?

(ジェーン・スー)これ、どういう意味ですか?みたいなことを聞いたりとか。

(宇多丸)あ、ツッコミを入れて、ブラッシュアップしていくみたいな。

(ジェーン・スー)そうそうそう。

(宇多丸)作詞はやってるんですか?

(ジェーン・スー)1曲だけ。ハァ・・・

(宇多丸)どっから来たんだよ!?

(ジェーン・スー)なんか向こうのスタジオから・・・走ってきたんです・・・聞いてたら、『土岐さん』って言ってるから。すいません。

(宇多丸)ねえ。『Bittersweet』って。

(ジェーン・スー)びっくりしました。土岐さんからLINE来ました。まさかのライムスターとカブり!

(宇多丸)しかも、同日発売なんだもんね。

(ジェーン・スー)もちろん知らなかったわけですから。

(宇多丸)僕らも知らなかったですよ。

(ジェーン・スー)びっくり!

(宇多丸)でもこれは、やっぱりシンクロニシティってことじゃないの?

(ジェーン・スー)そうだと思いますよ。

(宇多丸)やっぱりその、年頃同じぐらいで、こうやって生活してて。で、何かこの気分を表現するのに・・・っていう時に。実はね、僕ら『Bittersweet』っていうタイトルになる可能性もぜんぜんあったの。

(ジェーン・スー)おーい!おいおいおい!

(宇多丸)何個か候補がある中で、当然あったんですよ。そこで『Bittersweet』で止めておくか?っていう意見もあったんですよ

(ジェーン・スー)だけど、もう1個つけちゃうか?ってことで、つけたわけですね。

(宇多丸)うん。なんかそう、もう1個、やろうかな?みたいな。『Beautiful』っていうコンセプトは前からあったんで。でも、『Beautiful』もね、『How Beautiful』と言えばね、土岐さんでもありますから。もう・・・


土岐麻子(asakotoki) How Beautiful

(ジェーン・スー)しかも、まあちょっとこれ、言ったら怒られるかな?その言葉が入っている曲が入ってるんですよね。今回、アルバムに。

(宇多丸)どの言葉?

(ジェーン・スー)『Beautiful』が入ってる曲が(笑)。

(宇多丸)ああ、そう。じゃあもう、ある意味姉妹編!

(ジェーン・スー)そうなんですよ。

(宇多丸)姉妹編と言ったところでしょうか?偶然に、別個に。

(ジェーン・スー)完全に違う場所で作っていたんですけど。びっくりしました。

(宇多丸)いやいやいや、すいませんね。ちょっと。

(ジェーン・スー)いえ、こちらこそ、ありがとうございます。

(宇多丸)これ、でもこうなったら、あれですよ。各店舗のみなさんもね、こうなったら並べて。セットで買ってくれ!みたいなね。そういう、こう・・・

(ジェーン・スー)土岐さん、出たがってましたよ。すごい。タマフル。

(宇多丸)あ、マジですか?はいはいはい。ぜひぜひ。土岐さん、もうずいぶん前からさ、もちろんしまおさんとも仲いいし。番組出てもらったことも前はあったりして。で、何度も昔から知っているつもりだったんだけど、ライムスターのライブを見るの、結構最近。初めて、去年ぐらいかな?ようやく見たみたいで。『かっこいいんだね』って言ってましたよ

(ジェーン・スー)(笑)。あらら?

(宇多丸)『あー!』だって。うん。みたいなね、ことですよ。じゃあ、アルバムのちょっとね。

(ジェーン・スー)ちょっと、その時にはまた私もうかがいますので。

(宇多丸)あ、そうだね。発売日が重なるということはですよ、おそらくライムスのメンバーの稼働とかもあるわけだし。

(ジェーン・スー)まとめて稼働しちゃったりして?

(宇多丸)そうだね。

(ジェーン・スー)セットで。セット販売!セット販売!

(宇多丸)そうだよ!でさ、なんて言うの?ドリカム編成ならぬ、新たなさ、紅一点編成って言うんですかね?こういうのでやれば・・・

(ジェーン・スー)オルケスタ・デ・ラ・ルスみたいな感じで(笑)。

(宇多丸)(笑)

(ジェーン・スー)よくわかんないけど(笑)。

(宇多丸)商業的に可能性が広がったのかなんなのかわかんないけど。いいじゃん。いいじゃん。それも含めて。

(ジェーン・スー)ダンクラっぽい曲も入っているので、ぜひ聞いてください。

(宇多丸)私好みもあるんですね。はい。

(ジェーン・スー)ちょっと、そちらの『Bitter,Sweet&Beautiful』も楽しみにしてますので。

(宇多丸)はい。音源上がったらちゃんと渡しますんで。ということですいません。急遽。

(ジェーン・スー)あ、すいません。突然、乱入しちゃって。

(宇多丸)いや、助かりました。良かった。言質を取らせていただきました。みなさん、ジェーン・スーさんでございました。

(ジェーン・スー)ありがとうございました!

(宇多丸)よいしょー!ねえ。急遽ゲストでございました。

<書き起こしおわり>

宇多丸 藤井隆『Coffee Bar Cowboy』と『Quiet Dance』を語る

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宇多丸さんがTBSラジオ『タマフル』で藤井隆さんのアルバム『Coffee Bar Cowboy』を日本ポップス史上に残る名盤確定!と絶賛。自身の参加曲『Quiet Dance feat.宇多丸』を紹介していました。



(宇多丸)はい。ということでですね、ライムスターのニューアルバム『Bitter,Sweet&Beautiful』からのですね、宇宙初オンエアー曲、本日も用意しておりますが。今日はそれ、かける前にもう1個、ちょっと曲をかけておきたいと思います。というのはですね、今週は6月17日水曜日に藤井隆さん、ニューアルバム『Coffee Bar Cowboy』発売週ということなんですよね。はい、おめでとうございます。藤井さんもね(拍手)。

あの、スタジオライブ、先日ね、6月6日の特集、お送りいたしましたが、その時、僕の参加曲をスタジオライブでやらせていただきましたけど、CD音源でちゃんと聞いていただいて、まだいないので。ちょっとCD音源を普通に流そうと思います。本当に『Coffee Bar Cowboy』、いま本当に評判になってますけど。すさまじい名盤です。もうはっきり言って日本ポップス史上に残る名盤確定でしょう。これ。その中でもね、ひときわ際立つ詩情っていうんですかね?(笑)。まあでも、すばらしい物語性のある歌詞だと思っております。で、まあそれを引き出してくれたのが、やはり藤井さん。

あの、僕のフィーチャリングラップをね、お願いされる史上の中で最も難解な。要するに非常に細かい設定。細かく、かつ複雑、かつ異常っていうか。俺、だって外国の大使だっていうんですよ?外国の大使が迎賓館にいて。で、パーティーに疲れて窓辺に行ったら、別れ話をしている四谷見附の正門サイドの日本人のカップルを見て、『若さとはバカだな』と思うっていう。おい、それ16小節入りませんよ!しかもBPM117で!?って・・・全部入ったというね。そんなあたりも楽しんで頂きたいと思います。CD音源でじっくりお聞きください。藤井隆 feat.宇多丸で『Quiet Dance』。

藤井隆 feat.宇多丸『Quiet Dance』


動画0:20からスタートします

(宇多丸)はい。ということで藤井隆さんニューアルバム。11年ぶりのニューアルバム『Coffee Bar Cowboy』。もうすでに名盤確定でございます。こちらの収録のフィーチャリング宇多丸で『Quiet Dance』。アルバム音源でお聞き頂いております。藤井さん本当にね、もちろんね、芸人さんの余技としての音楽活動っていう域じゃあないっていうのは最初から。タマフル初年度の特集からずっと言っていることですけど。もうそれも超えて、もうなんか、本当日本のポップミュージック史に残るレベルの、結構シンガーソングライターレベルに来てるんじゃないかな?っていうぐらいの。本当にすさまじいアルバムだと思います。『Coffee Bar Cowboy』。ぜひみなさん、聞いていただきたいと思います。発売中でございます。

<書き起こしおわり>

宇多丸 ライムスター新曲『Pain Killer』を語る

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ライムスター宇多丸さんがTBSラジオ『タマフル』でライムスターの新作アルバム『Bitter,Sweet&Beautiful』からの新曲『ガラパゴス』を紹介していました。



(宇多丸)そして、それに負けないようにしないといけない。こちらの私の本業の方。7月29日発売、ライムスター2年半ぶり10枚目のアルバム。移籍第一弾。『Bitter,Sweet&Beautiful』。奇しくも土岐麻子さんのアルバム『Bittersweet』と同日。カブる部分もあるというね。こんなアルバムでございます。

http://miyearnzzlabo.com/archives/27113

先週はBACHLOGICプロデュースの『ガラパゴス』というですね、アルバムの中でもいちばんぶっ飛んだというかね。ちょっとエクストリームな感じの曲をお聞きいただきましたけど。

http://miyearnzzlabo.com/archives/26811

本日、またちょっとね。いろいろメンバーとも相談して、ちょっとやっぱり対照的なところに行こうじゃないかと。なので、アルバムの中でいちばん今度はメロディックな感じの曲に行こうかなと。ちょっとキレイな感じのメロディーが入っている曲。なんだけど、今回のジャケね。バラにちょっと蜘蛛が1匹付いているというあれなんですけど。まあ、その美しいように一見、見えるけども、そこにある毒っ気っていうかですね。言っていること自体も、今回のアルバムを通して言っていることなんですけど、要は『人は正しさのみにて生くるにあらず』というかですね。

人は正しさのみにて生くるにあらず

正しさだけでは生きていけないでしょ?っていうようなあたり。だからちょっと、結構言っていることは不穏です。はい。まあ、音楽のメタファーではあるんですが・・・というあたり。お聞きいただきたいと思います。プロデュースはKREVAでございます。あの、KICK THE CAN CREWのKREVA。ソロアーティストとしてもね、非常に活躍。あの、僕らの直接の後輩でもあるんだけど、もう、なんて言うの?尊敬する後輩というか。一アーティストとして大変尊敬している男。で、初めてトラックメイカーとして依頼した曲でございます。はい。

ええと、アルバムでも結構初期の段階でできた曲で、方向づけをしてくれた曲と言ってもいいんじゃないでしょうか。では、お聞きください。宇宙初オンエアーでございます。Produce By KREVA。ライムスターニューアルバム『Bitter,Sweet&Beautiful』より宇宙初オンエアー。タイトルは『Pain Killer』。

(曲終わり)

(宇多丸)はい。トラックはKREVA。ライムスターで『Pain Killer』。宇宙初オンエアーをお聞きいただきました。アルバム『Bitter,Sweet&Beautiful』。全体に流れがですね、結構コンセプチュアルにできているアルバムで。それこそ三幕構成なんです。で、一幕目の終わりがこの曲みたいな。そんなイメージでございます。はい。そこで一旦、スキットが入って第二幕目に入っていくというようなね。あ、ということで来週の宇宙初オンエアーは二幕目の一曲目ですね。はい。という流れになっております。そんな感じでございます。ということで、これからアルバム発売まで、毎週新曲をかけていきたいと思います。来週もお楽しみにしてください。全貌が少しずつね、明らかになっていく。『ガラパゴス』が二幕目中盤ぐらいの感じですね。はい。っていう感じで、どんな感じなのかね、楽しみにしていただきたいと思います。

<書き起こしおわり>

安住紳一郎 高級美容整形外科で鼻のできものを治療した話

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安住紳一郎さんがTBSラジオ『安住紳一郎の日曜天国』の中で、鼻にできてしまったできものを、なぜか高級美容整形外科で治療した際の話をしていました。



(安住紳一郎)男の子はかならず鼻に何か物をね、入れてしまうんですよね。これは、止められないみたいですね。

(中澤有美子)そうですか。ええ。

(安住紳一郎)かならず入れるみたいですね。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)本当にいろんなものを入れるみたいですよね。あれ、なんなんでしょうね?習性なんでしょうかね。ええ。ありますよね。私も結構鼻の中、いろいろ入れましたけどね。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)男の人はね、鼻をね、いじっちゃう癖があるんですよね。なんででしょうね。うーん。すぐ、鼻をつまんだり。鼻を掻いたり。あと、鼻の内側もね、ちょっと気になっちゃって、必要以上にね、触ったりしますよね。

(中澤有美子)ふーん。

(安住紳一郎)私も鼻を触りすぎて、なんか鼻にできものができて。そのできものね、あんまり触りすぎると、またそれが大変なことになりますもんね。

(中澤有美子)ふんふん。

鼻のできものを治療

(安住紳一郎)それで、ものすごくちょっと見た目があまりよくないということで。病院を誰かに紹介してもらおうと思って、知り合いに照会したら、そんな男の子の日常起こっている鼻のトラブルだと思わずに。まあそれは女性の方に紹介してもらったんですけども。まあ私が鼻の病院を知りたがっているということで、ちょっと間違っちゃったみたいでね。

(中澤有美子)ああー。

(安住紳一郎)『ちょっと鼻をいじりたい』と思ったみたいで。

(中澤有美子)(笑)。あ、美的に?

(安住紳一郎)ものすごい高級な、整形外科?美容整形外科の真ん中?みたいな病院を紹介されてしまいですね。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)これ、私はじめて行ったんですけど。やっぱりすごいんですね。ああいう、もうメディカルっていうよりもビジネスの世界だよね。もう。

(中澤有美子)あ、行ったんですね。

(安住紳一郎)行きましたよ。それで、すっごい待合室みたいなのがあるのね。なんかホテルのロビーみたいな、個室になっていて。

(中澤有美子)個室の待合室?

(安住紳一郎)他のお客さんに会わないように。

(中澤有美子)あ、そうかそうか。

(安住紳一郎)通されて。キレイなスーツを着た受付の人がね、『こちらでございます』なんて言って。なんか、ストロベリーヒップみたいなお茶を入れてもらってね。

(中澤有美子)(笑)。ローズヒップかな?

(安住紳一郎)あ、ローズヒップかな?うん。なんか、すごいお茶が出てきてさ。ものすごい高級なさ、マイセンのカップかなんかに入っていてね。そしてなんかいろんな、こういう注射がありますみたいな、そういうファイルが手元にあって。

(中澤有美子)へー。

(安住紳一郎)でね、すごいいい匂いのするスリッパみたいなの、履かされて。これ、マズいことになったぞ・・・なんて思いながら。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)で、なんかカウンセリングが3回くらいあってね。まず、アシスタント的な人がやってきて、どういう風にやりたいのか?を聞くみたいな。で、その次は経理みたいな人が来て、予算これぐらいになりますみたいなのが来て、ようやく大先生が登場してやるみたいなことなんだけども。もう途中で恥ずかしくなっちゃってね。なんかね。この鼻の上の、チュンとしたできものを・・・みたいなね(笑)。

(中澤有美子)あー。『それだけでいいんです』っていう。

(安住紳一郎)そう。ひどかったね。で、ちょっとね、ピンセットみたいなのでギャッてやって。中の芯を出すみたいな。そういう作業だけ。で、もう周り、がっかり。で、終わった後はもう待合室入ることを許されませんでした。私。『すぐ帰ってください!』みたいな。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)驚き。

(中澤有美子)経験ですね(笑)。

(安住紳一郎)そうですね。いくらだったっけな?1200円だったかな?

(中澤有美子)(笑)。普通の皮膚科でね、よかったっていうことですね。

(安住紳一郎)うん。もう本当に、追い出されるかのようにね。ええ。

(中澤有美子)本当、大手術をね、やるつもりだったんですかね?

(安住紳一郎)まあ、そういう、ものすごい。美容の世界、恐ろしいなと思ってね。で、帰りに近くの薬局で、ダラシン軟膏みたいなの、ありますよね。抗生物質の入ったね。それで、私ビビっちゃってるから、なんかすげー高い薬を処方されたんじゃないかな?と思って。その、医療点数で書いてあるんで、なんか小数点みたいなのが出てくるんですよね。なんかね。

(中澤有美子)はあはあ。へー。

(安住紳一郎)で、『うわっ!24000円もする薬の処方されちゃった!手持ち、ないわ!』とか思って行ったら、案の定240円だったの。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)なんか、『240.00』みたいな。なんか、医療点数がなんかね、1円未満みたいなことになって書いてあるのね。なんかね。へー、なんて思って。薬局の前でずっこけちゃって。おうっ!って。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)なんなんですか?何の話をしてたんですか?恥ずかしかったよ、本当に。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)ローズヒップティー、飲まされた時は、どうしようかと思った。やっちゃおうかしら?と思った。ついでに。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)なにをするのか?って。ちょっと高くしてもらおうかしら?なんて思ったりね。

(中澤有美子)ねえ(笑)。

<書き起こしおわり>

宇多丸と高橋ヨシキ スターウォーズ フォースの覚醒を語る

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高橋ヨシキさんがTBSラジオ『タマフル』に出演。スターウォーズシリーズ最新作『フォースの覚醒』について、現時点でわかっていることをもとに、宇多丸さんと語り合っていました。



(宇多丸)今夜お送りする特集はこちらです。『J・J・エイブラムスよ、これが日本のファンの声だ!緊急創刊 月刊私のスターウォーズ第一号』。今年12月18日に公開予定の全世界映画ファン待望の『スターウォーズ フォースの覚醒』。今年いちばんの話題作を迎え撃つには、公開直前からではもう間に合わない。そこで、公開までのおよそ半年の間、各界のスターウォーズ者を招いて、毎月1回、スターウォーズについてあれこれ語らっていく月一の連載企画をお送りいたします。そして、ポイントはアンオフィシャルでございます。今年はね、あちこちで盛り上がっておりますが、この番組はその一歩先をゆくアンオフィシャルということで。ネガティブなことも言うかもしれない。わかりませんけどね。さっそく、第一回目のお相手。このシリーズのホストとしてずっとお付き合いいただく予定でございます。映画評論家、デザイナー、高橋ヨシキさんです。よろしくお願いします。

(高橋ヨシキ)よろしくお願いします。こんにちは。先日はお疲れ様でした。

(宇多丸)あ、ヨシキさん、出囃子が・・・



(高橋ヨシキ)あ、出囃子が。イウォークですね。

(宇多丸)イウォークのテーマ、かけさせていただいております。

イウォーク者 高橋ヨシキ

(高橋ヨシキ)うれしいな。今日、僕イウォークのTシャツでイウォークの靴下で来たんですよ。気分的に上げていこうと思って。

(宇多丸)あ、もう全身イウォークで(笑)。ちょっとこれ、後ほどね、話したいんだけど。今回のエピソード7。フォースの覚醒ですけど。長年のイウォーク者として、ついに、ちょっと溜飲の下がる事態が期待されるというね。

(高橋ヨシキ)される可能性があるかもしれないという。

(宇多丸)可能性が非常に高まってきたという。

(高橋ヨシキ)まあ、高まってるかどうかまではわからない。

(宇多丸)わかんないですかね。ちょっと、そこも含めてお話をうかっていきたいと思います。ヨシキさん、今年2月7日の『いまこそスタートレックの偉大さについて語ろうじゃないか特集』以来のご出演ということで。

http://miyearnzzlabo.com/archives/22838

(高橋ヨシキ)本当にどっちの方向に向いてんだか、わかんないですね(笑)。

(宇多丸)スタートレックの次はスターウォーズということで(笑)。

(高橋ヨシキ)ひどいですね。まったくロイヤルな感じがしないですね。忠実なファンじゃないですね。

(宇多丸)しかも、どっちもあれですかね。J・J・エイブラムス絡みっていうかね。

(高橋ヨシキ)あ、本当だ。

(宇多丸)こんなにJ・J・エイブラムスが好きなのか?っていうね。

(高橋ヨシキ)J・J、好きじゃないんだけどな(笑)。まあ、いいや。はい。

(宇多丸)『好きじゃないんだけどな』な、ここらへんもね、ちょっと語っていきたいと思っております。この企画、公開までの毎月一回お送りする予定でございます。なので、ヨシキさんにはちょっとホストとして。お忙しいところすいませんけど。やっぱりこう、睨みをきかせていただくっていう。

(高橋ヨシキ)いやいや、睨みをきかすって、とんでもない。あの、でも本当これ、大丈夫ですかね?割とだってほら、だんだん、すこしずつわかってくると思うんですけどね。内容とかもね。わかってきたらわかってきたで、それちょっと言えないじゃん?みたいな話も多くなってくると思うんで。

(宇多丸)あ、それはヨシキさんのアンテナとかに引っかかってきた情報ということね。

(高橋ヨシキ)いや、本当引っかけたくないんですけどね。嫌でも入ってきたりするじゃないですか。でも、だからそういうわけで、これ12月まで、割とぼんやりした感じで進むのではないかっていう。

(宇多丸)まあまあ、ぼんやりしてていいんです。要はね、これ、なんでやったか?っていうと、スターウォーズって結局、僕ら同い年だから小学校3年とか?

(高橋ヨシキ)そうですね。2年生とかですね。

(宇多丸)エピソード4が最初に公開された時以来、ずっと好きなわけじゃないですか。で、やっぱりその新作を待っている間の楽しみみたいなのってすごく大事だと思うんですよね。で、やっぱりエピソード7も年末公開ですけど。この時間がひょっとしたらですよ、エピソード1の時を思い出してください。待っている時がいちばん幸せだった!

(高橋ヨシキ)まあ、まあ本当にそうでね。

(宇多丸)可能性は・・・(笑)。ねえ、ゼロじゃないわけですからね。

(高橋ヨシキ)あの時はね、本当にねえ・・・もう大変なことでございました・・・

(宇多丸)(笑)。世界中のファンがね。この落差に関しては、映画の『ピープルVSジョージ・ルーカス』というね、ドキュメンタリー作品があって。映画史上最大の楽さをね、記録した映像として。



(高橋ヨシキ)まあ、あれいいところで逃げて終わってますよね。

(宇多丸)あ、そうですか。そのへんは、やっぱりみんな怒っているぞっていうあたりは逃げている。

(高橋ヨシキ)じゃあないですもんね。『ピープルVSジョージ・ルーカス』でしょ。映画の。

(宇多丸)そうそう。でも、あのすごいテンションの上がっていた。エピソード1を待ってさ。1週間とか1月とか、映画館の前で待ってた人が、中に入って。2時間後・・・みたいなね。まあ、一応英語ですよ。出てきて、『うーん、まあ、もう2回、3回見ないとわかんないかなあ・・・?』みたいなことを(笑)。

(高橋ヨシキ)そういう被害が続出していたわけでございますけども。

(宇多丸)被害続出。まあ、今回はそんなことないとは思いつつ・・・ということですからね。お送りしたいと思います。ちなみに、リスナーの方からメールをいただいております。この企画待望論が実はありまして。

(高橋ヨシキ)はいはい。

(宇多丸)(投稿メールを読む)『初めてメールをいたします。月一スターウォーズ、最高です。公開まであと半年、もっとイベントがあっても良いんじゃないかなと思っておりました。月に一話ずつ、映画館で公開するとか、やっていただけないものでしょうか?』。あ、それでもいいぐらいですね。半年なんだからね。

(高橋ヨシキ)本当ですね。ちょうどね、いいかもしれないですね。

(宇多丸)(投稿メールを読む)『公開までのこの期間を存分に楽しみたいものです。宇多丸さん、ぜひカウントダウンで盛り上げていってください。よろしくお願いいたします』という、これ、筋金入りのファンの方じゃないでしょうかね。はい。ということでですね、今回はですね、一回目ということで。いま、どこまで来ているというか。スターウォーズフォースの覚醒。これをお聞きの方はそんなにスターウォーズ、明るくない方もいらっしゃると思いますんで。

(高橋ヨシキ)なるほど。はい。

(宇多丸)まあ、スターウォーズ全体の話をしていると、キリがないんで。今回、そのエピソード7。まず、何年ぶりだ?今回は。

(高橋ヨシキ)ええとですね、今回は・・・『ジェダイの復讐』から数えると、32年ぶりですか?

(宇多丸)要は、そのストーリーが正式に前に進むのはっていうことですね。

(高橋ヨシキ)まあまあ、そうも言えますね。はい。

(宇多丸)あ、ちょっと待ってください。わかりました。いまのヨシキさんの言い方。これがいいですね。アンオフィシャル特集ならではのね、あれですね。要は、『エピソード1、2、3って何?それ?』っていう。

(高橋ヨシキ)いや、そこまで言ってないです。そこまで言ってないですけど、だって、ジェダイの続きの話でしょ?これ。だからそれ、最初に言った方がいいんです。そっちで取ってください。本当に。そんな危険なことは申しません。はい。

(宇多丸)(笑)。あの、初めてストーリーが32年ぶりに前に進む。

(高橋ヨシキ)次に進むんだと。はい。

(宇多丸)もちろん、小説版とかはありましたけど。映画版で正式に前に進むのはこれが初めてのことですからね。はい。ということで。現状はですね、監督とか、主要キャストはもちろん発表されていて。

(高橋ヨシキ)発表になっている。

(宇多丸)で、旧シリーズ、3、4、5の主要キャストも出演することが決まっているとか。あとその、結構意外なところで、旧キャストと言っても、『えっ?そこも出るの?』みたいな。そこらへんも発表されている。それで先ほどのイウォーク話が関係してきたりするんですけど。

(高橋ヨシキ)そうですね。ワーウィック・デイヴィスさんっていうね、ウィケットといういちばん有名なイウォークですけど。彼に入っていたワーウィック・デイヴィスさん。この人はエピソード1、2、3とかもちょこちょこいろんな役とかで出たりしているんですけど。だから、イウォークの役と確定したわけではぜんぜんないんですが。

(宇多丸)ああ、そうか。

(高橋ヨシキ)他のまあ、そういう小柄なエイリアンなどの役で出てしまう可能性もありますが。ここは一発、イウォークでお願いしたいと。

(宇多丸)お願いしたい。

(高橋ヨシキ)本当、J・J・エイブラムスに手紙を書いて言いたいぐらいです。まあ、もう撮影終わっちゃってるんで、どうしようもないですけど。

(宇多丸)まあ、そうですけどね。あの、まさにこれね、ヨシキさん溜飲下げているだろうなと思ったのが、要はあれは1983年ですか?ジェダイの復讐。日本で公開されたのがね。1983年以来、当時からして、イウォークって、要は『子ども向けに媚びやがって!』って感じで。『帝国が滅びたのに、熊ちゃんダンスで終わりかよ!?』なんつって。

(高橋ヨシキ)とか言いますけどね、ジェダイの時って、ジャバの宮殿の中で、マックス・レボ・バンドってあったじゃないですか。あそこに、ほら。象ちゃんみたいなやつもいましたよね。



(宇多丸)なんかピコピコね。

(高橋ヨシキ)そっちはいいのかよ?とかね。

(宇多丸)そっちもダメでしょ?(笑)。

(高橋ヨシキ)どっちもかわいいっていうのが大人の態度なんじゃないでしょうかね。

(宇多丸)大人の態度(笑)。まあ、あのね、この番組でも前、コンバットRECとかが『なんだよ、あの熊よお!?』とか言って。ああいうさ・・・

http://miyearnzzlabo.com/archives/25570

(高橋ヨシキ)マジっすか?

(宇多丸)ああいうJAC派の男がさ(笑)。こう、文句言ったりするわけですよ。

(高橋ヨシキ)本当ですか?あれ、いなかったら反乱軍負けてたんですよ?何を言ってるんだ!?

(宇多丸)だからその、フェイズがわかんないんだけど。話のさ(笑)。あの、要は32年間ね、ヨシキさんはさぞかしこういう苦渋をなめられてきたんじゃないかな?と。

(高橋ヨシキ)そんななめてないですよ。楽しくやってますよ。

(宇多丸)どっかに行くたびに、『なに?ヨシキさん、そんな、ねえ?』って。

(高橋ヨシキ)『イウォーク、本当に好きなの?』って真顔で言われることは、たまにありますよ。

(宇多丸)でしょ?でしょ?だから、『えっ?』みたいなさ。

(高橋ヨシキ)いや、だから『好きですよ』って言いますけどね(笑)。

(宇多丸)それがさ、ついに今回のエピソード7、ひょっとしたら、ほら見たことか!って。

(高橋ヨシキ)いや、それなんですよ。で、今度、予告ね、僕、もう何百本も見てるんですけど。

(宇多丸)ええと、いまトレーラーっていうか、特報が2本出てるんですね。

(高橋ヨシキ)そうですね。その第二弾の特報で、まあ一弾の特報でも、なんか水の上をXウィングみたいなのが飛んでいるっていうのがありましたけども。それの後ろが森なんですね。



(宇多丸)ふんふんふん。

(高橋ヨシキ)で、『ヤバい!これはついにエンドアというイウォークの星が、また出てしまったか!?』と思ったら、どうもそれはヤヴィンの第四惑星らしいということなんですね。

(宇多丸)ヤヴィンっていうのはエピソード4でね、出てきた、反乱軍が基地にしていたところ。

(高橋ヨシキ)ということなんですよ。それとあとね、ライトセイバーがね、出てきたりとかするんですけども。ダース・ベイダーのお面が出てくるじゃないですか。燃えちゃった。



(宇多丸)はい。要はエピソード6 ジェダイの復讐で・・・

(高橋ヨシキ)ジェダイの復讐で火葬、荼毘に付されたダース・ベイダーのマスクなんですけど。それって、つまりエンドアに取りに行かないと、ないわけじゃないですか。で、きっとイウォークが森の中に飾っていたと思うんですよ。周り、いろいろ神殿のようにして。

(宇多丸)か、ルークがどっかに持ち帰ってたか?

(高橋ヨシキ)あの後ですか?まあ、あそこなんか記念写真みたいになって終わっちゃいますからね。ジェダイの復讐ね。あの後、どうなったか?っていうのは非常に謎ですけどね。

(宇多丸)ああ、でもたしかにそうだ。焼けたダース・ベイダーのマスクがあった場所は?っつったら、それはエンドアなんだから。

(高橋ヨシキ)そうなんですよ。で、行ってイウォークにね、『これ、持ってっていいかい?』っつったら、『嫌だ!』って言われるような展開が僕は見たい。

(宇多丸)(笑)。で、モメる?そんな小さなモメごとシーン、いいよ!

(高橋ヨシキ)そう、モメる(笑)。『渡さないぞ!』なんて言われて(笑)。

(宇多丸)(笑)

(高橋ヨシキ)『じゃあ、かわりにこの美味しいものをあげるから、それをください』なんつって。

(宇多丸)でもね、これあながち無いとも言えないなと思うのは、要は特報2個出てですね、1個目の時はやっぱりその映像も断片的だったし。まあ僕ら、すいませんね。ファンの方、もしいたら申し訳ないけど、非常にJ・J・エイブラムスという監督にちょっと懐疑的だったところがあるじゃないですか。やっぱり。

(高橋ヨシキ)まあ、それもありますよね。はい。

(宇多丸)まあぜんぜん、僕らが求めているものじゃないものが出てくる可能性もあるなと思っていたら、その特報の2本目が、まさにそのジェダイの復讐のつながりを強烈に意識させるような映像の連発で。

(高橋ヨシキ)そうですね。

(宇多丸)ということで、ってことはやっぱりそのエンドアっていうのが出てくる。で、イウォークが出てくるも無しじゃないよねっていう。

(高橋ヨシキ)って思っているんですけど、これあんまりそういうことを期待すると、外れた時のショックがでかくて立ち直れなくなるから。

(宇多丸)32年の怨念が(笑)。

(高橋ヨシキ)あんまりだから今度のエピソード7に関しては、イウォークとか考えないようにしてます。でも、今度の新しい予告は、本当、あの世界中のスターウォーズのファンがこれを見ている動画っていうのがYouTubeに。反応の方ですね。見ている人の顔を映した動画っていうのが大量にあって。僕もいっぱい見たんですけども。すごいですよ。もうね、ありとあらゆる国のありとあらゆる人がね、これを見て泣いているんですよ。

全世界のファンが泣いた予告編第二弾



(宇多丸)うんうん。

(高橋ヨシキ)で、そんなね、予告一本でそこまでいけるシリーズってね、たぶん他にないんですね。

(宇多丸)今回は特にやられちゃいましたね。

(高橋ヨシキ)僕はね、あの日はもう泣いて仕事になりませんでしたね(笑)。朝から泣いちゃって。起きて、朝一で見たんですよ。ああ、もう出た!と思って、見たらもう、ああ、もうダメだ!と思って。

(宇多丸)ねえ。いや、僕もまさにそうですし。正直、そのトレーラーの1本目が来た時は、『J・J、なんだよ!』って。最初にね、そのジョン・ボイエガっていう新しいキャスト。まあ、フィンっていう役柄で。で、それがストームトルーパーの格好して、砂漠みたいなところでバン!って出てくる。1個目で、バーン!って出てくるじゃないですか。『バーン!誰!?』っつって。

(高橋ヨシキ)あの瞬間、みんなそう思ったですね(笑)。『誰、この人!?』っていう(笑)。

(宇多丸)とにかく(笑)。『アガんねー!』みたいなことを行ってたじゃないですか。

(高橋ヨシキ)まあ、ちょっと言いました。すいません。

(宇多丸)ぶつくさぶつくさ言ってましたよ。で、この2本目来て、もう号泣しながら、『すいません!J・J、すいません!ありがとう!ありがとう、J・J!』って。

(高橋ヨシキ)そう。墜落したスター・デストロイヤーとかもありますからね。そういうのもあって・・・ああ、この最後のところでね、もう目がうるんでますけどね。

(宇多丸)いろいろあってね。たとえばルークと思われる人物の手があって。

(高橋ヨシキ)で、ナレーションもルークですからね。

(宇多丸)あ、そうかそうか。

(高橋ヨシキ)ナレーションルークっていうか、ルークのジェダイの復讐の時のセリフですもんね。

(宇多丸)で、おそらくその、ルークというか、スカイウォーカー家の血を継ぐであろう、フォースの資質をもっている誰かにライトセイバーを渡すというショットがあって。で、最後にね、これ、その手前のところのミレニアム・ファルコンがガーッと入っていくところもちょっとジェダイの復讐を思わせるような。狭いところにこう、入っていく。

(高橋ヨシキ)この入っていくところって、あれ、エグゼクター級っていう、つまりスーパー・スター・デストロイヤー、ありますよね?

(宇多丸)帝国軍のデカいやつ。

(高橋ヨシキ)ベイダーが乗っていた旗艦ですよね。帝国軍の。あれですよね、あれね。エンジンの配列がそうなっているので。だからそれが墜落しているってことなんですけども。

(宇多丸)きてるなー、また(笑)。きてるなー。まさに顧問ですね。さすが。

(高橋ヨシキ)うん。だから、なんであの星にね、そんなにいっぱいスター・デストロイヤーとかスーパー・スター・デストロイヤーがボコボコ落ちてるのか?っていう問題も、映画を見るまではわからないという状態ですね。

(宇多丸)あの、砂漠だからタトゥイーンかと思うけど、J・Jはちょっと外してきたりもするから、わかんないぞと。

(高橋ヨシキ)ええと、あれはジャクーという星だと言われているんですけども。

(宇多丸)あ、ほう。

(高橋ヨシキ)これ、公式にっていうか出てるんですけどね。ジャクーって『J-A-K-K-U』って書くのかな?ジャクーっていう星だって言ってるんですけども。ところがですね、ファンが今度出るスターウォーズ バトルフロントというゲームの予告のムービーを解析したところ、そっちのバトルフロントにもジャクーが登場するんですが。その、引き画で見るとね、どうもその・・・で、そのスター・デストロイヤーが落ちていくところがゲームでは描かれているんですけども。

(宇多丸)うんうんうん。

(高橋ヨシキ)その時にね、手前にね、ジャワスのサンドクローラーがね、あるんですよ。

(宇多丸)ジャワスと言えば、タトゥイーンに住んでいる。

(高橋ヨシキ)『ジャワスと言えばタトゥイーン』ってみんな思っていたので、『あれ?じゃあやっぱりタトゥイーンなんじゃないの?』っていう話もちょっとあったりして。

(宇多丸)まあ、いろんなところにいるのかもね。ジャワ族は。

(高橋ヨシキ)うん。でもだからJ・Jとかも、なんかだから『絶対にカーンじゃないです』とか言ってカーンだったりしたので。スタートレックの話ですけど。

(宇多丸)スタートレックのイントゥ・ダークネスの時のね。

(高橋ヨシキ)カーンの話じゃないっていって、まんまカーンだったりする前科があるので。今回もタトゥイーンじゃないとか言うの、そのまま額面通り受け取るわけにはいきにくいということなんですね。

(宇多丸)それってさ、あれだよね。ただの嘘だよね(笑)。

(高橋ヨシキ)うん。あの、J・Jのって結構そういうことが多くて。前もだからなんだっけ?『クローバーフィールド』だっけ?あれ、J・Jですよね?あれの時も・・・

(宇多丸)あ、監督はマット・リーヴスですけど。

(高橋ヨシキ)まあまあ、そうですけど。怪獣のデザイン画が流出しちゃって。そしたら、『こんなのは絶対に出てきません』っつって、見たら出てきてたんですよ。

(宇多丸)ああー。

(高橋ヨシキ)だから、割とあの人ね。

(宇多丸)ストレートな嘘をつく(笑)。

(高橋ヨシキ)そうそうそう(笑)。ちょっと言いたくないなっていう時はね、『ないです』って言う人なんですね。

(宇多丸)なるほど。これ、みなさんにちょっとひとつお断りしなきゃいけない。こういう、ああでもないこうでもないも込みでの、この待つ時の楽しみというね。

(高橋ヨシキ)うん。

(宇多丸)語りですからね。

(高橋ヨシキ)そうですね。もう本当に、堕落した人間のやり取りのものですけどもね(笑)。

(宇多丸)いやいやいや、いいじゃないですか。

(高橋ヨシキ)耽溺してるっていうね。うん。

(宇多丸)で、さっきのその、泣いてしまったっていうのは、結局最後に殺しのカットが来るわけですよね。

ハン・ソロとチューバッカ

(高橋ヨシキ)そうですね。まあこのハン・ソロとね、チューバッカが並んで出てきてしまったというので。で、これはエピソード4の時の有名な特写の写真がありまして。それと同じポーズで同じ位置なんですけど。位置っていうか、背景は違うんですよ。前のエピソード4の時のはファルコン号の外だったんですけど。今度は中になってますけども。同じ組み合わせで、ポーズも同じなんですね。だいたいね。で、それで、その年月を感じさせるハリソン・フォードの老け方も相まってですね、見た瞬間に、やっぱり俺は目にしてないけど、ハン・ソロはね、スターウォーズの世界の中でちゃんと齢をとっていてくれたんだと。

(宇多丸)ちゃんと生きていたんだ!と。

(高橋ヨシキ)ちゃんと生きていた。なんかいろいろやってたんだろうと思ったら、ちょっともうどうしようもないですね。

(宇多丸)ああー。で、しかも『Chewie, We’re Home.』っつってさ。『ウォーッ!』ってきたらさ、いや、ずっと・・・俺らもホームにきたわけだからさ。

(高橋ヨシキ)我らもホームに帰ってきたぞっていう感じですよね。

(宇多丸)で、またチューイのああいう声が、またちょっと涙腺を刺激しますよね。

(高橋ヨシキ)まあ、しますよ。で、チューバッカは、これもなかったことにされてますけど、『スターウォーズ ホリデースペシャル』という番組がありまして。

(宇多丸)はいはい。それはもう、黒歴史の方のやつですね。

(高橋ヨシキ)あれに、そのチューバッカの家族が出てくるんですよね。奥さんとか子どもとかおじいちゃんとかいるんですけども。で、俺、30年たってまだチューバッカ、ハン・ソロと一緒にいるということは、どれだけ家庭を顧みない男なんだろうな?って。



(宇多丸)(笑)。いや、まあその、ホリデースペシャルはちょっと置いておくにしても、チューイとハン・ソロの背景ってね、1回もね、少なくとも映画上では語られていないから。

(高橋ヨシキ)ちゃんと語られてないですね。で、それ、だいたい定説はあるんですけども。ただ今回のエピソード7に関しては、いままでそうやってエクステンデッドユニバースと言いますけども。スターウォーズは小説であるとかコミックス、それからまあ、クローン・ウォーズみたいなのも入れてもいいのかもしれないですけど。映画の本編と別にその、スターウォーズユニバースを拡張するものがいっぱいあるんですけども。

(宇多丸)はい。

(高橋ヨシキ)なんかJ・Jは方針として、それのところはあんまり考えないでやると。

(宇多丸)要はもういままで結構すごい、ずいぶん先まで書かれちゃってますからね。小説なんかね。

(高橋ヨシキ)そういうので全部辻褄を合わせようとすると、たぶん何も描けなくなっちゃうんですよね。だから、そういうことだと思います。

(宇多丸)それはぜんぜん正解っていうか、それしかないでしょうしね。で、なおかつ、おそらく今回のエピソード7は、その旧シリーズとのつながりと落とし前を今回の、次の三部作のうちにきっちりとつけようとするわけじゃないですか。おそらく。っていうことはもう、それはもう大正解ですよね。やり方としてね。

(高橋ヨシキ)まあ、そうですよね。

(宇多丸)僕らが求めていたもの、そのものっていうかね。

(高橋ヨシキ)まあだから、そうなんですよ。だからその続編を期待するっていうのは、割とこういうのが見たいっていうのがありますよね。僕、実はそのプリクエル的なものは、いいものももちろんいっぱいあるんですけど。

(宇多丸)要するにその、元のオリジンにさかのぼっていくような話。

(高橋ヨシキ)うん。さかのぼっていくような話は、別にそれ知らなくてもいいじゃんっていうものも結構あるなと思っているんですよ。

(宇多丸)うんうん。たとえば、あんまり好きじゃないプリクエルものって、なんかありますか?まあ、エピソード1、2、3はちょっと置いておいて。

(高橋ヨシキ)エピソード1、2、3は置いておくとして、なんだろう?プリクエルって最近だと、何がありますか?

(宇多丸)たとえば、あれとかね。レクターのあれとかね、ありましたね。

(高橋ヨシキ)ああ、レクター博士。まあ、それはいいですけどね。

(宇多丸)『ハンニバル・ライジング』。

(高橋ヨシキ)『X-メン』とかね。

(宇多丸)『X-メン』、まあ良かったじゃないですか。

(高橋ヨシキ)まあ、だからやっぱりスターウォーズが問題なんじゃない?(笑)。

(宇多丸)結局それだ(笑)。

(高橋ヨシキ)うん。僕はあの、だからダース・ベイダー、最初に出てきた時のインパクトが強くて。もうね、ちょうど画面、背景も白くて。白いストームトルーパー引き連れて出てきた。エピソード4の時。いちばん最初に出てきた瞬間に、『うわー!超悪いのが来た!』っていうのがビジュアル的になんのセリフもなくて、説明もなく、一発でわかるじゃないですか。

(宇多丸)うんうん。

(高橋ヨシキ)とんでもない悪いのが来てしまった。というのから始まって、その時点で全部わかっちゃった感じになっているから。あの、『その人も結構昔は苦労してて・・・』って言われちゃうと、『あれっ?』っていうね。

(宇多丸)奥さんを悲しい経緯で亡くしていてね、みたいなね。

(高橋ヨシキ)まあ、でもそのへんの話も実はエピソード4、5、6で少しずつ、前はこうだったっていうことを言いかけているので。まあそのエピソード、プリクエルがぜんぜんないっていう話ではないです。もちろんね。

(宇多丸)あの、ダメ人間の魂が救われる瞬間が感動的っていうのもありますからね。ジェダイの復讐はね。いくらその、『持ち上げて落っことすかよ!?』って言われるし、俺も思うけど。でも、現に泣いている。俺は・・・っていう問題がね。現に泣いている問題で、今回もね。

(高橋ヨシキ)現に泣いている問題ですよ。

(宇多丸)いま、もうだって目が潤んでますからね。ヨシキさんね。

(高橋ヨシキ)結構潤みがちですよね。うん。いや、今日本当危なくて。実は来る前に、いま、ほら。完全に気分はマッドマックスモードじゃないですか。

(宇多丸)まあ、正直ね、そういうところありますよ。これは。もう今日から公開ですからね。

(高橋ヨシキ)昨日もカウントダウン上映があって。僕、12時からのフューリーロード、新ピカで見てきたんですよ。

(宇多丸)いいないいなー。えっ、もう好きものがみんな集まって?

(高橋ヨシキ)そうそう。なんかみんな来てる感じだったんですけども。で、それで今日になってから、『ヤバい。今日はスターウォーズの話をしなければいけないから・・・』と思って、予告を見て。

(宇多丸)切り替えようと思って。

(高橋ヨシキ)そうそう。10回ぐらい見て気分を切り替えてですね、参りました。

(宇多丸)なるほど。ありがとうございます。あの、世界中のファンが見て泣いてっていうね。その動画そのものを見ていても泣けてくるんですけど。

(高橋ヨシキ)いや、あれを見ているだけでも、めっちゃ泣けますよ。

(宇多丸)泣けてくるし。あの、『インターステラー』の、マシュー・マコノヒーが見てる動画。あれが家族と映像を交信する劇中の映像をマッシュアップというか、している。これが見事なもので。



(高橋ヨシキ)あれ、面白いですよね。

(宇多丸)面白いですよね。で、最後にチューイとハン・ソロが出てきた瞬間に号泣するあれとかが、俺、本当にこの反応してたわ!と思って。超恥ずかしいんだけど!と思って。みたいな盛り上がりしてますけどね。ちなみに・・・

(高橋ヨシキ)まあ、この女の人、いますよね。最初の予告でも出てきました。スピーダーみたいなのに乗っている・・・

(宇多丸)スピーダーのバイクっぽいやつ。

(高橋ヨシキ)そうそう。なんかあのね、アイスキャンデーみたいな形のスピーダーバイクみたいなのに乗っている人は、あれはええと、たぶんレイさんという人なんですけども。

(宇多丸)キャラクターの名前が。

(高橋ヨシキ)この人は、なんかあれなんですよね。スカベンジャーというか。廃品回収で生計を立てているという、割とジャワスみたいな生活をしている人らしいということが一応わかっていると。

(宇多丸)あ、もうすでに砂の惑星ジャクーに暮らし、廃品回収で生計を立てている自立した強い女性となるらしい・・・

(高橋ヨシキ)ということらしいんですけども。

(宇多丸)これが、主役となるらしい?

(高橋ヨシキ)かもしれない。

(宇多丸)まあ、女性が主役はでも、いいですよね。

(高橋ヨシキ)あ、もう女の人が主役でぜんぜんいいじゃないですか。

(宇多丸)ありですよね。ぜんぜんね。

(高橋ヨシキ)ぜんぜんいいと思いますけどね。で、ちょっとここは本当わかんないんですけども。登場人物、だからこの女の人もいるし、黒人のフィンさんという人もいるんですけども。

(宇多丸)さっき言ったその、ジョン・ボイエガっていうね。『アタック・ザ・ブロック』の主演の人ですね。

(高橋ヨシキ)それからいくつか、予告に登場する人たちがいるんですけども。そのうちの誰かは、とにかく、なんだろうな?その、誰かスターウォーズの旧三部作のヒーロー、ヒロインの血を引いているということが噂されていて。この奥歯にものが詰まったようなもの言いしかできないのは、わかんないし、言って当たっていたら嫌だから。

(宇多丸)ああー、逆に図星は突きたくないという。

(高橋ヨシキ)突きたくないですよね。だって、ここでだってね、『どうもベイダーはルークの父親らしい』とか言って、当たっていた時のこの、惨憺たることを想像すれば・・・

(宇多丸)エピソード4から5の間にね、うっかりね、そんなことになっちゃって。

(高橋ヨシキ)そうそう。うっかり言っちゃったらヤバいので。そのへんはもう、これ12月まで、僕は歯にものの挟まったもの言いしかしないで行きたいと・・・

(宇多丸)いや、でもね、僕ね、今回待っている間が楽しいっていうので、ちょっとビジョンっていうか、あの感じっていうのがひとつあったのは、当時、スターローグっていうね、SF雑誌があって。日本版も出ていて。そこでずっと帝国通信っていうさ、スターウォーズのファンがいろいろ投稿するコーナーがあって。で、その中で特にエピソード5から6の間。要は帝国の逆襲からジェダイの復讐の間に、ストーリーがこうなるとか。ボバ・フェットがこうやって活躍するみたいなストーリー予想をみんな送ってたじゃないですか。

(高橋ヨシキ)ありましたね。

(宇多丸)やたらと。で、結果、まあ誰もそんなに当たってなかったっていう気がするので。大丈夫ですよ。

(高橋ヨシキ)いや、それが、いま、インターネット時代なので。より危ないと。

(宇多丸)そっか。しかもちょっと確度の高い情報とか、ついつい漏れてきちゃったりするかもしんないし。

(高橋ヨシキ)ついつい漏れてきちゃったりする可能性もあるので。まあ、僕が最近見た情報で、あんまり害がなさそうなものと言えば・・・

(宇多丸)害がなさそうな情報。

(高橋ヨシキ)害がなさそうな情報では、なんかメキシコで、発売予定なのかな?なんかスターウォーズエピソード7のグッズのパッケージみたいなものの写真が出回って。それを見ると、どうもC-3POのたぶん左腕の肘から先が赤いっていう(笑)。

(宇多丸)(笑)。これはだから、ミレニアム・ファルコンのね、アンテナがちょっと四角いとか。そういうやつですよね?

(高橋ヨシキ)そうです。そうですね。あとね、ちょっとこれも本当に言いづらいんですけど。腕がらみはC-3PO以外にもちょこちょことあるらしいって。

(宇多丸)腕がらみ?

(高橋ヨシキ)腕がらみの何かしらが。まあ、でもジェダイの人って、すぐに人の腕、切ったりしますから。

(宇多丸)まあ、そうですね。ルークもね、手、ああなってますしね。

(高橋ヨシキ)ジェダイの人、ぜったいに人の腕、切るでしょ?ワンパの腕も切ってますからね。

(宇多丸)あ、そう言えばそうだ。あと、タトゥイーンの酒場も腕だわ。

(高橋ヨシキ)全部腕。腕切るの、大好きですから。だから腕がらみでなんかあるのは、スターウォーズとしては、ここまで言ってもネタバレにはならないだろうかな?ぐらいの。

(宇多丸)(笑)。ああ、そう。でもそれはちょっと、おもちゃのあれが流出しちゃったってやつなんですね?

(高橋ヨシキ)流出したのか・・・うん、たぶんそういうことだと思うんですけど。おもちゃだかなんだか、わかんないですけどね。ちょっと。メキシコのものですけどね。

(宇多丸)はいはい。ああ、それだ。写真がいまね、出ているやつですね。


(高橋ヨシキ)そうそう。あ、肘からじゃない。肘より上まで赤いですね。

(宇多丸)結構赤い・・・ちなみにさ、予告で丸っこいボールっぽいやつ。

(高橋ヨシキ)BB-8だ。

(宇多丸)BB-8でしたっけ?BB-8。なんかかわいらしいさ、要はR2-D2的な存在感のロボットじゃないですか。も、R2も出るんでしょ?

(高橋ヨシキ)R2も出ますよ。

BB-8とR2-D2

(宇多丸)こういうの、カブりはいいのか?みたいなね。

(高橋ヨシキ)この間、だからスターウォーズのコンベンションみたいなので、BB-8・・・BB-8ってあれ、球体で自在に動きますけど、あれ実写なんですね。あれ、実際に動く。

(宇多丸)支えとかがなくて。

(高橋ヨシキ)支えとかなくて。CGとかじゃないんですよ。

(宇多丸)自立して、クルクル動く?

(高橋ヨシキ)自立して動かせる、リモコンなんですけども。それが、BB-8とR2-D2が舞台の上で共演する一幕があったんですけども。R2が怒って帰るっていう(笑)。

(宇多丸)(爆笑)。ああ、そう?もうわかってんだ。もう、そんなのは。織り込み済みなんだ。なるほど!

(高橋ヨシキ)R2はちょっと気に入らないみたいな、ええ。映像がございました。

(宇多丸)あいつ、だからだいぶね、昔はかわいいなんつってたけど。頑固ジジイ的なことだもんね。もはや、こうなるとね。

(高橋ヨシキ)R2、最初から頑固ジジイですよね。

(宇多丸)頑固ジジイなんだね。

(高橋ヨシキ)タトゥイーンに漂着した時からそうですからね。

(宇多丸)ああ、すごいすごい!歩いている。歩いている。丸っこいのが。ああー!

(高橋ヨシキ)いま、ちょうどその映像見てるんですけど。これ、すごいよく出来ている。ちょっと信じがたいですけど。



(宇多丸)ちょっと驚いちゃいますね。はい。どうやってんの?これ。

(高橋ヨシキ)なんか、中で重りを回転させるかなんかして。ジャイロ的な。

(宇多丸)人は入ってるわけじゃなくて?

(高橋ヨシキ)人は入ってないです。人、入っていたらちょっと大変でしょ?だって。

(宇多丸)まあ、そう。中にこうやって、クルクルクルーッてやってね。はいはいはい。

(高橋ヨシキ)というようなことがあります。

(宇多丸)というのがあったりとか。あと、まあね、先ほどそのさ、主役は当然、主役っていうか誰かは旧シリーズの血族であろうと。たとえばそのレイさんはさ、廃品回収で生計を立てているってことは、じゃあ、レイアの娘だったらだって王族なんだから、そんなわけねえだろ?って考えると・・・あんまり言わない方がいいのかな?

(高橋ヨシキ)わかんないですけどね。

(宇多丸)じゃあ、ルーク?でもなんか、ルークがさ、『君は知らないかもしれないけど、君には僕らの家族と同じフォースがあるよ』みたいなことを言っているから。お父さんじゃないんでしょ?とかさ。

(高橋ヨシキ)まあ、あれはでも、レイア姫に言っていたセリフですから。それもね、なんかね、エピソード7の予告のナレーションが、ルークがジェダイの復讐でレイアに言っているセリフなんですけども。なんかね、僕、陰謀論的なファンの人かも知れないですけど。海外の人がやっぱり、あれ、よく聞くと何人か声が混ざっているって言っていて。後ろにちょっと聞こえているのがあるから、ちょっとわかりにくいっていうことを言っている人たちがいて。

(宇多丸)いいですねー。

(高橋ヨシキ)まあ、本当に手に負えないなって思うんだけど。

(宇多丸)(笑)。もうこの数分間の映像をもとに考えるしかないから。もう、どんどんね。

(高橋ヨシキ)もうみんな必死ですよ。あれは何だろう!?みたいなね。の、連続で。

(宇多丸)まあまあでも、それがね、これが楽しいあたりですよね。

(高橋ヨシキ)そうですね。

(宇多丸)あと、なんかそのいまのところわかっている情報でヨシキさん気になるライン、ありますか?たとえば、ポー・ダメロンはどうですか?

(高橋ヨシキ)あ、ポー・ダメロンは名前が面白いなと。

(宇多丸)名前が嫌だよ!ダメロンって!ポーって!

(高橋ヨシキ)あれ、Xウィングみたいなのに乗ってるんですよね。

(宇多丸)あれはだから、オスカー・アイザックって唯一、ね。結構すでに名前が知れている役者さんと言ってもいいと思うけど。

(高橋ヨシキ)なんかね、見た目の感じっていうか、雰囲気はなんとなくウェッジっぽくも見えたりしますけどね。

(宇多丸)まあ、旧シリーズのね。

(高橋ヨシキ)ウェッジ・アンティリーズという。

(宇多丸)Xウィングの乗り手ですけども。

(高橋ヨシキ)そうですね。みたいな感じに一瞬見えたんですけども。なんかこの人、でもなんか上手いパイロットっていう設定らしくて。あと、まあ一説によると反乱軍とつながっているかも。生き残りかもしれないっていうのはチラッと読みましたけど。それは当たっているかどうかは別として。ただ、この人は反乱軍の生き残りだったとしても、別に大勢には影響がたぶんないはずなので。当たっていてもいいでしょ?っていう。

(宇多丸)(笑)

(高橋ヨシキ)本当に、本当にごめんなさい!

(宇多丸)いいよ、いいよ!大丈夫!なんでも言えばいいんです!まあ、格好からして、ねえ。反乱軍的な格好ですもんね。はい。まあまあ、ポー・ダメロン。まあ、でもネーミングもさ、たとえばハン・ソロとかさ。アナキンとかさ。日本語語感的には結構アウトな、ねえ。アナでキンですからね。

(高橋ヨシキ)そういう・・・そういうか?

(宇多丸)(笑)

(高橋ヨシキ)まあでもね、ジョージ・ルーカスって、そのネーミングのセンスはずば抜けていたと思うんですね。僕。ミレニアム・ファルコンとかね、なかなか思いつかないですよ。ちょっと。すごいかっこいい。

(宇多丸)ああー。なるほど、なるほど。

(高橋ヨシキ)ハン・ソロもそうだし、あと、ルーク・スカイウォーカーだっていま聞けばあれだけど。最初聞いた人は、『えっ?スカイウォーカー?』とかね。

(宇多丸)まあ、たしかにそうですね。

(高橋ヨシキ)そういうところを考えると・・・

(宇多丸)最初はだって、『スターキラー』だったりしたわけだもんね。

(高橋ヨシキ)そうです。あと、R2-D2とかね、C-3POとか、ジャバ・ザ・ハットとか。みんな、いい名前なんですよね。だからその架空の面白いいい名前をつける人が、エピソード3になると、惑星ムスタファとか言い出したんで、ちょっと僕もびっくりしてしまい・・・

(宇多丸)それ、普通に地球っぽいやないかい!っていう。

(高橋ヨシキ)そうそう。もっといままで、タトゥイーンとかエンドアとか、いい名前をつけてきたのに!最後の最後で、そんな普通の人の名前みたいな惑星はないだろ?って思ったわけですけど。

(宇多丸)ネーミングセンス問題っていうのもあったりする。

(高橋ヨシキ)ネーミングセンス問題もありますね。はい。

(宇多丸)あと、あれですね。俺、結構この、いまのところ『らしい』レベルですけど。問題の、最初の、ジャン!誰!?ってなったそのジョン・ボイエガさん。黒人の俳優さんで。が、ストームトルーパーの格好をしている。

(高橋ヨシキ)まあ、ストームトルーパーの後継のような格好をしていると。

(宇多丸)で、まあエピソード4でも、たとえばルークとハン・ソロね。ストームトルーパーの衣装をかっぱらって。顔だけ出しているっていう、まあこれはあるから。まあ、無しじゃないけど、俺、この、知らなかったんですけど。『徴兵されてストームトルーパーになるが、脱走し・・・』って、こんな話になっているんですね。

(高橋ヨシキ)えっ?そんなこと言われてるんですか?

(宇多丸)らしい。

(高橋ヨシキ)らしい。まああの、徴兵制かどうかはともかくだからまあ、これが仮装なのか、それとも実際にストームトルーパーでついお面を取っちゃったのかっていうのは・・・

(宇多丸)『暑いな!暑い、暑い!(ジャン!)』っていう。

(高橋ヨシキ)まあ、ねえ。これ、相当汗かいてますけど。ストームトルーパーってあの、サンドトルーパーとかもいてね。タトゥイーン仕様とかもありますから。これ、あんま汗をかいているのはよくない・・・

(宇多丸)まあ、でも逃げた結果じゃないの?その、サンドトルーパーとかみたいにそこで訓練されているわけじゃないから・・・

(高橋ヨシキ)そっかそっか。それで汗をかいてしまったと。

(宇多丸)でも、ストームトルーパーって中、クローンじゃないの?

(高橋ヨシキ)いや、中がクローンだったはずなので。って考えると、ちょっとおかしいでしょ?だからまあ、わからない。

(宇多丸)ああ、これもわからない!わからない(笑)。

(高橋ヨシキ)今日は本当、わからないばかりで申し訳がないんですが。

(宇多丸)(笑)。うん、いやこれが楽しいじゃないですか。この、みんなわからないのに。こういうのが。

(高橋ヨシキ)次の予告はいつ出るかわかんないですけども。

(宇多丸)あ、これは別にあれですか?やっぱり突然来るんだ。この間もそうか。2本目とかって、突然来たんでしたっけ?

(高橋ヨシキ)まあ、割と突然ですよね。逆にスーパーボウルがある時とか、そういう時は別ですけど。予告って割と突然来ますよね。

(宇多丸)スーパーボウルとか、あの前のエピソード1の時は、『ハムナプトラ』の前の予告編で毎回やっていて。それで『ハムナプトラ』、大ヒットしたっていうのがありましたからね。みんなその予告を見たくてっていうのがあって。いまはまあ、ネットがあるからね。ネットで見れちゃう。

(高橋ヨシキ)エピソード1の予告、見たくて『Xファイル』の映画版、見に行きましたからね。

(宇多丸)ああー(笑)。Xだけにっていう。

(高橋ヨシキ)そうそう。でもなんかあのね、なんだっけ?さっき言っていたジャクーという惑星。そのね、レイさんっていう女の人が住んでいると思われる惑星ですけども。ジャクーという惑星は、なんかロケの写真とかも、微妙になんかそろそろ流出した理してるんですけども。AT-AT。スノーウォーカーですね。スノーウォーカーっていうかAT-ATですけど。

(宇多丸)こう、ね。ノシノシ歩く。帝国の逆襲に出てきました。

(高橋ヨシキ)あれがぶっ倒れているところがあってですね。だからなんでジャクーにそんなに帝国軍のね、遺物が転がっているのか問題っていうのは本当に僕は謎なんですけども。

(宇多丸)あー。

(高橋ヨシキ)でね、なんかそこを改造して家にして住んでいるんじゃないか?っていう話もちょっとあるようなので。ようなことも言っているのと、あと、さっきのジャクー、もしかしたらタトゥイーン問題っていうのも出たって言いましたけども。ジャクーでなんか市場みたいなところで。それ、オフィシャルで出ているロケ地の写真で。門みたいなのがあるんですけども。それはもともと、なんか見覚えがあると思ったら、それはジェダイの復讐の時にジャバの宮殿に向かう入り口のところのゲートにする予定で書かれたデザインとだいたい似てるんですね。

(宇多丸)あ、実際にその映像にはなっていないけども、デザイン画として。

(高橋ヨシキ)ラルフ・マッコリーが描いたのがあるんですけども。それにすごく似ているから。と、なると、えっ?ジャクーとか言ってるけど、やっぱタトゥイーンじゃないの?っていうのがどんどん高まってくるんですが、しかしじゃあ、タトゥイーンそんなに帝国軍のなんかマシーンが落ちているっていうのは何があったのか?って。

(宇多丸)タトゥイーンなんて辺境の地なわけだから。

(高橋ヨシキ)あれ、めっちゃ辺境ですよ。

(宇多丸)ねえ。そんなところでそんな大規模な戦闘が起こるとは思えなかったりするわけだしね。

(高橋ヨシキ)そう。いろいろ謎は深まるばかりと(笑)。

敵をどうするか?問題

(宇多丸)(笑)。まあまあ、そういう話をね、していただきに来てますからね。あとね、僕ね、今回の・・・もうあっという間に最後になってきちゃいましたけど。敵どうするんだ問題っていうか。ねえ。一応皇帝は亡くなっちゃっているわけだし。後の小説版とかだと、実はクローンで生きてましたとかさ。すごい興ざめなあれがあるじゃないですか。

(高橋ヨシキ)9人いたとかいうんですよね。

(宇多丸)そしたらアナキン、なんのために死んだんだ?っていう。

(高橋ヨシキ)そうそう。あれ、なんだったんだ?ってなりますよね(笑)。

(宇多丸)なっちゃうから、それはぜったいに嫌じゃないですか。まあ、シスが。まあ、まだシスはいるから。いるってこと、なんですかね?普通に。

(高橋ヨシキ)あのね、そのシスの復活みたいなことっていうのがあるかもしれないので。まあ、いろいろそこのところをそうしないようにしている人もいるらしいとかですね。本当にこんなことしか言えないんですよ。

(宇多丸)(笑)。でもさ、マスクを被った今回のシスっていうか、あれっぽいやつも出てるじゃないですか。

(高橋ヨシキ)出てますね。で、赤いライトセイバーですから、あれぜったいシスですね。普通に考えて。

(宇多丸)カイロ・レン。あ、もう役も出てるんだ。

(高橋ヨシキ)あの人も中身の正体はちょっとわからないということもあるんです。ただ、なんか今回の脚本がね、ローレンス・カスダンなんですよね。

(宇多丸)これは、帝国の逆襲とか。

(高橋ヨシキ)帝国の逆襲ですね。帝国の逆襲を書いて、『レイダース』書いた人ですから。で、まあこの人、監督もやってね、いい映画を作ってますけども。非常な名手なんで。

(宇多丸)『白いドレスの女』。

(高橋ヨシキ)白いドレスの女とかね。僕はあの、いま考えていたのは『ドリームキャッチャー』ですけど。

(宇多丸)ああ、ドリームキャッチャーもいい映画です。変な映画だけど(笑)。

(高橋ヨシキ)ローレンス・カスダンは脚本、非常に優れた脚本家なので。そういう意味で、だからJ・Jと誰かとかいうんじゃなくて。しかも、帝国の逆襲を書いた人ですからね。そこの点での、その信頼度は僕の中ではすごく高いです。

(宇多丸)これは、やっぱりいい、朗報ですよね。やっぱね、間違いなくね。はい。ということでね、ヨシキさん。本日は1回目ですけども。ええ。薄ぼんやりした情報だけで、ありがとうございました(笑)。

(高橋ヨシキ)すいません。ぼんやりした話ばかりで。

(宇多丸)(笑)。これが楽しいんじゃん!これが楽しい。後から振り返ったら、いま、この瞬間が・・・

(高橋ヨシキ)あん時はよかったな・・・みたいな(笑)。

(宇多丸)なるかもしれない。ということで、この特集 月刊私のスターウォーズ、これから続けていきたいと思います。第二号は7月11日。お送りしたいと思っています。で、お招きするのはですね、番組初登場。最近売り出し中というかですね、特に鉄オタとして結構ハードコアなね、鉄オタ。アニメ、フィギュアなどのオタクとしてもあれなんですけど。スターウォーズに関してもちょっと、一家言あるというですね、人気モデルの市川紗椰さんをお招きして。

(高橋ヨシキ)はい。

(宇多丸)これはね、僕がJ-WAVEのスターウォーズデーのあれにライムスターでライブしてちょろっと出た時に、同じ日に別の時間にいらしていたみたいで。

http://miyearnzzlabo.com/archives/25247

(高橋ヨシキ)あ、そうだったんですか。へー。

(宇多丸)で、その中では言い切れない、打ち合わせで出た話とか、なかなかね、あの、なかなかですよ。僕もちょっと感心するぐらいの感じだったんで。


(宇多丸)お招きしてですね、市川紗椰さんのお話をうかがいつつ。もちろんヨシキさんもホストとして。やっぱね、お目付けとして。『お前!それはっ!!』って。

(高橋ヨシキ)お目付けってことはないですよ。僕は横でなんか、『ああー』とか言ってるだけで(笑)。

(宇多丸)いや、ヨシキさん途中で、『それは違う!』って。いつもの感じで行ってくださいよ。

(高橋ヨシキ)まあ、イウォークの悪口さえ出なければ、大丈夫ですよ。

(宇多丸)ガーン!ってね(笑)。

(高橋ヨシキ)(笑)。『もう、帰る!』なんて(笑)。

(宇多丸)まああの、これから半年間、よろしくお願いします。

(高橋ヨシキ)よろしくお願いします。

<書き起こしおわり>

西加奈子 プロレスにハマッたきっかけを語る

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小説家の西加奈子さんがニッポン放送『オードリーのオールナイトニッポン』に出演。プロレス好きの若林さんと、プロレスにハマッたきっかけについて話していました。


(若林正恭)プロレスをね、西さんに・・・俺、本当、だから西さんきっかけよ。

(西加奈子)うれしいなー!ホンマに。

(若林正恭)で、俺、本から入って。で、1人で後楽園ホールに見に行ってからハマっているから。西さんさ、直木賞受賞した時の会見でさ、俺、西さん知っているからあれだけど、いま思うと面白いよね。後半、ほぼプロレスの話してるもんね。



(西加奈子)そんなことないよ(笑)。

(若林正恭)いや、後半ほぼ、『受賞でプロレスに感謝したいです』って。

(西加奈子)でもなんか、ちゃんと伝えないと!と思って。あれ絶対、『プロレス』って言ったら、面白がられたら嫌やなと思って。ちゃんと本当に棚橋さんの名前も言おうとか。中邑さんとか、ちゃんと言おうと思って、そうやってん。

(若林正恭)ああー。だって、言ってたもんね。『棚橋選手と、もし食事できるとした、したい?』っつったら、『もう吐くからアカンわ』っつって。

(西加奈子)アカン、アカン、アカン。

(若林正恭)吐いちゃう?

(西加奈子)吐く。吐いて、投げる(笑)。

(若林正恭)吐いて、吐瀉物を投げる?そんなことしちゃダメだよ(笑)。

(西加奈子)ハハハ(笑)。

(若林正恭)いや、『ハハハ』じゃなくて。

(西加奈子)優しく渡す(笑)。

(若林正恭)いや、そんなんもっと嫌なんだけど(笑)。

(西加奈子)対談させていただいたのよ。棚橋さんに。その前日もメールしたやん。若林さんに。『憂鬱です。行きたくないです』って言って。すごい答えくれてさ。

(若林正恭)そうだったっけ?

(西加奈子)『棚橋さんはプロレスラーだから、絶対全部受け止めてくれますよ』って。それですごいホッとして行けたの。

(若林正恭)言ってた?そんなことを。

(西加奈子)うん。

(若林正恭)そういうこと、言うんだよね。たまに俺もね。

(西加奈子)いや、めっちゃうれしかった。ホンマに。

(若林正恭)だからもう、なんだろう?緊張してしゃべれなくなるほどっていうことなんだ。レスラーはね。

(西加奈子)やっぱ尊敬しているから。まぶたがさ、ブルブルブルブルッ!って前日から震えて、止まらへんようになってさ。

(若林正恭)あ、緊張で?

(西加奈子)そう。もうちぎって行きたいぐらい。もう、すごかってん。なんか。ストレスかな?過度な。

(若林正恭)ああ、そうじゃない?緊張してるんじゃない?

(西加奈子)そうそう。でも、めちゃっくちゃいい人やった。全部受け止めてくださった。

(若林正恭)だろうね。すごいよね。いや、何才ぐらいからハマってるの?じゃあ。

プロレスにハマッたきっかけ

(西加奈子)いっちばん最初はな、もう幼稚園ぐらいでな。

(若林正恭)幼稚園なんだ?

(西加奈子)なんか従兄弟がおって。齢の離れた従兄弟がいて。で、その2人がプロレス、めちゃめちゃ好きでな。で、お家に行ったら藤波さんとか長州のポスターを貼っていて。プロレススーパースター列伝があって、みたいな。で、そん時って、猪木さんとか、ゴールデンでやってな。で、見ていたらやっぱりちっちゃいから、猪木さんのアゴが面白いから、『アゴ!アゴ!』って言ったら、大人が笑うねん。

(若林正恭)はいはいはい。

(西加奈子)なんか、『加奈ちゃんはおもろいなー!』って。で、めっちゃ調子に乗ってやっていたら、たまにさ、ちっちゃい子に本気で腹立つこと、ない?『調子乗るなよ』みたいになっちゃう時。たぶんそれ、従兄弟がなって。めっちゃ優しい従兄弟やってんけど、『そんなん言ってるけど、猪木さんのアゴで頭、トンッ!ってやられたら、加奈ちゃん死ぬで』って言われて。

(若林正恭)うん(笑)。

(西加奈子)それで、それが最初の衝撃。

(若林正恭)なに、その話!?(爆笑)。

(西加奈子)えっ、ちゃう。『そんなすごいの!?』って思ったの。

(若林正恭)(爆笑)

(西加奈子)えっ?なんで笑うん?いや、なんか同時にきてな。

(若林正恭)えっ、マジで?それがプロレスとの出会い?

(西加奈子)そう。子どもながらに『調子に乗っていた!』って思った衝撃と、『えっ?加奈ちゃん死ぬん?アゴでトンッてやられて、死ぬん!?』。そっから、プロレスおちょくらんと見ようって思って。そっからずっとテレビで見てたんやけど。

(若林正恭)へー!『アゴ!アゴ!』って笑いのネタにしてた人のアゴで頭をトンッ!ってやったら死ぬって思ったら、この人ちょっとすごいぞ?っていう感じに変わってくのかな?

(西加奈子)アゴでトンッ!ってする以上のことをしてるやんか。テレビで。じゃあ、どんなことになってん?って思ったのがいちばん最初。

(若林正恭)あ、じゃあ猪木から入ってるんだ。じゃあ。

(西加奈子)猪木さんやな。でも、そっからすぐエジプトに仕事で行っちゃって。帰って来た時はもう猪木さんが参議院議員に立候補してはったの。

(若林正恭)国会に卍固めの時だね。

(西加奈子)そうそうそう。だからえげつない時を知らんねん。だからDVDでしか見てないねん。

(若林正恭)あ、猪木さんを。じゃあその頃は、誰が活躍してたの?新日は。

(西加奈子)ウチのスターは闘魂三銃士。蝶野、武藤、橋本で。で、特に蝶野が黒。あ、さん付けせんでいいよな?もう。

(若林正恭)いやいやいや、俺、プロレス関係者じゃないから(笑)。

(西加奈子)でも、もうエエよな?ファンやし。

(若林正恭)大丈夫だよ。

(西加奈子)そう。蝶野が黒のカリスマになった時。で、nWoが始まった時がいちばん見てたの。もう会場に行って。

(若林正恭)あ、会場も行ってたんだ。女子高生とか女子大生だ。

(西加奈子)うん。18才の時にな、バイト先の子がエミちゃんっていう・・・めっちゃしゃべってんな。

(若林正恭)いや、いいよいいよ。大丈夫。ゲストだから。

(西加奈子)あ、そうか(笑)。エミちゃんっていう子に、『ウチ、めっちゃプロレス好きやねん』っていう話をしたら、そのエミちゃんが『ほんなら一緒に行こうや』ってなって。その子の親がな、たぶん新日の大阪興行の関係者やって。たぶん。で、そのいちばん前で見させてもらってん。

(若林正恭)へー!

(西加奈子)もう、府立体育館のいちばん前で。もうノートンとか蝶野がボーン!飛んできて。声も聞こえて。もう蝶野の・・・だから唯一、かくし芸が蝶野の呼吸やねん。

西加奈子の蝶野正洋の呼吸モノマネ

(若林正恭)えっ?西さんできんの!?蝶野の呼吸を。

(西加奈子)それだけ。

(若林正恭)ちょっと、いい?

(西加奈子)(蝶野正洋呼吸モノマネで)『フハハッ、フハハハッ・・・』。これ(笑)。

(若林正恭)えっ、すっげー怖かった、いま、俺(笑)。ぜんぜんかくし芸じゃないよ、西さん、それは。

(西加奈子)嘘?これ、だけ。

(若林正恭)ずっと隠してな、それ。

(西加奈子)(蝶野正洋呼吸モノマネで)『フハハハッ・・・』。

(若林正恭)だから隠してろ!っつってんの(笑)。

(西加奈子)これが聞こえんねん!

(若林正恭)ああ、聞こえる。わかる、わかる。でも。

(西加奈子)もうそれで本当に。だから18ぐらいから26くらいまでか。いちばん見てた。大阪で。

(若林正恭)ああ、そうなんだ。だから、言ってたもんね。いま、新日すごいじゃない。俺ですら、去年6月からプロレス、会場見に行ってるけど。俺ですら、最近のすごいな!と思うもん。チケット取れなささが。

(西加奈子)取れへん。取れへんな。

(若林正恭)1年前はもうちょっと取れたもん。後楽園ホール。

(西加奈子)わかる。7月末の、行く?取られへんかってん、ウチ。

(若林正恭)あ、そう。

(西加奈子)やっぱりすごいよな。早い。

(若林正恭)だから、ね。棚橋選手とか中邑選手がしんどかった時代って大変だったらしいね。会場もね。

(西加奈子)ウチがでもホンマそれな、いま『新日が好きです』って言ってるけど。ちゃんと『新日好きです』って言っていいのか?と思うのが、ホンマにそのいちばんブーイング食らってって時が、ウチ、ホンマに行ってないねん。

(若林正恭)ああ、そうなんだ。そこはやっぱりそうなんだね。

(西加奈子)東京に来て。だから1.4だけ。東京に来たからには、ドームに行きたい。1.4だけはぜったいアリーナで見るって決めていて。あとは後楽園も憧れやから、G1の後楽園も行けたら。だから年に1回か2回、行ってただけ。

(若林正恭)ああ、そうなんだ。でも西さんってプロレス見ている時、どんな感じなの?

(西加奈子)なんかな、すごいな、なんやろ?謎の自意識なんやけどな。女性の声で応援したくないねん。『たなはしさーん!』って言いたくないねん。もう自分の出せる中でいちばん男の声で応援するっていうのを決めてんねん。

(若林正恭)(笑)

(西加奈子)なんで笑うん?

(若林正恭)えっ?声を低くするってこと?

(西加奈子)(低い声で)『たなはしぃーっ!』って。

(若林正恭)(爆笑)

(西加奈子)なんで?なんか男の部分で・・・

(若林正恭)違う。俺さ、これ、ねえ。ラジオ、ゲストで来てもらうから、プロレスの話になるでしょうねって話をしてさ。で、自分がもしレスラーだったら、どんな選手のタイプになるか?を話そうなみたいな。

(西加奈子)うん、そうそう。

<書き起こしおわり>
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西加奈子とオードリー若林 自分がなりたいプロレスラー像を語る

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小説家の西加奈子さんがニッポン放送『オードリーのオールナイトニッポン』に出演。プロレス好きの若林さんと、自分がもしプロレスラーになるとしたら、どんなレスラーになりたいか?を話していました。


(若林正恭)で、俺ね、メールのやり取りでちょっと思っていたんだけど、西さんさ、自分が女子プロレスラーになった姿じゃなくて、男のレスラーになった姿で想像してるでしょ?そうでしょ?

(西加奈子)せやねん。

(若林正恭)俺、メールの文面でそんな気、したのよ。

(西加奈子)それ、セコない?セコいなって思う。自分で。

(若林正恭)セコいってどういうこと?

(西加奈子)だって女子プロやったら、自分が鍛えたら、なれるわけやん?

(若林正恭)いや、西さん!?(笑)。

(西加奈子)そこに立っているわけやん。もう男ってことで・・・

(若林正恭)西さん、女子プロレスラーになれるかな?鍛えたら。

(西加奈子)いや、だってもし本当にプロレスラーになりたかったら・・・

(若林正恭)女性でもね。

(西加奈子)で、男の人のプロレスラーになったらって想像してってことはさ、セコない?

西加奈子のコンプレックス

(若林正恭)俺、西さんと話していて、『ウチ、コンプレックス1個あんねん』っつって。『なに?』って聞いたら、『本気で殴られて、本気でKOされたことないねん』っつって。

(西加奈子)うん。コンプレックス。

(若林正恭)本気で殴られて失神したことがないのがコンプレックスなんでしょ?

(西加奈子)あんねやろ?

(若林正恭)で、俺、1回総合格闘技のスパーリングでKOされたことがあって。気づいたら、テディベアみたいな。『うわっ、めっちゃうらやましいわ』っつって(笑)。

(西加奈子)そや。めちゃくちゃ尊敬する!それ。

(若林正恭)尊敬するの?それを(笑)。

(西加奈子)うんうん。

(若林正恭)で、自分が男のプロレスラーになった姿を・・・で、男の声で応援してるんだ。『たなはしぃーーっ!』って。

(西加奈子)うん。(低い声で)『なかむらぁっ!』って。なんかそれを決めてんねん。なんか。

(若林正恭)(笑)。それをルールにしてるんだ。じゃあ、プロレス会場でそういう声で応援してるんだね。

(西加奈子)だからって女性が『キャーッ!』って言ってるのがアカンわけじゃないで。でも、自分の中で、男として応援したいねん。

(若林正恭)なんだろうね?でも、ちょっとさ、男と言ったらあれだけどさ。あの集まりでさ、加藤千恵さんなんかの。俺と西さんだけさ、やっぱり中学2年生男子だよね。

(西加奈子)めっちゃ話合うねん(笑)。うれしいねん(笑)。

(若林正恭)自分で考えたんだけど。俺。俺の最近の趣味、プロレスと、ラップ。

(西加奈子)ラップ、ええよな。

(若林正恭)と、お笑いでしょ?中学生だよね。いやー、そう思うわ。自分で。そして、男のプロレスラーになったら、こんなレスラーに・・・タイツとかをよく想像するなって話をした・・・

(西加奈子)せやねん。ウチ、でもそれちょっとな、んっ!?って思ってん。

(若林正恭)どういうこと?

(西加奈子)タイツに決めてるん?

(若林正恭)俺、タイツで決めてる。

(西加奈子)えっ?黒パンちゃうん?

(若林正恭)俺ね、黒パンじゃない。

(西加奈子)意外やな。それ、でもファンの人な、あの柴田スタイル。黒パン、黒レガース・・・

(若林正恭)ああー、あのストロングスタイル。

(西加奈子)うんうん。でも、レガースやねん。レガース、なくてもええかもな。

(若林正恭)(笑)。俺、そんなストロングスタイルのプロレスするの?

(西加奈子)いや、やっぱな、プロレスの中でめっちゃ格闘技寄りな気がすんねんな。やっぱガチっていうか。マイクパフォーマンスとか、できる?

(若林正恭)俺ね、決めてんの。どういうレスラーになるか。で、俺はこれは、たとえば中邑選手がマイケル・ジャクソンのファンじゃん。でもさ、それはさ、なんつーの?匂わせないような感じじゃん。だから、俺は、ウチの相方の衣装を決める時もそうなんだけど、元ネタがわかるものにしたくなかったの。

(西加奈子)ふーん。

(若林正恭)たとえば、だから元ネタの人がいるから悪いけど、たとえばなんか、ヤンキーの格好だな、あの人はとか。元ネタがわかるのは嫌なんだけど。俺は、言わないよ。ぜったいにインタビューじゃ言わないけど、『時計じかけのオレンジ』のアレックスが俺の中で裏テーマなのよ。だから、白いパンツに黒のブーツが合うのよ。で、黒のブーツがどれだけ合うか?だと思っているの。俺は。

(西加奈子)うんうん。

(若林正恭)で、たとえば椅子の凶器攻撃の時とか、結構振りかぶってドン!じゃん。俺は違うの。無表情で近づいて・・・

(西加奈子)うわ、もう最高やな。わかるわかる。

(若林正恭)(笑)。そういうレスラー。

(西加奈子)でも、ハットはかぶらへんな。そこまでやってもうたら・・・

(若林正恭)そこまではやらない!うわー、いいね!わかってるね!(笑)。

(西加奈子)わかるわかるわかる!(笑)。

(若林正恭)そういうタイプの選手に。でも、1.4とかG1の決勝まで進めたら、熱いプロレスをすんの。そいつが!

(西加奈子)わかるわーっ!うん!わかるわかる!

(若林正恭)わかる?

(西加奈子)おおぉーっ!って。

(若林正恭)そう。あいつが感情を出した!ってなるのよ!

(西加奈子)『こんな若林、見たことないーーーっ!?』やろ?

(若林正恭)そう!で、後楽園ホールの何人かの試合は、そこまで出さない。いつものサイコのレスラー。

(西加奈子)うん。わかるわかる。

(若林正恭)だけどG1クライマックスは、感情出しちゃう。

(西加奈子)わかるわかる!うん、わかる!

(若林正恭)(笑)

(西加奈子)それめっちゃグッとくる!もう、ドドドドドッ!(足踏みする)

(若林正恭)なるでしょ?

(西加奈子)なるなるなる!

(若林正恭)えっ、西さんはどういうレスラー?

(西加奈子)ウチな、ウチ、自由やん?だって、女やから。想像、ナンボでもできる。

(若林正恭)あ、体の体格とかができるってことか。

(西加奈子)ほんだらさ、誰にでもなりたいねん。だからやっぱり、みんなかっこいいなと思って。

(若林正恭)ああ、どの選手のスタイルもいいなと。

(西加奈子)せやねん。でも、いちばんの理想は武藤かな?最初はスーパーベビーフェイスでやって、もうムタもやって、nWoやって、いまあんなんでとか。マスクもやりたいねん。

(若林正恭)マスクマンやりたいの?

(西加奈子)マスクマン、やりたい。えっ?マスクマン、やりたない?

(若林正恭)俺、マスクマンはちょっとないんだよな。俺の中で。あ、そう。いや、マスクマン好きなんだけど。なんかね、なんだろう?目の色、表情で魅せたい部分はある。あの試合のあの顔!みたいなのがあるじゃん。

(西加奈子)うんうんうん。でも、マスクマンがマスクを取る時、すっごいけどな。やっぱり。三沢がな、自ら取るとかも有りやと思う。

(若林正恭)あ、三沢さんのね!ああーっ!

(西加奈子)そう。そういうのも。

(若林正恭)試合のスタイルはどんなのがいいの?ルチャっぽいのか、それとも、ストロングスタイル?

(西加奈子)必殺技はなにがいい?どんなんがいい?

(若林正恭)必殺技ね、俺、結構テクニカルな技を駆使しようと思っているの。だから割かしスーパージュニア・・・

(西加奈子)無表情でやろ?

(若林正恭)そう。無表情なんだけど、結構飛んだりするタイプ。躊躇なく飛んで行く。

(西加奈子)ヒールなんやろ?そんで。

(若林正恭)そう、ヒールだね。ヒールだけど、まあ、クライマックスの時だけはちょっと熱くなるんだけど(笑)。

(西加奈子)うんうんうん。エエな。

(若林正恭)あ、そう。だからそれぞれの、みんな完成されてさ、来るから。ちょっと俺、この間さ、それ、思っていたんだけど。小松選手とかいて、ヤングライオンみたいに言われたりして、黒パンツじゃん。あそこから・・・俺、まだ去年の6月からしか見てない、いわばニワカよ。だから、小松選手とかがあそこから何か見つけていくの?これから。

(西加奈子)だってさ、それこそオカダやで。オカダな、オカダ最近やで。あれ。

(若林正恭)あ、黒いパンツ、履いてたの?

(西加奈子)黒パンやったんちゃうかな?どうやったっけな?いちばん最初な、凱旋でな、2組ぐらいでやって。ほんで、かっこええ子やな!って。すごい、髪の毛金髪やったかな?でもホンマにな、ぜんぜんな、あんなじゃなかったのよ。



(若林正恭)あ、そうなんだ。

(西加奈子)すごいかっこよかったけどな。で、その後にまた見に行った時に、もうオカダカズチカで出てきて。一緒に行った子に、『すげーな!』って言ったら、『いや、西さん、あれ、見た子やで』って言われて。『うわっ、マジか!?』みたいな。

(若林正恭)そこがつながる。

(西加奈子)そうそうそう。オーラがやっぱり出てくるのかな?って。

(若林正恭)それ不思議だよね。オーラだけはね、レスラー、見に行くと面白いよね。

(西加奈子)面白い。しびれるよな。

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オードリー若林と西加奈子 プロレスに助けられた瞬間を語る

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小説家の西加奈子さんがニッポン放送『オードリーのオールナイトニッポン』に出演。プロレス好きの若林さんと、プロレスに助けられた瞬間について話していました。


(若林正恭)しびれるね。あ、じゃあその要所要所でプロレスに助け・・・だから俺はさ、いままでその上手に負けるとか、負けを自分の中で物語として昇華してっていう価値観、なかったのよ。本当にプロレスを見るまでなかったからね。スベったらスベった。ウケたらウケたの二元論だったから。だから、20代の時に知っておいたらよかったと思ったもん。

(西加奈子)いや、でもな、若林さん20代で見てもハマらんかった気すんねん。この年月、必要やった気がすんねん。

(若林正恭)そういうもん?

(西加奈子)めっちゃ考えるやん。だって。めーっちゃ考える人やんか。この長さと、この芸能界のキャリアがあって、いま出会ったってデカい気がすんねんな。

(若林正恭)ああ、そういうもんなのかな?

(西加奈子)わからん。わからんけどな。うーん。

(若林正恭)だからだんだん、レスラーもそうなのかな?見つけてくるのが20代後半ぐらいからだもんね。早い人は早いけどね。

(西加奈子)なんかそれもな、勇気出えへん?

(若林正恭)ああ、わかるわかる。

(西加奈子)なんかこの齢でもどんどん・・・だって小島天山とか、もっとなんやろ?昔はなんて言うのかな?チンピラじゃないけど、かっこよかったけど、もっと、もうちょっとライトな感じやったん。いま小島、すげー渋いやん?

(若林正恭)うん。

(西加奈子)もうぜんぜんちゃうもんな。あ、めっちゃかっこよくなってるやん!みたいな。昔もかっこよかったけど、齢とってよくなるってこともあるし。

(若林正恭)ああ、そういうのを見ているのがあれか。あるんだね。長年見ていくと。

(西加奈子)うん。どうやろ?うん。そうやな。

(若林正恭)なるほど。それで人生でもあるんだ。プロレスがあってよかったな、みたいな思う瞬間とかが。

プロレスがあってよかったなと思う

(西加奈子)あるな。やっぱりなんか、あるある。あるよ。だって、だいたいのことは、YouTubeの話ってダメなんでしたっけ?

(若林正恭)いや、YouTube?いいよ、しても。

(西加奈子)本当?あの、すっごいしんどいことあっても、三沢さんと蝶野さんの入場シーンを見たら、だいたい解決する。



(若林正恭)ああ、でもね、わかるわー。入場シーンなんだ。

(西加奈子)うん。この顔?ウチ、やっぱりさ、自分がさ、総合とか技、わからへんねん。だから総合ハマらんかったの、それやなと思うねん。

(若林正恭)技の種類ってこと?

(西加奈子)そう。そのな、自分がやっていたら、たとえば総合ってギュッと組むやん?で、そん時にどれぐらい力が入っているか?とか、なにがすごいか?ってわかったらおもろいねんけど。やっぱりやってへんから、わからへんねん。でもプロレスってさ、『エエーイ!』とかさ、やってくれるやん。痛いとか。それがわかるから、たぶんハマッたんやなと思う。

(若林正恭)ああー。ああ、そういうことなの。

(西加奈子)そう。だから、もう技でワーッ!っていうのももちろんやけど、顔つきとか。

(若林正恭)顔。三沢の顔。

(西加奈子)もう、たまらんやろ?あれ、見た?

(若林正恭)俺、見たよ。言われて。そのYouTube。たしかにすごい顔してるとは思った。

(西加奈子)なんかこんな顔、したことあるかな?自分がって。

(若林正恭)じゃあなんか落ち込んだ時、その顔を見ると、なに?

(西加奈子)こんなウチのしんどさなんか、こんなもんちゃうみたいな。もうぜんぜん勇気。

中邑真輔のG1クライマックスのコメント

(若林正恭)俺はやっぱり中邑選手のインタビュー。あの棚橋と去年のG1か。棚橋と柴田とほら、同期というか、同世代というか。ねえ、3人で。で、『棚橋に負け、柴田にくらい・・・来るねぇ!』って。その、失敗したことを『来るねぇ!』だけで終わらせる人がいるんだ!って思って。だからIPPONグランプリで4本しか取れなくて。『来るねぇ!』っつって(笑)。

(西加奈子)来るよな!だいぶやられたよな!

(若林正恭)だいぶやられたっていう。だからその感覚も持ってなかったからね。ああ、そう。

(西加奈子)救われるよな。

(若林正恭)救われるね。なるほどね。

(西加奈子)どうしよっかなー?とかな。うん。

(若林正恭)(笑)。あの感覚、面白いよね。そういうところが、いままで1個もなかったもんね。価値観、まったくバージョンアップされたもんね。価値観としては。

(西加奈子)そこがな、不良やねんな。

(若林正恭)いや、西さん、これ恥ずかしいのよ。西さん、俺。いや、西さんね、俺と飲むたびに、俺のことを『不良やな』って言うんだけど。俺がさ、西さん、付け焼き刃に『不良やな』って言われて気持ちよがっているみたいな感じになっているのは
恥ずかしいのよ(笑)。

(西加奈子)気持よくないやろ?でも、不良って。

(若林正恭)俺、意味がわかんない。不良じゃなかったから。

(西加奈子)不良ってでも、ヤンキーじゃないよ。なんか、なんて言うのかな?クラスでおらんかった?なんかヤンキーじゃないけど、目つき悪くて、ふてくされている子。

(若林正恭)いや、目つき悪くてふてくされていると思うんだけど。うん。

(西加奈子)いや、それってなんでそうなったか?って、なんて言うの?ふてくされているからふてくされているんじゃなくて、すごいまっすぐな性格やから、ふてくされてまう子っておるやん?その感じ、すごいすんねん。避けれたことに全部ブチ当たっていってて。

(若林正恭)(爆笑)

(西加奈子)なんかそれ、すごいなって思うで。

(若林正恭)えっ?西さんってさ、高校生の時、そういう人を観察してたの?いろんな人を観察してたの?不良は不良で。

(西加奈子)あ、でもウチ、中学の時にな、それこそホンマにクラスにそういう子、おってん。で、勉強できへんから、先生にも多分、あいつ不良っていうか問題児って思われている子がおってな。で、その子に、なんか知らんけど『数学の問題、教えて』って言われて。で、三角形の内角のさ、1個がXになっていてさ。それってさ、180度からさ、2つの角の合計を引いたら出るやん。

(若林正恭)出る。出る。

(西加奈子)わかるやろ?それをな、言ってもな、『なんでなん?なんでなん?』ってぜんぜんわかってくれへんくて。なんでわからへんのやろ?って思ったら、『なんで180度なん?』って言ってん。その子が。

(若林正恭)なるほどな。

(西加奈子)それで、びっくりして。『ああ、この子はぜんぜんアホやなくて、そっから考えて。しかも、それを誰も教えてくれへんかったんや!そらひねくれるっていうか、ふてくされるわな』って。その感じやねん。で、自分は上手いこと、なんて言うの?先生に『はい、180度!』って。

(若林正恭)(笑)。あ、その感じなんだ。俺。

(西加奈子)そう。そう。『180度です』って言われたら、『はい!』って言っていたから。

(若林正恭)ああー(笑)。

(西加奈子)全部考えるやろ?たぶん。

(若林正恭)まあ、正直あるよね。だから漫才だったら、2人で走って出て。で、挨拶したくないんだよね。どうしても。

(西加奈子)うんうん。なんでなんやろ?って思うんやろ?

(若林正恭)うん。だって、『よろしくお願いします』って言う筋合いがないと思っちゃうもんね。お客さんに。しょうがないよね。

(西加奈子)(笑)。でもそれをさ、そんなとこぜんぜん置いておいて、楽々していることが多いじゃない?

(若林正恭)本当はそっちの方がいいんだけどね。ってことなんだろうな?

(西加奈子)でもウチは、上手いこと変にやっていたタイプやから。なんか『180度』って言われて、『はーい』って言っていたタイプやから。それで衝撃を受けてん。

(若林正恭)ああ、でもさ、西さんさ、西さんの若い時の恋愛の話って聞いて、いい?

(西加奈子)いいよいいよ。

(若林正恭)あの、で、男でさ、こじらしている男。まあ、こじらしているって簡単に言っちゃえばね。っていうさ、で、西さんみたいにそういう理解してくれる人と会わないと思うのよ。そういう男の子って。

(西加奈子)会わない?

(若林正恭)で、その子が『180度ってなんでなの?』っていう価値観でずっと生きていくじゃん。したらさ、社会に出たらもっとよ。『なんでこれがこうなの?』って。で、それを『わかるよ』って言ってくれる女の子って、出会ったら奇跡ぐらいの確率だと俺は思うのよ。

(西加奈子)いや、そんなことないって。もう視野、マジ狭いな!

(若林正恭)(笑)

(西加奈子)めっちゃおるって!ウチの周りの子、だいたいそうやで。

(若林正恭)いや、そうかな?いや、どう?みんな。だから俺は10万人に1人だと思う。4人に1人は多いな。4は多いわ。西さん。

(西加奈子)じゃあ、10でエエわ。10人に1人ぐらい。ホンマにおるって。

(若林正恭)ちょっと待って。10万の方にもうちょっと寄ってよ。10は西さんに有利すぎるよ。

(西加奈子)10万人に1人はないって!

(若林正恭)でも西さんさ、付き合って別れてもさ、なんかこじらせたりしなかった?男はずーっとさ、西さんが必要でさ。ストーカーっぽくなっちゃったりしなかった?

(西加奈子)まったくくない。

(若林正恭)ない?

(西加奈子)ないないない!

(若林正恭)あ、そう。あ、そうなんだ。

(西加奈子)ないよ。でもぜんぜん普通におれるけどな。友達っていうか。

(若林正恭)まあそんな感じ。そうか。西さん、そんな感じするな。友達になるんだろうな。10に1人は俺、多いな。納得・・・行かないな。100・・・100に1人だな。

(西加奈子)100に1人だったら、だから100人に会いに行ったらいいねん。

(若林正恭)(笑)

(西加奈子)ほんなら、1人に会えるんやで(笑)。

(若林正恭)でも、場所が重要だよね。ガールズバーとか、ああいうキャバクラとかじゃない方がいいんだよな。

(西加奈子)(笑)。まあ、おるかもしれんで。

(若林正恭)100にしましょう。じゃあ(笑)。

(西加奈子)(笑)

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西加奈子とオードリー若林 理想のプロレス入場曲を考える

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小説家の西加奈子さんがニッポン放送『オードリーのオールナイトニッポン』に出演。プロレス好きの若林さんと、自分がもしプロレスラーだったら、どんな入場曲で入場したいか?を話していました。


(若林正恭)いまね、ちょうど俺が夜ね、シャチとプロレスをしているっていう話を西さんにしていて。あの、中邑の入場音楽をかけて、風呂の脱衣所から出てきて。シャチをボコボコにしたりしてるんだよね。自分で(笑)。



(西加奈子)(笑)

(若林正恭)で、この間、本棚の上から飛び降りて。ハイフライフローで。腰を痛めたりね、したんだけど(笑)。

(西加奈子)入場曲、決めてる?若林の入場曲。

(若林正恭)いや、それはまだ決めてないわ。それ、考えたことないわ。そういえば。決めてるの?

プロレスラー西加奈子の入場曲

(西加奈子)いや、それも迷うねん。なんか、シンセサイザー系もエエなと思って。シャカシャカした音、あるやん?

(若林正恭)(笑)。西さんが入場してくる時に。

(西加奈子)橋本とかそうですよね。蝶野とか。いま、でも歌ものもいいよね。歌が。

(若林正恭)ああ、あるよね。

(西加奈子)でも、中邑もかっこええな。たしかに。

(若林正恭)西さん、あれなの?入場する時は結構三沢選手の入場シーンが好きってことは、精神統一している感じの?

(西加奈子)なんか、そうやねん。入場は橋本とか長州とかみたいに、早めがいい。

(若林正恭)あ、こう、来る感じね。

(西加奈子)大仁田さんみたいなのはちょっと、無理やな。ゆっくり来るのはちょっと。そう。だから長州みたいなのもいいなと思って。Tシャツを羽織るだけみたいな。ガウンとかじゃなくて。

(若林正恭)(笑)。どうしても西さんがそれをやってるのを想像しちゃって(笑)。

(西加奈子)せやな、せやな。黒髪やしな。白いシューズで。そうそうそう。

(若林正恭)俺は、ブツブツ言ってる外道がね、この間後楽園ホール見に行った時にずーっとブツブツ。俺、あれ好きなのよ。で、春日にね、漫才に取り入れたくて。『お前、ぜったいブツブツ言いながら入れ』っつって、ぜんぜんやらなくて。この間、ようやくやってたの。グランドスラムっていう番組で。

(西加奈子)(笑)

(若林正恭)異様さが増すじゃん。ずっと、なに言ってるかわかんないの。ブツブツ。

(西加奈子)で、それには触れへんのやろ?しかも。

(若林正恭)それには触れない。だから外道、なに言ってるんだろうな?って。あれが怖いのよ。俺は最高キャラだからね。レスラーとして。

(西加奈子)そうやな。そうやな。

(若林正恭)そうやなって(笑)。

(西加奈子)いや、それで行くんやろ?

(若林正恭)そう。それで行くのよ。そういうのを思うけどね。

(中略)

(若林正恭)小説は、いくつの時に書き始めたの?

(西加奈子)25。そう。だからそれでな、25で書いて、26でな、小説家になりたくて上京してきてんな。私、そん時にテレビを捨ててん。小説以外、断とうと思って。

(若林正恭)ストイックだね。

(西加奈子)だからそれで、プロレスを見られへんなってん。

(若林正恭)(笑)

(西加奈子)で、すっごい象徴的で。その後な、プロレスみんなで見ていた子たちもバラバラになってな。で、ある日、夏な、下北沢をなんか歩いていたらな、昔のプロレス仲間からメールが来てな。『橋本、死んだ』って来てん。

(若林正恭)うん。

(西加奈子)で、そん時に、わかる?青春が終わった、みたいな。

(若林正恭)あー!

(西加奈子)そう。ぜんぜんプロレスは終わってへんかってんけど、それをすっごい覚えてんねん。

(若林正恭)ああ、そうなの。テレビを断ったんだ。それはなに?人を見つめようってこと?

(西加奈子)家にいる時は、小説を書く以外できへんようにしようと思って。

(若林正恭)ああ、自分をってことね。へー。

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曽我部恵一 衣装とスタイリスト問題を語る

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曽我部恵一さんがTBSラジオ『エレ片のコント太郎』に出演。衣装やスタイリングの悩みについて、やついいちろうさん、今立進さん、片桐仁さんと話していました。

(やついいちろう)でも最近はね、よく一緒にやらせていただいたりとか。

(曽我部恵一)うん。

(やついいちろう)さっき話した新聞の時も一緒に来ていただいて。

(曽我部恵一)はいはいはい。


(やついいちろう)すごい、なんか空気でしたよね。

(曽我部恵一)うん(笑)。

(片桐仁)どういう空気なの?

(曽我部恵一)記者会見でしょ?

(今立進)7紙ぐらい来てたんだっけ?いいじゃないですか。

(やついいちろう)だから俺とか(東京)女子流ちゃんは、やっぱりもう衣装をバシッ!と着ているんだけど。

(今立進)ああ、アルバムとかのね、ジャケットね。

(やついいちろう)曽我部さんは、やっぱいつものような感じで。フラット。黒Tにジーパンで。そうやって来たんですよ。で、その時、別に良かったんだけど。

(今立進)かっこいいですけどね。ぜんぜんいいじゃないですか。

(やついいちろう)僕と曽我部さんしかいない時はぜんぜん良かったんですけど。その後、女子流のみんなが完全体で来て。『今日、よろしくお願いします!』って言って去った後に曽我部さんが、『俺、大丈夫かな?』って。

(一同)(笑)

(今立進)どうもできないですけどね(笑)。

(やついいちろう)すっごい心配・・・してましたよね?

(曽我部恵一)うん。いや、着いたらやついくん、着替えてるし。女子流の方たちはバッチリだし。大丈夫かな?って。

俺、大丈夫かな?

(やついいちろう)そうですよね。『俺、大丈夫かな?』って。で、マネージャーさんの、女の子のマネージャーさんが、比べたらよ?曽我部さんと比べたら、どっちかと言うと衣装っぽい格好をしてるの。それで、黄色い麦わら帽をかぶっていたんで。『ちょっと、貸して?』って曽我部さんが言って。

(今立進)(笑)

(片桐仁)女性の?

(やついいちろう)うん。それで、『リボンありますよ!』って言われたんだけど、『いいよいいよ』ってちょっとかぶって。したらまた、これが滑稽な!

(一同)(笑)

(やついいちろう)まず、頭に入ってなかったんです。女性だったんでね。

(片桐仁)乗っかってる系の帽子。

(曽我部恵一)そうなんです。

(今立進)でも、その黄色っていうのは見栄えがいいから。たしかにね。

(片桐仁)衣装感はありますよね。

(やついいちろう)あの時の、ピッと振り返った時の顔ですね。よかったですね。僕も。

(曽我部恵一)あ、本当?でも、難しいよね。衣装って。

(やついいちろう)そうですよね。

(曽我部恵一)だからその、みんなで出るイベントごとみたいなのでも、衣装バッチシやられる方もいるし。難しいなと思って。

(やついいちろう)実はあれですよね。ミュージシャンとかも、もしかしたら聞いてらっしゃる方、あまり知らないかもしれないですけど。すっごいスタイリスト、入ってますもんね。

(曽我部恵一)入ってます。

(やついいちろう)ほぼほぼ。

(片桐仁)ラフに見せて。

(やついいちろう)うん。ラフに見せるスタイリングとかもありますしね。

(今立進)なるほど。トータルでね。

(やついいちろう)曽我部さんとか、どうなんすか?もうサニーデイ・サービスでデビューしてから?

(曽我部恵一)いや、ないっすね。

(やついいちろう)一度もないんですか?

(曽我部恵一)最初は、僕らがデビューした頃は、スタイリストさんをつけて写真を撮るのが普通だったのよ。でもそういうのは反発してて。『いや、スタイリストとか、そんなパンクバンドのつもりでやってんだから、そんなのつけねえよ!』って言ってたら、こうなって。いま、ちょっと困ってます。

(今立進)(笑)

(片桐仁)あの時、ちょっとやっとけばよかったって。

(やついいちろう)20年たって。

(曽我部恵一)パイプないし。わかんないんだよね。

(やついいちろう)いまさら。

(曽我部恵一)いまさら言えないし。

(やついいちろう)だからあん時、困ってたんだなー。あの新聞の時ね。

(曽我部恵一)あの時、本当困りました。

(やついいちろう)これでいいの?って。

(片桐仁)いや、らしいですよ。曽我部さん、それでいてほしいですよ。むしろ。

(今立進)たしかに。

(やついいちろう)で、とりあえず、ガムテープでホコリだけ取るっていう。

(一同)(笑)

(片桐仁)それ、自ら?自ら?

(やついいちろう)自らって、マネージャーがやってたよ、そりゃ!誰が自らやるかよ!
(片桐仁)犬の毛なんか、いっぱいついてるから。

(やついいちろう)バカにすんじゃねーよ!曽我部恵一を!

(今立進)犬の毛がついってるってなんだよ、お前?(笑)。

(やついいちろう)マジで、マジで犬の毛がついてて。

(今立進)(笑)

(片桐仁)もういま、抜けかわる時期ですから。

(曽我部恵一)そうなんですよ。

(やついいちろう)曽我部さんも最近ね、犬、飼われたんですよね。

(曽我部恵一)そうなんです。そうなんです。

(片桐仁)どんな種類ですか?

(曽我部恵一)柴犬です。

(片桐仁)柴犬!抜けますよねー!うちも同じ柴の雑種なんで。

(曽我部恵一)あ、本当ですか。

(やついいちろう)それでもう・・・

(今立進)あ、そうか。いっぱいついちゃうから。

(片桐仁)黒T、ヤバいから。

(やついいちろう)ガムテープで取るっていう、やっぱ、ちゃんと。出るから。テレビ、出るから。

(曽我部恵一)見てるね、本当に。

(今立進)あ、そこの話、しゃべってないんですね。別に曽我部さん、いま取っているって感じじゃなかったんですね。

(やついいちろう)そうですね。やっぱ背中で聞いてました。僕はズボンを履きながら、その絡み。一部始終。窓に映るお二人を見てました。『背中、届かないから取ってね』って。

(片桐仁)前は自分でやったんじゃない(笑)。

(今立進)(笑)

(やついいちろう)前は自分でやられてたかもしれません。

(曽我部恵一)いや、みんなね、メイクしたりとか着替えしたりとかで、やることないから。俺。

(今立進)時間がね。余っちゃって。

(曽我部恵一)ガムテープで毛を取るぐらいしか、ないからね。

(今立進)いや、でもよかったと思いますよ。それは。すばらしい。

(やついいちろう)そうですよ。で、出ていただいて。

<書き起こしおわり>
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やついいちろう 曽我部恵一にすすめられてDJやフェスを始めた話

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曽我部恵一さんがTBSラジオ『エレ片のコント太郎』に出演。やついいちろうさんがDJやフェスを始めるきっかけを作った曽我部さん。その際のエピソードや出会いのきっかけなどを話していました。


(やついいちろう)そもそも、曽我部さんが言わなかったら、やついフェスもないですからね。

(片桐仁)あ、そうなんですか?

(やついいちろう)そうですよ。

(今立進)らいいっすよ。

(片桐仁)エレ片フェスだった。最初はね。

(やついいちろう)そう。それもね、一会場でやってましたけど。横浜の。なかったですよ。

(今立進)そもそもDJのきっかけを与えたのが・・・

(やついいちろう)も、曽我部さんだし。だいたい全部、曽我部さんのおかげで。もう全部、曽我部さんのおかげでやってますよ。僕なんて。

(曽我部恵一)えっ?そう?

(やついいちろう)はい。今度、ちゃんと僕が取りますんで。毛は。

(今立進)(笑)

(片桐仁)そうだな。

(今立進)『毛は』ってなんだよ(笑)。それは覚えてないんですか?曽我部さん的には?

DJをすすめる

(曽我部恵一)DJはなんか、そんな話したよね。『やついくん、好きな曲いっぱいかけたら楽しいんじゃない?』みたいな。

(片桐仁)そんぐらいの感じで。

(やついいちろう)それが12、3年前ですからね。もうなくなっちゃいましたけど、渋谷の宙っていうライブハウスっていうかクラブでね。一緒に。

(曽我部恵一)ああ、そうだそうだ。あそこでね。うん。はじめてやってたんじゃない?

(やついいちろう)はじめてです。あれが。

(曽我部恵一)で、よかったんだよ。フリッパーズ・ギターをかけたりとか。なんか、自由なDJで。あんまりその、あの頃ってDJって踊らすとか、もっとテクノとかハウスとか、そういうダンスミュージックだったけど。なんか好きな曲をいっぱいかけていて。ああ、こういうの、みんな楽しいんじゃない?っていう話でね。

(やついいちろう)そうです。そうです。それがきっかけですよ。もう12、3年やっているわけですから。

(曽我部恵一)そうかそうか。

フェスをすすめる

(やついいちろう)で、やっていたら、今度はフェス。『やついくん、フェスやったらいいんじゃない?』っつって。曽我部さんが言って。それもぜんぜん覚えてないんですよね?

(曽我部恵一)なんか、あんまりそんなに・・・

(今立進)自然にもう言ってるんだろうね。普通に。

(やついいちろう)いや、でも結構なテンションで。

(曽我部恵一)いや、でも会場をそうやって、いろいろ街中でやったらいいんじゃないの?みたいな話はしたよね。

(やついいちろう)はい。

(今立進)すごい、ちゃんとしたプランで言っている感じ、しますけどね。

(やついいちろう)なにしろ、『来てる!』ってすげー言ってくれんのよ。俺のことを。『やついくん、来てる!来てる!』って。

(曽我部恵一)来てるよ。

(一同)(笑)

(片桐仁)自信を持って。いまも来てますか?

(曽我部恵一)はい。

(やついいちろう)あの当時、5年前ですかね。『来てるよ、やついくん!』。

(今立進)いまこそだと。

(やついいちろう)来てないんですよ。ぜんぜん。

(曽我部恵一)いや、長いでしょ。やっぱり。その、来てる期間が。もっとほら、ねえ。

(今立進)普通はバン!って一発で行っちゃう感じで。

(曽我部恵一)バン!って行って、そこに落ち着いちゃうとか。そういうことは色いろあるんだけど。ずーっとね、やっぱりやついくんたちは面白いことをやり続けているから、いいなあと思ってるんですけど。

(やついいちろう)本当ですか?

(今立進)すごい。ありがたいね。それは。じゃあ、『そうかな!?』っていう思いでやっちゃうんですね。

(やついいちろう)そうかな!?って思って、始めたんですから。

(今立進)ねえ。もともとだって、曽我部さんに街中で声をかけただけだもんね。出会いは。

渋谷公園通りでの出会い

(やついいちろう)そうですよ。最初はね。もともと曽我部さんと仲良くさせてもらっているのは、僕が曽我部さんがいまもやられてますけども、サニーデイ・サービスね。の、大ファンで。

(今立進)そうだね。大学の時だもんね。

(やついいちろう)渋谷のエッグマンっていうライブハウス。いまでもありますけど。あの公園通りを僕は下りてきてたんですよ。ホフディランっていうバンドのデビューライブがエッグマンであって。で、そこに、ちょうどこち亀がアニメ化して。そのエンディングテーマをホフディランが歌ってたんです。『スマイル』って。歌ってて。それで、デビューするよっていうライブに俺、行ってて。

(片桐仁)うん。

(やついいちろう)で、ゲストでこち亀の秋本(治)先生も来てたりとか。UAさんが来たりとか。真心ブラザーズの2人とかも来たりとか。すんごい押しに押されてたの。ホフディラン。見に行って、いいな!っつって。で、公園通りを下りてきたら、ちょうど曽我部さんが上がってきて。で、サニーデイ・サービスだ!と思って。

(今立進)もう、一ファンだからね。

(やついいちろう)うん。曽我部さんだ!と思って、すぐ話しかけて。『曽我部さん!』っつって。したら、『終わった?ホフディラン、終わった?』って言うから。

(今立進)(笑)。だってまだ初対面でしょ?その時。

(やついいちろう)初対面。初対面。で、『終わりましたよ!』って。俺ら、言ったっつってたからね。『行きましたんです』とか言ってたから。そしたら、『終わった?ホフディラン、終わった?』『いや、終わりました。終わって、帰ってきたんです』『ああー、そっかー。間に合わなかったなー』って、上がっていったんですよ。

(今立進)(笑)。まず、ファーストインプレッションでね。

(やついいちろう)そいで僕、サインを画用紙・・・なんか、画用紙を持ってたんですよ。その時。

(片桐仁)大喜利?大喜利すんだ(笑)。

(やついいちろう)大きい画用紙持っていて。で、画用紙に曽我部さんにサインをいただいて。で、やったー!なんつって。当時八王子に住んでましたから、八王子に帰って。で、サニーデイに会ったぜ!とか言って。

(片桐仁)大喜びで。それ、覚えてる。

(今立進)周りがね、たぶん言って。後輩たちと。

(やついいちろう)そしたら、1ヶ月後ぐらいに、今度、いまなくなっちゃいましたけど、渋谷のセンター街入ったところにHMVっていうのがあって。センター街入って、階段をトントントンッて上がると入れるんですけど、その階段の上のところで曽我部さんが電話をしてたんですよ。『もしもし・・・』みたいな。

(今立進)これまた目立つところに。

(やついいちろう)『もしもし、白い恋人ですか?』みたいな感じで。

(今立進)それ、曲の名前だよ(笑)。

(やついいちろう)おしゃべりになられていて。で、俺は1回、会っているから。もう俺、仲いい空気、ちょっとあって。

(今立進)勝手にでしょ?(笑)。

(片桐仁)この顔ですから、覚えてますよね。

(やついいちろう)ただ電話を切るまではちょっと話しかけるのマズいかと思ったんで。

(片桐仁)そりゃそうだろ。

(やついいちろう)で、ちょっと我慢できなくなって。

(今立進)いやいや、ダメだろ?(笑)。ダメだって。

(やついいちろう)我慢できなくなって、視界に入るように。しゃべらないよ?曽我部さんの視界に入るように、『俺っす!俺っす!』的なアピールをしたら、『ちょっと、ゴメンゴメンゴメン!』みたいな感じで。

(今立進)どっちに?

(やついいちろう)俺に。『ちょっと、ゴメンゴメン、そういうの、やめて?』みたいな。あって。で、俺、ちょっと待って。これはいかんなと思って、待って。終わった後にこう、話しかけて。

(今立進)どうなんですか?二回目の時は覚えてるんですか?

(曽我部恵一)覚えてる。どっちも覚えてる。

(今立進)どっちも覚えてる?それはすごいですね。

(やついいちろう)ほら。

(今立進)両方?じゃあ、二回目で、『ああ、あの子だ』っていうのはもう・・・

(曽我部恵一)わかった。どっちも昨日のことのように覚えてる。

(今立進)本当っすか!?

(やついいちろう)で、電話をしてたから、『ちょっと電話番号を教えてください』って。

(今立進)早すぎる(笑)。

(片桐仁)ただの大学生に?

(今立進)恐ろしい・・・

(曽我部恵一)でも、お笑いやっているっていうのは言ってたよ。最初に会った時にね、エレキコミックっていうのをやってるんだって言っていて。ああ、そうなんだって。

(今立進)お笑いなんだっていうね。

(曽我部恵一)まあ、同業者じゃないですか。芸能界の。

(今立進)まあ、大きく。エンタメという観点からすれば。

(曽我部恵一)だから、仲間だなと思っていたんで。

(今立進)すごいな、曽我部さんも。

(片桐仁)そんな人、会ったことあります?

(曽我部恵一)あんまないっすね。

(片桐仁)ないですよね。2回目で『電話番号教えてもらっていいですか?』って。『おう、いいよ』ってなったんですもんね。

(やついいちろう)『電話番号教えてもらっていいですか?』みたいな、そんな強い言い方はしてない。

(片桐仁)なんつったの?

(やついいちろう)『今度ライブあるんですよね』です。

(今立進)(笑)

(片桐仁)ああー、エレキコミックの?

(今立進)あっちから歩み寄らせるやつね。

(やついいちろう)『ああ、そうだ。今度ライブあるんだけど、どうやって連絡とったらいいんだろう?』って。

(片桐仁)白々しいよ!(笑)。

(今立進)すっげー言ってんだ(笑)。

(やついいちろう)です。言ってません。『電話教えてください』なんて言ってません。ちゃんと玄関を叩いて入ってますから。

(片桐仁)玄関、叩いてないよ。電話中に話しかけようとしてんだから。

(やついいちろう)いやいや、そん時も顔しか出してないですから。こう、ピッと。したら、『やめて』って。

(今立進)手首持って襟掴ましてるんだよ。

(一同)(笑)

(今立進)ほぼほぼやらせてんだよ。

(やついいちろう)で、したら、『あ、じゃあ・・・』っていうことで。連絡先を交換してもらったんです。ただし、そこはやっぱりね、やっぱりガードがちゃんとある。固いっていうか。携帯は教えてくれなかった。家の、家電を教えてくれたの。

(今立・片桐)(笑)

(片桐仁)余計ダメでしょ!?03の方を教えたんだ(笑)。

(今立進)どっちかっつーと、そっちじゃないですか?ダメな方。

(曽我部恵一)そうだっけ?

(やついいちろう)そうです。家電を教えてくれたんです。

(片桐仁)家と携帯、2個持ってますからね。みんなね。

(今立進)携帯に来る、まあいつでも取れるよりかは・・・って思ったんですね。曽我部さん的には。

(やついいちろう)かな?わかんないですけど。

(片桐仁)事務所の番号とか、あったでしょ?

(やついいちろう)家電、教えてくれて。で、やったー!みたいな。

(今立進)そうだ。それでだから、ねえ。結構留守電に入れたりしてたもんね。自宅というか、その番号にね。いろいろとたのんだりする時に。

(やついいちろう)いや、かけなかったです。さすがに教えてもらったけど、そんな図々しくないんで。

(今立進)うん。結構図々しいことやってゲットしたんだよ、それ(笑)。

(片桐仁)いまさらどの口で言ってるんだよ?

(やついいちろう)ぜんぜん図々しくない。ただ、携帯に『曽我部恵一 03-』とかって書いてあるのがちょっとうれしい。

(今立進)ザ・ミュージシャンの方をね。

(やついいちろう)そういうところがね、やっぱりすごいなと思います。俺、そんなやつに教えたことないですよ。

(一同)(笑)

(片桐仁)ひるがえって。自分の立場で考えたらね。

(やついいちろう)それがすごいと思うんですよ。曽我部さん。なんで俺に教えてくれたのかな?って。やっぱ同業者っていう感じなんですか?

(曽我部恵一)まあ、なんか、うん。別に変な感じじゃなかったから。

(片桐仁)変な感じですよ。

(曽我部恵一)でもさ、こうなってみると、ここまで付き合いが続いていろいろ仕事やったり。いろんなプライベートでもさ、つながっているわけじゃん。だから、やっぱり正しかったんじゃない?あの時の、ねえ。

(片桐仁)ビビッと来たんですね。

(やついいちろう)あの時、だからやっぱり、あっち行けよ!みたいな感じだったら、やっぱりこうなってない。

(曽我部恵一)なってないし、つまんないよね。

(今立進)DJもやってないし。

(片桐仁)そっかー!

(やついいちろう)いや、俺でもだから、何人かの、未来のやついの可能性を、やっぱり俺、むしってますね。

(曽我部恵一)(笑)

(やついいちろう)誰も電話番号を教えてない。

(今立進)だから『芸人、俺、やってんすよ!』って。

(やついいちろう)言っても、『ああ、あっす』。

(今立進)『あの、単独ライブ・・・ああ、そうだ。今度あるなー』。

(やついいちろう)『行かないです!』。

(片桐仁)『なあ、なあ。今度。どうやって連絡すればいい?』。

(やついいちろう)『行かないです!』。

(片桐仁)『やついさんですよね?』。

(やついいちろう)『興味ないっす!』。

(今立進)『やついさん、見てもらいたいなー!』。

(片桐仁)『大好きなんすよ、やついさん』。

(やついいちろう)『いやいや、君たちのを見るくらいだったら、他の見たいし』。

(片桐仁)『とか言ってー!』。

(やついいちろう)『売れたら、見ます。売れたら見ます。売れない時は見ません。さようなら。失礼します』。

(片桐仁)『あっ、うっ・・・あいつ、なんなんだよ!!』。

(一同)(笑)

(片桐仁)『あいつ、なんなんだよ!マジで!ぜったい見返してやろうぜ!ぶっ殺してやろうぜ!』。

(やついいちろう)『いや、見返せません。絶対に売れないんで!』。

(片桐仁)『まだいたのかよ!?』(笑)。

(今立進)『帰れよ!』。

(やついいちろう)『いやいやいや、そういうの、ダメです。ダメです。どうせ普通になるんで。今だけですよ。今だけ。ぜったいに上手く行きません。さようなら』。

(片桐仁)『1回、見に来てくださいよ!』。

(やついいちろう)『いまの絡みでわかります。つまらないです。さようなら』。

(曽我部恵一)(笑)

(今立・片桐)『なんだよ、あいつよー!?』。

(やついいちろう)俺、こんなことばっかりやってます。

(一同)(笑)

(やついいちろう)ぜんぜんダメですわ。

(今立進)いやー、たしかにね。

(やついいちろう)だから曽我部さんがあん時に、『じゃあ、なんか・・・』っていうことだったから、よかったんだよね。

(今立進)たしかにね。ということで、もう歴史もね、いろいろと聞けましたけども。そうなんですよ。

<書き起こしおわり>
http://miyearnzzlabo.com/archives/27184
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エレ片 エレキコミックのエレベスト初回盤が10年売れ残る問題を語る

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曽我部恵一さんがTBSラジオ『エレ片のコント太郎』に出演。エレキコミックと制作したアルバム『エレキコミックのエレベスト』が発売から10年たってもなお、初回盤が残っている問題について話していました。

(やついいちろう)ほぼほぼだから、このラジオやってんのも、曽我部さんの、もう。ほぼほぼですよね。曽我部さん、すいません。

(片桐仁)曲も作ってもらって。

(今立進)単独ライブも。

(片桐仁)CDも出したしね。

(今立進)そうですよ(笑)。大丈夫っすか?まだ、あの初回盤・・・

(曽我部恵一)もうね、ちょっとあります。

(今立進)(笑)

(曽我部恵一)もう、ほんのちょっと、あります。

(今立進)衝撃的だったですよね。去年の・・・いまだに初回盤が残っているっていう。

(やついいちろう)ああ、『エレキコミックのエレベスト』っていうアルバムを、曽我部さんに・・・

エレキコミックのエレベスト



(今立進)もう何年前ですか?あれ。

(曽我部恵一)もう10年ですね。

(やついいちろう)曽我部さんに曲を作ってもらっていてね。ずっと何年も。ここ何年もなんですけど。オープニングを作ってもらっていて。アルバムを出したんですね。

(今立進)僕らがまだ歌っている時代もあったんだよね。

(やついいちろう)それ、もう10年ですか?出て。あれ、出て10年たつの!?初回盤の、すっごい豪華にしたんですよね。

(今立進)そう。紙のスリーブでね。

(やついいちろう)それは、サニーデイ・サービスのセカンド・アルバム『東京』の仕様と一緒にしたいということで。



(片桐仁)ああー、そうなんだ!

(やついいちろう)そうなんですよ。それで、お願いして作って。初回盤。10年!

(今立進)『いいよいいよ!来てるよ!来てるよ!』って言われてたからね。その時も。

(やついいちろう)まだ初回盤あるの!

(一同)(笑)

(片桐仁)何枚刷ってるの!?

(やついいちろう)売れども売れども、初回盤!10年初回盤!

(今立進)本当、手からサラサラサラッてCDが(笑)。売れども売れども。

(やついいちろう)売れども売れども初回盤。まだあります。まだあります。

(今立進)まだあります。あとちょっとですか?

(曽我部恵一)もうちょっと、でしょうね。

(今立進)もうちょっと(笑)。

(片桐仁)曽我部さんのところにあるんですか?

(曽我部恵一)あの、事務所の倉庫にあります。

(今立進)そうなんですよね。

(やついいちろう)でも結構な数、売りましたよね?

(今立進)だからまあ、『来てる、来てる』で結構な数を刷っちゃったのかもしれないね。

(片桐仁)売れ続けてるんだもんね。だいたいね。それ、すごいよね。

(曽我部恵一)うんうん。ロングセラー。

(一同)(笑)

(片桐仁)いいこと言ってくれますねー!かっこいい!曽我部さんが言うと、かっこいい!ロングセラーって。『負債』って感じ、しないもんね。

(今立進)『負債』って言うんじゃねーよ!負債じゃないよ!

(やついいちろう)普通、ロングセラーって新しいのをもう1回作りなおすけど。まさかの、最初から。

(今立進)味が変わってないんだから。

(曽我部恵一)(笑)

(やついいちろう)あの時のだから曽我部さんが、だいたいこれぐらいあれば売れるなっていう数がもう、ぴったり来てるんだろうね。なくならないってことは。まだだって、僕たちが想定した範囲内で売れてますもんね。

(曽我部恵一)そうそうそう。読みが正しい。

(やついいちろう)正しい。

(今立進)(笑)。下手したらコンビなんてねえ、わかんないじゃない。10年続くかもわかんないし。もしかしたら、売れない可能性も・・・それもあったの?やっぱり。

(曽我部恵一)それは、もうちゃんと考えて。

(今立進)見越してたんですね。はー!

(やついいちろう)サニーデイの『東京』だってもうロングセラー。あれは本当のロングセラー。

(今立進)あれが本当なの?

(片桐仁)『本当の』って(笑)。

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町山智浩 園子温監督作品『ラブ&ピース』を語る

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町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』の中で園子温監督の最新作、長谷川博己さん主演の映画『ラブ&ピース』を紹介していました。


(町山智浩)今日は怪獣映画2本っていうか、俺、なんかこの番組で怪獣映画ばっかり紹介している(笑)。50すぎて大丈夫か?っていう(笑)。

(赤江珠緒)ええ、ええ。もう大丈夫です。

(山里亮太)みんな知ってますから。

(町山智浩)思いますが。もういいですね。もう。で、怪獣仲間の友達が作った映画をまず紹介します。はい(笑)。えー、園子温監督ですね。

(赤江珠緒)はい。うん。

(町山智浩)今週末公開なんですけども、『ラブ&ピース』という映画をまず紹介します。はい。これはですね、園子温がこの前にですね、『地獄でなぜ悪い』っていう映画を作りまして。それは、自分自身の青春時代。映画監督になろうとした時代の話をですね、長谷川博己さん主演で作ったんですけども。

http://miyearnzzlabo.com/archives/16075

(赤江珠緒)はい。

(町山智浩)今回もですね、長谷川博己さんが園子温監督の分身を演じます。で、これはね、結構前に書いたシナリオで、園子温監督がなかなかブレイクできなくて苦しんでいる時に、彼のその鬱屈した思いを込めて書いたシナリオがこのラブ&ピースなんですね。で、まあいま、世界的な映画監督になりましたけども。今回、やっと作れることになってですね。はい。で、主人公の長谷川博己さんはもう、うだつのあがらない、いじめられっ子のサラリーマンなんですよ。

(赤江珠緒)ふーん。

(町山智浩)なにをやってもダメで、1人で暮らしていてモテなくて貧乏で。で、ただね、ミドリガメを大事に飼ってるんですね。

(赤江珠緒)はい。

(町山智浩)これね、『ロッキー』がそうだったですね。

(赤江珠緒)ああ、そうでしたっけね?

長谷川博己の演技が見もの

(町山智浩)そう。ロッキーがダメボクサーだった時に、亀を大事に飼ってるんですよ。はい。だから要するにダメ人間と亀が結びついてるんですけど。はい。で、それがなぜか大怪獣映画に展開していくんですが、どう展開するか、ちょっと言いにくいんで言えないんですけども。ストーリーがバレますんで。このね、ただラブ&ピースっていう映画はとにかくこの長谷川博己さんっていう俳優の、まあめちゃくちゃな演技がですね、もうとにかく見ものなんですよ。

(赤江珠緒)うん。

(町山智浩)で、長谷川博己さんいまね、いちばんはっちゃけてる俳優じゃないかな?と思うんですね。

(赤江珠緒)ああ、たしかに。

(山里亮太)もう怪演ばっかりですね。変わった役・・・

(町山智浩)そう!怪獣の『怪』の怪演ですよね。

(赤江珠緒)(笑)

(町山智浩)で、なんか結構この人、童貞の役をいろんな映画で演じてたりするのがおかしいですよね(笑)。

(赤江珠緒)あ、そうですよね。

(山里亮太)つい最近のドラマでも、ねえ。ニートの役でしたよね。

(赤江珠緒)うん。不思議な役でしたもんね。

(町山智浩)そうそう。で、『海月姫』でも童貞イケメンっていう不思議な役をやってましたね。はい。でね、この映画もね、そういう感じの役なんですけども。これがね、どんどんどんどん別人に変化していくんですよ。

(赤江珠緒)ほー。

(町山智浩)最初はね、亀みたいにして縮こまっているような男で。コタツにいつも入っていて、コタツ亀をやっているような人なんですけど。それがだんだんね、ロックンロールのスーパースターになっていくっていう話なんですよ。

(赤江珠緒)ええっ!?そんなに変わるんですか?

(町山智浩)そう。それで、もうギンギラギンの衣装で歌いまくってるんですけど。本当に。で、この映画でね、長谷川博己さん、1秒たりともね、普通の状態でいないんですよ。

(赤江珠緒)(笑)。そんなに?

(町山智浩)全部、どうかしてる感じなんですよ。全てのシーンにおいて。でね、TBSテレビで去年やっていたドラマで『MOZU』っていうのがありまして。あれ、見てました?



(赤江珠緒)MOZUは結構深刻な感じのドラマでしたよ。

(町山智浩)まあ、そうなんですけど。国際謀略ものだったんですけど、長谷川博己さんだけどっかおかしいんですよ。

(赤江珠緒)はー!

(町山智浩)どこからともなくやって来て、どこからともなく去っていくというですね。まったく人間ではない存在をやってまして。MOZUの中で。1人だけ、リアリティーがまったくないんですよ。

(赤江珠緒)ああ!

(町山智浩)それでもう、出てくるたびに大爆笑してたんですけども。だんだんこういう人になってきましたね。この人ね。

(山里亮太)変な役といえば、この方!みたいな。

(町山智浩)そうそうそう。もう俳優として、いまいちばん飛ばしてるんじゃないのかな?で、この人、次はね、実写版『進撃の巨人』ですんで。はい。

(山里亮太)あ、そうだそうだ。最強の兵士の役ですよね。

(町山智浩)そっちも、なんかいろいろと、とんでもないすごいことになっていますんで。お楽しみにということですけど。はい。

(山里亮太)オリジナルのキャラなんですよね。たしかね。

(町山智浩)そう。まあいろいろ言えませんけど。いまはね。で、このラブ&ピースはまあ、6月27日、今週末公開で。まあ、見てですね、笑ってもらいたいという映画ですけども。はい。

(中略)

(赤江珠緒)なんか、『ラブ&ピース』も予告を見るとね、泣いてる方もいらっしゃる。

(山里亮太)そう。感動作みたいになってますね。

(町山智浩)あ、泣けるところもありますよ、本当に。こんなに園子温も辛かったんだな!とか、いろいろ感じますから。俺もこういう時、あったよ!っていうね。

(赤江珠緒)なるほど!

<書き起こしおわり>

町山智浩『ジュラシック・ワールド』を語る

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町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』の中でジュラシック・パークシリーズの最新作『ジュラシック・ワールド』について話していました。



(町山智浩)それで、もう1本の映画はですね、なんと全世界最大の、史上最大のヒットになってしまった『ジュラシック・ワールド』です!はい。

(山里亮太)なってしまった?(笑)。



(赤江珠緒)ああ、もうこの曲ですね。

(山里亮太)この曲を聞けば・・・ですよ。もう。

(町山智浩)はい。もう血湧き肉踊る、ジョン・ウィリアムズ作曲の名曲ですけども。これ、もう大ヒットなんです。また『アベンジャーズ』、抜かれてますけども(笑)。

(赤江珠緒)(笑)

(山里亮太)アベンジャーズ、なんかそのための・・・

(町山智浩)アベンジャーズは抜かれるためにあるのか?とも思いますけども。

(山里亮太)『あのアベンジャーズを超えた!』ってすぐ言われちゃう(笑)。

(赤江珠緒)たしかに(笑)。

(町山智浩)そうそうそう。で、もうとにかく6月12日に公開されて。アメリカと全世界でもう新記録ですよね。すっごい大ヒットをしてますけども。すでに、アメリカだけで200億円稼いだっていうね。大変な事態で。全世界で500億円稼いだとか。500億円以上?大変なことになってますけども。全世界最大の、史上最大のヒット作になっているのがこのジュラシック・ワールドですけど。

(赤江珠緒)ええ。

(町山智浩)これ、話はご存知ですよね?

(赤江珠緒)はい。一作目とか見ましたね。はい。

(町山智浩)まあ、ユニバーサルスタジオでライドにもなってますからね。まあ、スティーブン・スピルバーグが監督した、もう22年前の映画なんですけども。

(赤江珠緒)22年前ですか!?

第一作目『ジュラシック・パーク』

(町山智浩)そう!もう嫌になっちゃいますけどね(笑)。ねえ。で、一作目、ちょっと簡単に話を説明しますと、1993年の映画でですね、まあ『ジュラシック』っていうのは『ジュラ紀』っていう、恐竜時代の遊園地っていう意味ですけども。で、恐竜時代の化石に入っていた蚊の体の中に入っていた恐竜の血液からDNAを取りだして、そこから遺伝子操作によってクローンで恐竜を作り出すっていう話なんですね。

(赤江珠緒)うん。

(町山智浩)それで、中南米にあるコスタリカっていう国の島を買い取って、そこをジュラシック・パークっていう遊園地にして。まあ恐竜たちと遊ぶことができるというものを企画しているんですけども。一般にオープンする前にですね、恐竜が暴走をして大変な大惨事になるというのがまあ一作目だったですね。

(赤江珠緒)そうでした。はい。

(町山智浩)で、まあすごい恐怖映画だったんですけど。恐竜が次から次に襲っていって、大変な事態になるんですけども。それだけ酷い大惨事になったにもかかわらず、そこがついに、本当に一般客にオープンしたっていうのが今回のジュラシック・ワールドなんですよ。

(赤江珠緒)(笑)。オープンできた?うん。

(町山智浩)オープンできたんですよ。

(山里亮太)普通、できないですけどね。

(町山智浩)ねえ。それがジュラシック・ワールドになった、オープンしたっていうのは、インドの・・・まあインド、お金ありますからね。いま、インドと中国ね。インドの通信会社がそれを買収してオープンさせたっていう話になっているんですよ。

(赤江珠緒)ほー!

(町山智浩)でね、これ自体がね、ひとつのギャグになっていて。スティーブン・スピルバーグの制作会社のドリームワークスっていうのは2008年の金融危機の時に、まあ逃げ抜けたのは、インドの通信会社に買収されたからなんですよ。

(赤江珠緒)あ、そうなんですか。

(町山智浩)リライアンスっていう会社に。だからそれ自体をこう、ジュラシック・パークっていうスピルバーグのフランチャイズを救ったのが、パークをオープンさせたのがインドの会社っていう風にひねってるんですね。

(赤江珠緒)はあはあはあ。

(山里亮太)なるほど。

(町山智浩)で、そのジュラシック・ワールド、オープンして、一般のお客さんが何万人も入って。満員御礼で大儲け!っていうところから映画は始まるんですよ。

(赤江珠緒)うん。

(町山智浩)はい。もうそれ聞いただけで、すっげー嫌な予感がするわけですけど。

(赤江珠緒)(笑)

(町山智浩)で、嫌な予感をさらにね、裏付けるっていうか強化するのがね、今度はね、今回のジュラシック・ワールドの最大の売りはですね、史上最強の恐竜を超えた恐竜っていうのが出てくるんですよ。

(赤江珠緒)ほう。

(町山智浩)で、史上最強の恐竜っていうのは、ジュラシック・パークでも大暴れしていたティラノザウルス・レックスという恐竜ですけども。で、そのDNAにさらに、もっといろんなDNAを足して、超最強の恐竜っていうのを人工的に創りだしたっていう話なんですよ。今回は。

(赤江珠緒)うわー!作っちゃったねー。

(町山智浩)そうなんですよ。それがね、インドミナス・レックスっていう名前なんですけども。この新恐竜っていうか人工恐竜は、ものすごく頭がいいだけじゃなくて、いくつもの特殊能力を持っているんですよ。あの、X-メンのような。

(赤江珠緒)ええっ?

(町山智浩)これ、言えないんですけど。どんどん展開していくんで。で、それだけじゃなくて、餌のためにティラノザウルスは動物を狩りますけども。そうじゃなくて、このインドミナス・レックスっていうのは、単なる殺戮の楽しみのために、他の動物を殺戮しまくるという超凶暴恐竜なんですよ。

(赤江珠緒)うわー!怖!なるほど。

(町山智浩)すごいんですよ。だからもう、むやみやたらと殺しまくるんですけど。しかも、『インドミナス』っていう名前はラテン語でなんかね、『凶暴すぎて飼いならせない』っていう意味らしいんですよ。

(赤江珠緒)ふーん!

(町山智浩)じゃあ、そんなもん作るなよ!と思いますけども(笑)。順調に、なんかね、破滅に向かっているわけですけども。

(赤江珠緒)ええ、ええ。

(町山智浩)で、なんでそんなもんを作ったか?っていうと、お金儲けが目的なんですね。このジュラシック・ワールドのマネージャーを任されている人はクレアっていう女性なんですが。彼女はいわゆるキャリアウーマンバリバリを目指していて。ビジネスのことしか考えてないんですね。

(赤江珠緒)はい。

(町山智浩)で、タイアップでその新型の恐竜。新種の恐竜を作って、その名前を、学名を企業に売ろうとするわけですよ。

(赤江珠緒)うん。

(町山智浩)だから、冠恐竜みたいなものを作ろうとしてやってるんですよ。で、またね、この映画すごいのは、そういうアコギなタイアップ計画を計画している彼女が飲んでいるコーヒーがスターバックスだったりするんですね。

(山里亮太)あ、そこらへんも、お金の香りが・・・

(町山智浩)そうそう(笑)。そのシーン自体がタイアップじゃねーかよ!っていうね(笑)。

(赤江珠緒)ああー、なるほど!

(山里亮太)(笑)。リアルな世界でのね、タイアップ。

(町山智浩)すごいな、これ!って思いますけども。でね、このクレアっていうマネージャーの女性を演じているのは、ブライス・ダラス・ハワードっていう名前の女優さんでですね。この人は、結構嫌な女の役をやるのが得意な人なんですけども。ええと、『ヘルプ 心がつなぐストーリー』っていう映画がね、結構有名で。



(山里亮太)はい。

(町山智浩)それはすごく人種差別的な南部の嫌な女の人をやってるんですけど。あまりにも悪すぎて、ウンコ食べさせられちゃうんですよ。

(赤江・山里)えっ!?

(町山智浩)そう(笑)。そういう役をやっていた人で。今回もね、すごい気取った女の役なんですけども。いつもね、すっごい高いハイヒール履いてるんですよ。で、ジュラシック・パークってでも、ジャングルじゃないですか。基本的に。ジャングルなのに、タイトスカート履いてね、ハイヒール履いてるんですよ。この人。

(赤江珠緒)ああ、場違いな・・・それはやっぱりね。

(町山智浩)そう。あとね、恐竜から逃げるシーン・・・当然、恐竜から逃げるシーンばっかりなんですけども。その時もハイヒール履いてるんですよ。

(赤江・山里)(笑)

(町山智浩)で、これ、大変だなと思ったら、インタビューでね、『私はこの映画のためにハイヒールで全力疾走するように、ものすごいトレーニングしたの!』って言ってるんですけど。

(赤江珠緒)はー!

(町山智浩)なんか間違っているようなね、正しいような。よくわからない、素晴らしい感じなんですけど。役作りとして。

(赤江珠緒)そこがでも、こだわりの役なんですね。

(町山智浩)こだわりみたいですね。ハイヒールマニアは見ると、いいと思いますが。はい。

(山里亮太)だいぶピンポイントじゃないですか。おすすめポイント(笑)。

(町山智浩)そう。ピンポイントなんですよ(笑)。で、今回ね、一応ヒーローいますから。このジュラシック・ワールドにも。まともな人が1人だけいて。その人は恐竜の飼育係をやっている人で。オーウェンっていう人なんですね。

(山里亮太)はい。

(町山智浩)で、これを演じるのはですね、いまをときめくですね、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』っていう映画の主役だったクリス・プラットなんですよ。


(赤江珠緒)ああー!

(町山智浩)これ、見ました?ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー。

(赤江珠緒)見ました、見ました。

(山里亮太)はい。

(町山智浩)あれ、最高にもう踊りまくっていて、陽気で楽しい兄ちゃんですよ。

(山里亮太)はい。スターロード。

(町山智浩)で、アメリカでもあれで大スターになっちゃったんですけども。で、今回は彼はすごくいい人でですね、恐竜を愛している人で。で、ヴェロキラプトルっていう恐竜を飼いならしているんですね。

(赤江珠緒)ふんふん。

(町山智浩)で、ヴェロキラプトルっていうのは人間ぐらいの大きさの肉食恐竜なんですけども。これ、ジュラシック・パークでティラノザウルスよりも怖い殺人恐竜だった恐竜ですよ。

(赤江珠緒)あ、ものすごい走るのが早いやつかな?

(山里亮太)そうそう。追っかけてくるやつ。

(町山智浩)そう。頭が良くて、走るのが早くて。鉤爪で人間を切り裂いていくっていうのがヴェロキラプトルなんですけど。ただ、頭がいいから、飼いならせるはずだってことで、彼が調教をしようとしてるんですね。

(赤江珠緒)へー。

(町山智浩)ところがそこに、このジュラシック・ワールドの警備係をやっている、警備員の責任者がですね、『その恐竜を兵器として軍事利用したいな』とか言って出てくるんですよ。

(赤江珠緒)うん!

(町山智浩)もうそれ、見るからに怪しいっていうか(笑)。出てきた2秒後に、あやしいぞ、お前!ってやつが出てくるんですけど。でね、あとこのインド人の社長っていうのもね、どうもね、なんかダメな感じの人でですね。すごくね、なんでもできると思っていて。自分でヘリコプターを運転してるんですよ。

(赤江珠緒)はい。

(町山智浩)ド下手なんですよ。操縦が。ヘリコプターをね、操縦してるんですけど、ド下手でね。あまりにも乱暴なんで、はっきり言って恐竜よりも怖いんですよ。この人は(笑)。

(赤江珠緒)あ、そういうシーンも入るんですか。じゃあ。

(町山智浩)そうなんですよ。お前がいちばん危ねえんじゃねーの?みたいな。すごい状況でね。

(山里亮太)なんかね、緊迫したシーンの映画のイメージあるけど。そういう、お笑い的な・・・?

(町山智浩)いや、非常に緊迫するじゃないですか。こんな人ばっかりが運営している公園なんですよ!

(赤江珠緒)そうですよ。管理できなさそう!みたいな。

(山里亮太)いや、そういう緊迫感、ここにいる?(笑)。

(町山智浩)すごい緊迫感あるじゃないですか、これ。これ見ているとやっぱり、ああ、ちゃんと今回も大惨事になってくれるな!っていう風に安心するじゃないですか。

(赤江珠緒)(笑)

(山里亮太)こいつらが取り仕切ってるんだったら。

(赤江珠緒)危なっかしいな、みたいなね。

(町山智浩)こりゃあ大変なことにいなるぞ!と思うじゃないですか。見るからに。

(赤江珠緒)ああ、そっかー。

(町山智浩)ねえ。で、この中でいちばん言ってることがまともで、常識的な人が主人公のクリス・プラットなんですけども。でも、はっきり言ってインドミナス・レックスの方が彼よりも頭がいいんですよ。

(赤江珠緒)えっ?

(町山智浩)(笑)。いちばん頭のいい人間よりも恐竜の方が頭がいいっていう、すごいヒエラルキーにあるのがこの映画なんですよ。

(赤江・山里)へー!

シリーズ最大の大殺戮シーン

(町山智浩)で、まあもう予告編を見ればわかるんですけども。まあ、満員状態のお客さんに恐竜の群れが襲いかかって、シリーズ最大の大殺戮が展開するわけですけども。まあ、これが最高に楽しいんですね。

(赤江珠緒)いやー・・・

(町山智浩)最高に楽しいですね。これね。もう本当に、ご家族連れでも笑って楽しめるように作ってあるんですよ。

(赤江珠緒)笑って?

(山里亮太)でも、殺戮シーンですよ?

(町山智浩)大殺戮シーンですよ!もう満員なんですよ。もう。そこにブワーッ!と恐竜の群れが襲いかかるんですよ。もうお客さん、ゲラッゲラ笑ってましたね。もう(笑)。
(山里亮太)ええっ!?

(町山智浩)ひどいなと思いましたけどね。笑えるように演出してるんですよ。意図的に。

(赤江珠緒)へー!

(町山智浩)大変なことになっているんですけど(笑)。これね、いいの?って思ったんですけど、これね、監督がね、コメディー出身の人なんですよ。これね、今回監督してね、脚本も書いている人がですね、コリン・トレボロウっていう人なんですけども。この人、名前聞いたことないですよね?

(山里亮太)はい。

(町山智浩)コリン・トレボロウって。この人、実はこのジュラシック・ワールドを撮る前には、1本しか映画を撮ってなくて。しかもその1本がものすごい低予算で。制作費わずか7500万円のコメディー映画なんですよ。

(赤江珠緒)ええっ?そんな人がいきなりジュラシック・パーク?

(町山智浩)いきなりなんですよ。7500万円から、今回150億円なんですよ。制作費。いきなり、150倍以上の予算を任せたんですよ。この人に。

(赤江珠緒)(笑)

(町山智浩)大変なことになってますけど。で、しかもその前のコメディー映画っていうのは本当に段ボール箱でセットを作っているような映画だったんですよ。すっごいことをやらかしてるんですけど。これはね、この映画の、お金を出した人っていうのが、あのレジェンダリーピクチャーズのトーマス・タルっていう人なんですよ。

(山里亮太)はい。あの・・・

(町山智浩)そう。あの『パシフィック・リム』と『ゴジラ』を作った人です。

(赤江珠緒)ああ!

(町山智浩)あの、怪獣大富豪です。

(赤江珠緒)怪獣大富豪(笑)。そういう言葉、ぴったりね。たしかに。

(山里亮太)お金出して、いっぱい作られせて。

(町山智浩)そう。投資系の企業でお金を儲けて、大富豪になって、そのお金を惜しみなく、自分が子どもの頃から好きだったバットマン映画とか怪獣映画につぎ込んでいる人です。

(赤江珠緒)ふーん!

(町山智浩)で、ゴジラの時も制作費が1億円いかないような規模の自主映画を撮っていたギャレス・エドワーズっていう人に、いきなりゴジラで100億円以上の作品を任せた人なんですよ。この人は。

http://miyearnzzlabo.com/archives/18653

(赤江珠緒)うんうんうん。

(山里亮太)すごいなー!

(町山智浩)だからもう、いま、怪獣映画、すごくお金はないけどがんばっていると、いきなりこの人がお金を出してくれるかもしれない状態になってますね。

(赤江珠緒)いやー!すごいですね。

(町山智浩)150億円をね。ポーン!と。ということになってますけど。

(赤江珠緒)いやー、コリンさん、震えたでしょうね。

(町山智浩)ねえ!で、もういきなり、だってこの監督、コリンさんはこの映画、いきなり500億稼いでますから。監督料って、まあ3%だとしても大変なことになってますね。

(赤江珠緒)うわー!

(町山智浩)いきなり10億万円長者みたいになってますけど。

(赤江珠緒)へー!でもその大抜擢、急にされても、ちゃんと期待には応えたっていう作品なんですね。

(町山智浩)応えたんですね!はい。

(山里亮太)へー。前のコメディーも気になりますね。そうなると。相当面白かったんですかね?

(町山智浩)これはね、まあ一作目はものすごく怖かったですよね。もう恐怖映画に近い感じだったですけども。今回は楽しい映画です(笑)。はい。

(山里亮太)大殺戮なのに。

(赤江珠緒)楽しくなります?なるほど。

(町山智浩)まあこれ、言うとあれなんですけども。もう本当にね、罪もない人がすごい殺され方をするのを完全にギャグとして撮っていてね。いいのかな?と思うんですけど。

(山里亮太)ブラックジョークな感じになるんですかね?

(町山智浩)でもね、これはね、スピルバーグっていうジュラシック・パークを立ち上げた巨匠がそういう人なんですよ。

(山里亮太)ほー!なるほど。

(町山智浩)スピルバーグっていうのはどの映画でもひどい大殺戮シーンがあるんですけど、どれも、なんとなく笑っちゃうように撮る人なんですよ。

(赤江珠緒)へー!

(町山智浩)すごくね、意地の悪いっていうか、いたずらっぽい人なんですけども。それの血を引いちゃったっていう感じですね。

(赤江珠緒)へー!(笑)。

(町山智浩)という、とんでもない映画がね、ジュラシック・ワールドなんですけども。まあ、これもたぶんね、まあライドとなって遊園地にバックするんじゃないかな?と思いますけどね。

(赤江珠緒)理想ですね。

(町山智浩)ただね、ちょっと惜しいところはね、ティラノザウルスがちょっと違うんですね。

(山里亮太)違う?

(町山智浩)ティラノザウルスって最新の学説では、体にうっすらと毛が生えていたことがわかってきてるんですよ。それがね、有力な説になってるんですね。っていうのは、ティラノザウルスの仲間の恐竜が発掘された時に、毛が生えてたんですよ。

(赤江珠緒)へー。

(町山智浩)で、どうも色とりどりのうすい毛がティラノザウルスに生えていたらしいんですね。

(赤江珠緒)色とりどりの?へー!

(町山智浩)色とりどりの。ようするに、ふわふわしたぬいぐるみみたいな感じ?(笑)。

(赤江珠緒)ええっ!?

(町山智浩)ただね、それが今回やってないんですね。

(赤江珠緒)ま、まあそうね。まだちょっと、新しい説を取り入れられる・・・

(山里亮太)ティラノ、ふわふわしたら変わっちゃうもん。イメージ。

(町山智浩)そう。やっぱり怖くないっていうかね、非常に困るものですよね。そういうものが人を殺しまくっててもね。すごくかわいいね、なんかね、それが(笑)。それとね、今回出てくるティラノザウルスは一作目に出てきたティラノザウルスと同一人物なんですよ。

(山里亮太)へー!まだ生きていたと。

(町山智浩)そうなんですよ。だから、一作目と矛盾しちゃうんで、最新学説をとれなかったみたいですけど。

(赤江珠緒)あっ、えっ、生きてたの?

(町山智浩)ティラノザウルスは、恐竜って寿命長いですからね(笑)。何百才も生きますから。

(山里亮太)大事件が起きなきゃ、だってずっと生きてたっていうんだから。

(町山智浩)そうそうそう。そういうところでもね、前のファンも非常によろこぶ・・・『あっ、また会えたね!』みたいなところがある映画でね。

(山里亮太)いやいや、あんな恐怖を与えたやつに(笑)。

(赤江珠緒)(笑)

(町山智浩)ぜんぜん怖そうじゃないですね。僕が話してると。どの映画も(笑)。僕が悪いですね。

(山里亮太)コメディーみたいな感じに聞こえちゃってるから、逆に見てみたいですね。

(町山智浩)なんでも楽しくしちゃいますけど。すいません。はい。

(山里亮太)いや、いいんですよ。それを見たい!っていう気持ちになりますから。

(赤江珠緒)なんか、『ラブ&ピース』も予告を見るとね、泣いてる方もいらっしゃる。

http://miyearnzzlabo.com/archives/27215

(山里亮太)そう。感動作みたいになってますね。

(町山智浩)あ、泣けるところもありますよ、本当に。こんなに園子温も辛かったんだな!とか、いろいろ感じますから。俺もこういう時、あったよ!っていうね。

(赤江珠緒)なるほど!

(町山智浩)っていうところで、怪獣映画はダメな男たちの夢ってことで、怪獣映画2本でした。

(赤江珠緒)はい(笑)。ありがとうございます。今日は園子温監督の最新作『ラブ&ピース』と『ジュラシック・ワールド』の2本をご紹介いただきました。町山さん、ありがとうございました!

(山里亮太)ありがとうございました!

(町山智浩)どもでした。

<書き起こしおわり>

松尾潔 1976年アメリカR&Bチャートを振り返る

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松尾潔さんがNHK FM『松尾潔のメロウな夜』の中で1976年のR&Bチャートを振り返り。この年にヒットした曲を聞きながら、解説をしていきました。



(松尾潔)いまでも聞きたいナンバーワン。2010年3月31日に始まった『松尾潔のメロウな夜』。この番組は、メロウをキーワードにして、僕の大好きなR&Bを中心に大人のための音楽をお届けしています。ですが、リスナーのみなさんの中には『そもそもR&Bって何だろう?』という方も少なくないようです。そこでこのコーナーでは、アメリカのR&Bチャートのナンバーワンヒットを年度別にピックアップ。歴史的名曲の数々を聞きながら、僕がわかりやすくご説明します。

第20回目となる今回は、1976年のR&Bナンバーワンヒットをご紹介しましょう。1976年といいますと、まだまだ僕は西暦よりも昭和。元号を使って年号を言うことの方が馴染みますね。昭和51年の話ですね。1976年、どんなことがあったのかな?と思って、いろいろと調べてみました。その中で、僕が『ああ、そう。あれって76年だったのか。昭和51年だったのか』っていちばん強く感じたのはロッキード事件ですね。田中角栄逮捕というのがこの年の夏の話でした。

あれは暑い夏のことでね。僕は当時、小学生でありまして。小学校3年生で。夏のプール通いをしている時に・・・あれ、プール教室だったのかな?母親と一緒でしたけども。プールを出て、なんかちょっと冷たいものでも飲もうか?なんて思っているところで、号外を配ってましてね。街中でね。で、号外に『田中角栄逮捕』って書いてあったので、まあ小学生ながらに衝撃でしたよ。ええ。いま、僕の頭の中ですごく政治意識が高かった子どものような物言いをしてますけども。正直に言いますと、号外というものがショックでした。

『この新聞、タダ!?』って何回も連呼して、もう帰りの電車の中で母親から『もういい加減、やめなさい』って言われた記憶があるんですが(笑)。まあその、政治家の汚職ということと、号外ということを同時に知った、そんな昭和51年の夏(笑)。で、その時、モントリオールオリンピックが開催されていたんですよね。まあ、モントリオールオリンピックの開催中の逮捕劇だったんですよ。これ、いまこの齢になってみると、なんか、ね。そこに偶然とは思えないタイミングの一致に、いろんなことを考えてしまったりもするんですけども。

まあ、それはそれでモントリオールオリンピックということで思い出してみますと、ねえ。その後、ビートたけしさんの持ちネタという形で我々の記憶に深く定着することになる『コマネチ』っていうね。コマネチ大活躍のオリンピックがモントリオールオリンピックですからね。ええ。あれってもう40年ぐらい前のことなのか!っていう。改めて、驚きを禁じ得ない。そんな1976年。今日は音楽以外のネタ、たくさん喋ってますけども。まあ、76年のR&Bナンバーワンヒットをご紹介したいと思います。

もうちょっと、枕があまり長くなっちゃったんで、まず2曲、聞いてよろしいでしょうか?(笑)。この頃、まだモータウン勢の勢いが本当、止まりませんで。ダイアナ・ロス(Diana Ross)ですとか、マーヴィン・ゲイ(Marvin Gaye)、こういった人たちがまあ、全盛期の延長線上にありました。そもそもこの番組、このコーナー、いまでも聞きたいナンバーワンのBGMになっている『After the Dance』っていうマーヴィン・ゲイの曲、ございますけども。これが76年の『I Want You』っていうアルバムに収められていた曲ですからね。



で、当然アルバムタイトル曲の『I Want You』なんてのも76年のヒットなんですが。



まあ、他にもテンプテーションズ(The Temptations)のリードシンガーだったデヴィッド・ラフィン(David Ruffin)の『Walk Away from Love』っていう曲をヒットさせたりしてましたが。



女王ダイアナ・ロスを取り上げてみたいと思います。ダイアナ・ロスの『Love Hangover』。これはもう、グッと来ますね。まあメロウ云々とかじゃなくて、グッと来る曲ですね。そしてもう1曲。この番組ならではのピックアップということでご紹介したいのが、この年の11月から12月にかけて4週連続でナンバーワンを獲得しました、アトランタを本拠地とするファンクバンド、ブリック(Brick)の『Dazz』というイカした曲。ちょっとぶっ飛んでますけどもね。じゃあこの2曲、続けて聞いてください。ダイアナ・ロスで『Love Hangover』、そしてブリックで『Dazz』。

Diana Ross『Love Hangover』


Brick『Dazz』



いまでも聞きたいナンバーワン。第20回目となります今回は、1976年のR&Bナンバーワンヒットをご紹介しています。ダイアナ・ロスで『Love Hangover』、そしてブリックで『Dazz』と、2曲続けてお聞きいただきました。この76年、もとい昭和51年。まあ、ブリックの『Dazz』という曲が4週間連続ナンバーワンとなったんですけども、そこでリードボーカルをとっていたジミー・ブラウン(Jimmy Brown)という人が、ずいぶんそれからね、時間がたって名前が取り沙汰されることがありました。それは、スリーピー・ブラウン(Sleepy Brown)というシンガーの父親だということで有名になったんですね。

スリーピー・ブラウンと言われてもピンと来ない方は多いかと思います。アトランタのR&Bシンガー、ソサエティ・オブ・ソウル(Society Of Soul)というグループのリードシンガーだったんですけども。まあ、自分たちの仲良しでありますアウトキャスト(OutKast)という人気ラップデュオ。そのビッグ・ボーイ(Big Boi)というメンバーがね、『The Way You Move』という曲をヒットさせたことがございましたね。10年ぐらい前ですか?『I Like The Way You Move♪』という、非常にキャッチーなサビがありましたけど。あのサビの部分を歌っていたのがスリーピー・ブラウンですよ。



で、『ああ!ブリックの息子なのか!』っていう。もう、定点観測する楽しみのひとつかもしれませんけども、ソウルバーなんかでずっと昔からの音楽を延々と飽きずに聞いてると、新曲と昔の曲がポン!とつながる瞬間があるんですけども。まさにね、90年代以降、ブラック・ミュージックの新たな聖地として注目されることになったアトランタ。そのムーブメントの中心人物の1人であるスリーピー・ブラウンっていうのがこのブリックのジミー・ブラウンの息子であるというのは、ちょっとうれしい話でしたね。当時ね。

まあ、そんな90’s、そして21世紀のR&Bの故郷とも言えるこの時代、76年のR&Bチャートナンバーワンヒットは全部で29曲ございます。この頃はちょっとね、チャートの算出方法の過渡期でございましてね。75年なんていうのは、ナンバーワンヒットは40曲以上あるんですけども。すごく、長期に渡るヒットっていうのは難しい年なんですね。で、76年。これだけ数ありますから全部言いませんけども、いちばん長くヒットしたのはジョニー・テイラー(Johnnie Taylor)の『Disco Lady』という曲です。



これはこの時期にあって6週間ナンバーワンなんですが。まあ、ジョニー・テイラーというブルージーなソウルシンガーの代表曲が『Disco Lady』っていのは、もうなんとも皮肉な話でございまして。『このディスコのムーブメントが、R&B、リズム&ブルースを殺してしまった』なんて、よく評論家は言うんですけども。生粋のソウルシンガーが歌った曲が『Disco Lady』っていうね。大ヒットした。皮肉な話でございますが。ただ、これもね、表面上、曲のタイトルだけ見るとそうなんですけども。よくよく聞いてみると、『なんだ、この曲別にディスコのビートじゃないじゃん!』っていうね。

『Disco Lady』っていうタイトルだけディスコブームに便乗してるけども、曲はいま聞いてみると、やっぱりソウルなんですよね。このあたりがね、ソウル・ミュージックのたくましさでもあるんですよね。先ごろなくなったルイス・ジョンソン(Louis Johnson)がいたブラザーズ・ジョンソン(The Brothers Johnson)の『I’ll Be Good to You』なんていうのもこの76年の6月のヒットでございますね。



あと、ファンクバンドが強かったんだよな。あの、その象徴的ナノが寝、8月からね、10月にかけて、アース・ウィンド・アンド・ファイアー(Earth, Wind & Fire)の『Getaway』。



オハイオ・プレイヤーズ(The Ohio Players)の『Who’d She Coo?』。



そしてKC・アンド・ザ・サンシャインバンド(KC & the Sunshine Band)の『Shake Your Booty』。



そしてワイルド・チェリー(Wild Cherry)の『Play That Funky Music』。



コモドアーズ(The Commodores)の『Just to Be Close to You』っていう風にここはバンド形式の人たちがこんだけ続くわけなんですよ。ずっと1位をバンドがリレーするっていうね。ちょっと、いまの時代だとお目にかかれないようなバンドのリレーでしたね。



で、先週のスタンダードの時にご紹介しましたスキップ・スカボロウ(Skip Scarborough)っていうソングライターが手がけたL.T.D.の『Love Ballad』っていう曲もこの年、76年に出ています。



まあこのL.T.D.の『Love Ballad』、コモドアーズの『Just to Be Close to You』。それぞれファンクバンドの曲なんですが、まあバンドサウンドというよりもボーカルを味わう1曲ですね。まあ、実際、コモドアーズのリードシンガーのライオネル・リッチー(Lionel Richie)。そしてL.T.D.のリードシンガーのジェフリー・オズボーン(Jeffrey Osborne)っていうのはこの後、相次いでソロデビューしていきます。まあ、古きよき様式美でありますファンクバンドという形が、もうちょっと終わりの始まりぐらいだったのかな?というのがこの76年かもしれません。

で、同じようにファンクバンドという形式。この時代の花形だったルーファス(Rufus)。ルーファスもチャカ・カーン(Chaka Khan)というぶっ飛んだ女性シンガーをフィーチャーして人気を博しておりました。『Sweet Thing』という曲はいまでも定番曲として知られておりますが。



この『Sweet Thing』、90年代に入ってメアリー・J.ブライジがデビューアルバムで取り上げました。



同じようにアンヴォーグ(En Vogue)が76年のヒット曲を取り上げて90年代にヒットさせたことがございました。カーティス・メイフィールド(Curtis Mayfield)が書き下ろした『Something He Can Feel』という曲ですね。『Giving Him Something He Can Feel』というのが長いタイトルなんですけれども。『Sparcle』という映画の、カーティス・メイフィールドが音楽監督を手がけたサントラでひときわ名曲と言われていた曲をアンヴォーグが90年代になって歌うわけなんですが。



オリジナルを歌っていたのは、この人でございました。さんざんもったいぶった言い方ですみません。女王アレサ・フランクリン(Aretha Franklin)が6月の終わりから7月にかけて4週間連続でナンバーワンを獲得したこちら、お聞きいただきましょう。アレサ・フランクリンで『Something He Can Feel』。

Aretha Franklin『Something He Can Feel』



1976年のナンバーワンR&Bヒットを集めてご紹介してまいりました。最後にお届けしたのはアレサ・フランクリン『Something He Can Feel』。この時、アレサはまだ33才。34才になる、そんな齢だったんですね。で、この曲の作者のカーティス・メイフィールドもアレサ・フランクリンと同い年。1942年生まれですから、まだ33才。うーん。ねえ、いまでこそ女王なんて言いますけども、ずいぶん若かったんだななんてね。いろんなことを考えながら聞いておりました。

<書き起こしおわり>

松尾潔 YouTube出身のアーティスト特集

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松尾潔さんがNHK FM『松尾潔のメロウな夜』の中でYouTube出身のアーティストを紹介。オーガスト・アルシーナ、アリシア・カラ、ジャスティン・ビーバーについて話していました。



(松尾潔)こんな新曲が最近出ておりますので、聞いていただきましょう。ニューオリンズ出身で、現在は同じくアメリカ南部アトランタを本拠地にして活動を展開しております。まだまだ新人というイメージも強いですけども、人気シンガーの仲間入りをしていますね。オーガスト・アルシーナ(August Alsina)。彼をこの番組でご紹介するのは初めてなのかな?聞いていただきましょう。その名も『Hip-Hop』。

August Alsina『Hip-Hop』



ニューオリンズ出身の男性シンガー、オーガスト・アルシーナの『Hip-Hop』という曲をお聞きいただきました。


まあオーガスト・アルシーナというのは、そうですね。乱暴な言い方をしますと、クリス・ブラウン(Chris Brown)世代の人気シンガーということは言えるんじゃないでしょうかね。まあ、クリス・ブラウンとの共演も実際にございます。オーガスト・アルシーナ。



もう世代的にはR&B、歌唄いでありながら、ヒップホップジェネレーションでもあると。まあ、曲によってはラップしてるようなフロウで歌うこともありますね。で、何よりも音楽に対してのアティテュードっていうのがもう、ヒップホップのそれでございまして。この『Hip-Hop』という曲の中でも、自分が子どもの頃にビギー、ノトーリアスB.I.Gが射殺されたということもリリックに織り込んだりしてますが。まあ要は、ヒップホップ育ちである。その自分のスタンスの表明のような1曲でしたね。このオーガスト・アルシーナという人は世に出てきた方法っていうのが極めて今風です。

ティーン・エイジャーの頃に動画サイトYouTubeにたくさん自分の歌をアップしてましてね。まあ、それは人のカバーだったりもしたわけなんですけども。それで、名前が知られるところとなり、彼が生まれて暮らしていたニューオリンズ、決していい環境にいたわけじゃなかったそうなんです。家庭環境も良くなかったみたいなんですけど。それで、まあ彼の才能をいち早く見出したアトランタのヌーンタイム(Noontime)っていう音楽制作チームがいるんですけども。ヌーンタイムがアトランタに呼び寄せて。そしてまあ、プロデビューへと向かっていくわけなんですが。

やっぱりその、動画サイトでね、世に出てきて。それでその、貧困から抜けだしたっていうのはもう、いかにも今風っていう話ですし。まあ、貧困なんていう言葉を使わずとも、生活を一変させるツールたりうる、そんな動画サイト。この動画サイトで世に出てきた、成功例っていうのは最近本当、増えてますね。ジャンルを問わず。続いては、カナダからYouTubeで世に出て、アメリカ合衆国を含む北米、そして全世界で人気を獲得しようとしている。そんな女性シンガーをご紹介したいと思います。アレシア・カラ(Alessia Cara)という、この番組で初めてご紹介する女性です。

それこそYouTubeに『Alessia Cara』という名前で検索をかけてみますと、彼女がいろんなアーティストのカバーをしている・・・まあその、なかなかにカバー上手ぶりをたしかめることができるんですが。めでたくね、オリジナル曲でデビューいたしました。彼女の才能に目をつけたのはアメリカのデフ・ジャム(Def Jam)でございます。では、聞いていただきましょう。僕はね、彼女の歌声を聞いて想像したのは・・・想像っていうか、容易に頭に浮かんだのは、エイミー・ワインハウス(Amy Winehouse)なんですよね。まだ18才という若い女性です。聞いてください。アレシア・カラで『Here』。

Alessia Cara『Here』


Justin Bieber『All That Matters』



カナダからYouTubeを上手く使ってスターダムにたどり着いた、着こうとしている。そんな二組をご紹介いたしました。まずはこれから注目されるんじゃないですかね。アレシア・カラ『Here』。この『Here』という曲はね、彼女の初めてのメジャー作品なんですが。YouTubeで公開して、初めの5週間ですでに50万ビューを獲得しているそうですね。日本に人気が飛び火するんでしょうか?

で、彼女がたどる道の前の方に立っているのがジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)ですね。この番組、メロウな夜でご紹介するのは初めてじゃないでしょうか?今日は『All That Matters』という曲。もう本当にネオ・ソウル風情の曲ですね。聞いていただきました。ジャスティン・ビーバー。どうしてもジャスティン・ビーバーはね、お騒がせセレブっていうイメージが、特にこの2年ぐらいは先行しているわけなんですが。その評判だけでこの歌声に距離を置くのはちょっともったいないなっていうぐらいの、やっぱり才能がある人だと思います。

まあ、人気芸能人でもあるけれども、それ以上に実力派のシンガーという、僕はそう思いますね。ティンバーレイクだけじゃないぞ、ジャスティンは!と申し上げておきたい。まあ、その割には初めてご紹介した、そんなジャスティン・ビーバー『All That Matters』。もうこれは、まごうことなきR&Bでございました。メロウです。

<書き起こしおわり>

吉田豪 星野みちるを起点とした新譜特集

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吉田豪さんがbayfm『with you』に出演。星野みちるさんの新曲『夏なんだし』を紹介し、そこを起点としてさらに3曲、新譜を紹介していました。

(松本ともこ)今日の特集は何でしょうか?

(吉田豪)はい。『星野みちるさんを起点とする新譜特集』というね。

(松本ともこ)固い(笑)。タイトルが固い(笑)。

(吉田豪)謎のシステムですね。新しいやり方をしています

(松本ともこ)かしこまりました。星野みちるさんを起点とする新譜特集です。いま、これは?かかってますが。

(吉田豪)ええとですね、bayfmにとってもお馴染みの千葉在住、星野みちるさんなんですけど。これが7月22日にね、ニューシングル。まあこの前ね、新しいシングルを出したばっかりなんですが。リリース前の音源を流しちゃおうということで。

(松本ともこ)すごい。

(吉田豪)『夏なんだし』という今度、シングルが出るんですが、それのカップリングの『坂道の途中』というのがこの曲で。これ、元ピチカート・ファイヴ 高浪慶太郎さん作のモータウン調の曲で。これをもう、このままじっくり聞いてほしいぐらいのレベルの、素晴らしい曲なんですけど。今回のシングル、カップリングが高浪さんで、タイトル曲が小西康陽さんというね。

(松本ともこ)すごい(笑)。

(吉田豪)ピチカートコンビですよ(笑)。なかなか実現しないですよ、こんなシングル。

(松本ともこ)本当だ。

(吉田豪)当然、どっちもいいに決まっているわけですよっていうね。

(松本ともこ)それが7月22日。じゃあ、いち早くと。

(吉田豪)そうですね。

(松本ともこ)じゃあ、かけるのはシングルのタイトル曲を行こうと。

(吉田豪)聞こうかなというね。その『夏なんだし』というのが、はっぴいえんどの『夏なんです』という曲がありまして。



(松本ともこ)はい。

(吉田豪)そのアンサーソング。

(松本ともこ)『夏なんです』のアンサー。

(吉田豪)44年ごしのアンサーが、なぜか稲川淳二さんがゲストで。稲川さんがしゃべりまくるっていう謎の曲なんですけど(笑)。

(松本ともこ)えっ?夏だから?

(吉田豪)夏だから(笑)。

(松本ともこ)(笑)。しゃべるの?

(吉田豪)夏なんですね。

(松本ともこ)すごいですね。これ、なかなか注目の一曲じゃないですか。この季節に聞かないと。

(吉田豪)いってみますかね。7月22日リリース、星野みちるさんで『夏なんだし』。

星野みちる『夏なんだし』


(曲おわり)

(松本ともこ)星野みちるさんが、野宮さんに感じた・・・

(吉田豪)(笑)。そこまでクールな感じがないのがいいんですよね。

(松本ともこ)いや、すごい。いま、なんか違う色が見えた。『夏なんだし』です。

(吉田豪)あの、はっぴいえんどのアンサーということで。そこからの流れで、また行きますよ。

(松本ともこ)あ、しゃべってる。稲川さんが。

(吉田豪)あ、稲川さん、来ました?

(松本ともこ)でも、これ相当早く今日かけられてよかった。7月22日リリースですもんね。

(吉田豪)ちょうど夏っぽくなってきたタイミングで、というね。そんなわけで本日発売の、元はっぴいえんど、松本隆さんの作詞家活動45周年を記念したトリビュートアルバムが出てるんですよ。

(松本ともこ)はい。今日発売になりました。

(吉田豪)本日発売ですね。ちょうどこれにはっぴいえんどの未発表曲を松本隆さんと
細野晴臣さんと鈴木茂さんの3人で新録したボーナストラックも入っていたりとか。この3人の演奏で、今度ね、イモ欽トリオとかC-C-Bとか、すごい面々を集めたライブも決定したりとかで。なんかね、大瀧詠一さんが亡くなったことで、やり残したことをやっておかなきゃ、みたいな感じの活動が始まっているみたいなんですけど。

(松本ともこ)うんうんうん。

(吉田豪)ねえ。そんなトリビュート盤に、これもそのライブでやってほしくなるような、素晴らしいアレンジのカバーがありまして・・・という。

(松本ともこ)はい。この中からでも、1曲っていうのをね、選んでくれたわけですね。

(吉田豪)いいの、いっぱいあるんですが。ここで流すべき曲というのが、クラムボンが中島愛さんがマクロス・フロンティアでやっていた『星間飛行』という素晴らしい曲があるんですが。それをクラムボンの方が、まあ非常に、単なるアニオタなので。愛を込めたカバーをしていたという感じで、聞いてみましょう。クラムボンで『星間飛行』。

クラムボン『星間飛行』


※リンク先で視聴できます

(松本ともこ)クラムボン『星間飛行』をお送りしています。今日リリースされたばかりということですよね。松本隆さん作詞家活動45周年記念。これは手に入れなければ!というトリビュートアルバムです。

(吉田豪)ライブも行きたいというね。

(松本ともこ)いやー、もう必死ですよ、私。もう、絶対に行く!

(吉田豪)なんとかね(笑)。

(松本ともこ)もうみんな奪い合いっていうね。もう仕事を休んでも!ぐらいの人はたくさんいらっしゃると思います。

(吉田豪)はっぴいえんど部分を拾って、いま行ってみましたが。

(松本ともこ)これ、星野みちるさんからつながっておりますね。

(吉田豪)今度、小西康陽部分を拾ってみます。本日発売の小西さんのソロ・プロジェクト、PIZZICATO ONE名義のセカンド・アルバム『わたくしの二十世紀』というのが出まして。素晴らしかったです、これ。最高。



前の作品も良かったんですよ。洋楽カバーを海外のボーカリスト、様々な方を招いて作っていたんですけど。今回、自分の過去曲をUA、YOU、ムッシュかまやつ、西寺郷太といった面々がカバーしていて。

(松本ともこ)はい。

(吉田豪)あの、全体的に非常に暗い、死の匂いのする感じのアルバムなんですけど。全体に『死』という単語が異常に出てくるんですけど。で、キョンキョンのカバーが最高でした。

(松本ともこ)おっ!

(吉田豪)本当、なんだろうな?歌が上手いわけじゃないんだけど、確実に何かが伝わる感じの。

(松本ともこ)この世界を出していると。

(吉田豪)そうですね。いってみましょう。PIZZICATO ONE feat.小泉今日子で『私の人生、人生の夏』。

PIZZICATO ONE feat.小泉今日子『私の人生、人生の夏』

※リンク先で視聴できます

※LINE MUSICでも聞けます

(松本ともこ)豪ちゃんの言うとおり、なんとも味がありますよね。

(吉田豪)ねえ。音程危うそうな気もするんだけど、なんかそこがいいっていう(笑)。

(松本ともこ)小西さんのソロ・プロジェクトであるところで、自分の過去の曲を様々な人に歌ってもらっているという。

(吉田豪)そうです。

(松本ともこ)それが素晴らしかったんだけども、中でも今日はキョンキョンの。feat.小泉今日子さん『私の人生、人生の夏』っていうタイトル。

(吉田豪)ねえ。一応、夏ソングでも(笑)。

(松本ともこ)夏ソングだけど、ある意味、まあ涼しくなってきますよ(笑)。

(吉田豪)(笑)

(松本ともこ)ちょっと考えちゃうな。

(吉田豪)そして最後。どういうきっかけで紹介しようか?と思っていた曲があったんですけど。そうだ!星野みちると言えば、元AKBということで、まゆゆをかけようと(笑)。

(松本ともこ)まゆゆ?あんまりかけなかったですね。

(吉田豪)6月10日発売のまゆゆの2年ぶり5枚目のソロシングル『出逢いの続き』っていうのがありまして。まあ正直、このタイトル曲自体は僕はそんなにピンと来てないんですけど。

(松本ともこ)(笑)

(吉田豪)あの、初回Bかな?これは。初回生産限定版Bのカップリングにヤバいのがあるんですよ。

(松本ともこ)そういうさ、もうわからないんだけど。たまたまBを手にしたのか、それを聞きたいと思ったのか・・・

(吉田豪)なんか、ヤバいのがあるらしいって聞いて、視聴したら本当にヤバくて。買わなきゃ!と思って買ったら素晴らしかったという。まゆゆって基本、学級委員感があるっていうか、他が結構ね、真面目じゃない人が多い中で、真面目にやって。

(松本ともこ)私も、みなさん来た時に、やっぱり彼女に最後振ったり、たよっちゃう。

(吉田豪)でもね、『真面目な人間が損をするのがAKB』と言っていたようにね、基本なんかそういう、かわいそうなんですよ。この前のAKBの総選挙でもね、みんなが好き勝手しゃべって時間なくなって。1位から3位に落ちたのに、『時間、ないですよね』って気を使って、切り上げちゃったりとか(笑)。もう本当に、そういう健気な感じ。

(松本ともこ)はいはい。

(吉田豪)でも、もったいないじゃないですか。でも、根底にはもっとギラギラした感情がある人で。それが伝わるのがこの曲で。彼女、椎名林檎とかミッシェル・ガン・エレファントとか大好きで。

(松本ともこ)本当ですか!?

(吉田豪)そうなんですよ(笑)。そっちの人で。そっちの人っていうのが思いっきり出た曲なんですよ。

(松本ともこ)聞きたい!聞きたい!

(吉田豪)思いっきり椎名林檎調の曲で。それをミッシェル的な歌い方もしてるっていうか(笑)。まゆゆのロック部分が出てるっていう。そんな感じで渡辺麻友さんで『紛らしている』。

渡辺麻友『紛らしている』


(松本ともこ)かっこいいじゃないですか。

(吉田豪)かっこいいんですよ、普通に(笑)。

(松本ともこ)なんかあの、女子のファンももっと増えちゃいそう。こういうライブをやってほしい。

(吉田豪)こういうのがちゃんとハマる人だとは、みんな思ってないじゃないですか(笑)。

(松本ともこ)だって私、ドラマ見ててもさ、書店の。なんかぜんぜん違うじゃないですか。

(吉田豪)まあでもまたね、視聴率低いとか言って叩かれてね。

(松本ともこ)あ、そうなの?

(吉田豪)本当、かわいそうでね。

(松本ともこ)私は見てるよ!(笑)。

(吉田豪)(笑)

(松本ともこ)そうなんだ。でもこれ、タイトル『紛らしている』。このロックな感じ。ミッシェル好きなんだ。そして椎名林檎さんになっていた。

(吉田豪)最高です!

(松本ともこ)いや、最高ですね。

(吉田豪)ぜひ、初回Bを(笑)。



(松本ともこ)これ、初回B。だから本当、これをいろいろ聞いている吉田豪って、やっぱりすごいなって思っちゃった。いろいろ聞いて、自分の好きなのに当たった!っていうね。いつもすごいですけど、今日、また盛りだくさんで。全部買いじゃないですか?

(吉田豪)ねえ。ぜひとも!

(松本ともこ)星野みちるちゃんから・・・

(吉田豪)その起点も忘れないで下さい(笑)。まあ起点、まだですからね。発売が。

(松本ともこ)7月22日。かなり先なんだけど。でも、稲川淳二さんの季節がやってきたってことですよ。

(吉田豪)そういうことですね。

(松本ともこ)そこで、もう聞きましたし。松本隆さん行き、小西康陽さん行き、そして、まゆゆに来たということで。盛りだくさんでした。

<書き起こしおわり>

本根誠 BUDDHA BRANDとの出会いを語る

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元カッティングエッジでブッダブランドの担当をしていた本根誠さんがDOMMUNE『病める無限のD.Lの世界』の中でブッダブランドとの出会いについて話していました。


(二木信)本根さんは元カッティングエッジで働かれていて。エイベックスのレーベルで働かれていた時に、最初そのブッダブランドの音源を聞いて担当されたわけですけども。最初にこう、どういった経緯でブッダブランドを知っていったのか?っていうあたりから・・・

(本根誠)たぶんブッダの3人は知らないと思う話なんだけど、ええとね、ECDのCDはもう出ていて。カッティングエッジでね。で、なんかブギー・バックのカバーとかをやって、まあアンサーソングだよね。ちょこっと当たって、なんかもっと作ろう!みたいな雰囲気になった時に、結構石田さん(ECD)、その頃お酒飲んでいたんですよ。まだ。で、アポなしでフーッてカッティングエッジに来て。夕方。お酒飲んだり天丼食べたりして打ち合わせしてるんだけど。なんかその日に限って石田さんが電話してきたんですよ。

(二木信)はい。

(本根誠)わざわざ。あんまり電話してくる人じゃないんだけど。ぷらーっと来るだけの人なんだけど。で、『今日、ちょっと聞いてほしい音がある』って言って。『なんか真剣だ。新しい曲かな?』と思って。なんかユーロビートチームのちっちゃいスタジオがあって。パラパラの振り付けとかやるスタジオを空けてもらって。わざわざ、どいてもらって。みんなに。で、石田さんを待っていたんですよ。して、聞かせてもらったのが『FUNKY METHODIST』。

(二木信)ああー、じゃあいちばん最初に聞いたのは、やっぱり『FUNKY METHODIST』なんですね。

ECDからの紹介

(本根誠)でね、その時にどんな人たちなのか?っていうのを聞いたら、デブラージのことは、全部ECDから聞いたんですけど。その時に。デブラージのことは、『彼はすごい社交的で、Fineのレポーターみたいなこともやっているよ』って言って。

(ZEN-LA-ROCK)雑誌のFineのことですね。

(本根誠)そうそう。『クボタの友達で、日本とのパイク役なんだ。ニューヨークで』って。それで、やっちゃん(DJ MASTERKEY)とクリちゃん(CQ)のことは、『本根さんと同じで大田区だから、この2人は絶対に気が合いますよ』って。なんかマッチングさせようとしてるのがね、うれしいんだよね。で、NIPPSのことは、『ラップが1人、すっげー上手いやつがいるんだけど、こいつは大滝秀治にそっくりなんですよ』って言って(笑)。

(二木信)(笑)

(本根誠)俺、すっごい会いたくなって。『えっ?大滝秀治がラップやってる!?』って思って。結構それだけでかなり会いたくなって。で、音を聞いたらすごいじゃないですか。で、『ぜひ打ち合わせしましょう』みたいなのを言ったのを覚えている。

(二木信)なんか、『FUNKY METHODIST』をここでちょっと聞いてみたいですよね。『FUNKY METHODIST』、聞いてみたいなと思うんですけども。

(ZEN-LA-ROCK)流せるんでしょうか?

(二木信)音を・・・いけますか?レコードがせっかくあるので。でも最初、いろんなA&Rとして仕事をされていた90年代中盤、やられていた時に、ブッダブランドの『FUNKY METHODIST』を聞いた時、なにが違う、なにが特別だっていう風に本根さんは感じたんですか?

(本根誠)わからない。なんか、『FUNKY METHODIST』って言っているぐらいだからファンキーなんだけど。なんて言うんだろう?そん時の日本でファンキーって捉えられているのって、俺からすると結構かっこ悪かったんですよ。そういう、ZOOみたいなのとか。ちょっと苦手な部分もあったりしたんだけど。すっごい、『ああ、こういのはかっこいいな』って単純に思ったかな。

(二木信)それは洋楽に近い、みたいな感覚ですか?そういうのとも違いますか?

(本根誠)なんか、どっかの体の部分が汗かいているのに、どっか別のところは汗かいてないみたいな。なんかそんな感じがあったんだよね(笑)。

(ZEN-LA-ROCK)まあ、フレッシュなものだったって。もちろん。

(本根誠)すごいびっくりしました。

(二木信)あ、音いけるみたいなので。『FUNKY METHODIST』です。



(ZEN-LA-ROCK)では、いまお聞きいただいたのが『FUNKY METHODIST』でしたということで。なんか、じゃあ最初はテープだったってことですよね?

(本根誠)カセットを石田さんが持ってきてくれて、聞かせてくれて。すごいなと思って。で、俺はこれは、『人間発電所』からはカッティングエッジで、日本で録音してるんだけど、これと『ILLSON』は何もやってないよね。カッティングエッジの人はね。もうできてたから。

(CQ)そう。昔、なんかリールとか言って、でっかいこういうテープみたいな感じで録音して。で、作品的にはテープというか、デモテープだね。みんなに聞かせて、『どうだ?』みたいな感じだったんだろうけど。

(ZEN-LA-ROCK)自分は生まれて初めてこのレコードを買ったのは、元clip13があったビルの古着屋さんになぜか売っていて・・・

(NIPPS)ライムっていうところじゃない?

(ZEN-LA-ROCK)あ、かもしれないです。

(NIPPS)でしょ?そこに60枚ぐらいあったんだよね。

(ZEN-LA-ROCK)あ、そうなんですね。で、『なんでこんなところに売ってるんだろう?』と思って。

(NIPPS)あのね、そこの店長がね、ニューヨークに買い付けに来ていて。で、なんか60枚ぐらい買ってったんだよね。

(ZEN-LA-ROCK)へー。なるほど。だから最初はあれですよね。その、本当のオリジナルはカッティングエッジじゃなかったというか、自主・・・

(本根誠)あとで、なんかもらった。メンバーさんから。赤いやつ。なんか。ああ、こういうのがあったんだっていうのを後で知ったんだよね。リリースした曲だとは聞いていたけど。で、エイベックスの人。法務の人に、『すごい新人が来た!何とかしよう』って言ったら、その時はまだヒップホップが日本で売れるなんて誰も思ってないから、『でもこんな人たちには印税は払えません』って言われて。

(一同)(笑)

(ZEN-LA-ROCK)ひどい話ですね!

(本根誠)本当なの。だから、シャカゾンビもそうだし、ブッダブランドも実は最初の1枚って印税契約してないんだよね。

(NIPPS)マジで!?

(本根誠)(笑)。

(NIPPS)マジで!?マジか?マジか?マジか!?

(本根誠)『買い取りにしてください』って言われて。俺、それを言いに行ったの、覚えてるもん。デブラージに。『買い取りだよ』っつったら、『いいっすよ。ぜんぜんいい。やる、やる』っつって、言って。

(ZEN-LA-ROCK)デミさん、初耳ですか?

(NIPPS)初耳。知らなかった。俺。

(本根誠)ぜんぜん興味ないんだもん。そういうの。

(CQ)お金に関しては、まったく誰も・・・デブラージと本根さんだったじゃないですか。

(本根誠)そうそうそう。2人でやっていたから。

(CQ)たぶん本根さんも抜いてたんでしょ?

(本根誠)いやいや、とんでもない。そんな。それはもう、ナシですよ(笑)。

(ZEN-LA-ROCK)そんなことはないっすね?

(本根誠)ないっすね。真面目にやってました。

<書き起こしおわり>
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