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Channel: ラジオ | miyearnZZ Labo

はなわ 塙兄弟が電気グルーヴから受けた影響を語る

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はなわさんが2024年4月17日放送のニッポン放送『ナイツ ザ・ラジオショー』の中でゲストの電気グルーヴに対して、電気グルーヴから塙兄弟が大きな影響を受けたことについて話していました。

(塙宣之)今日は実は電気グルーヴ、35周年ということで。お二人に花束をご用意させてもらいました。ちょっと渡す人が……すいません。ちょっと、来ちゃったんですよ。

(はなわ)すいません! これ、おめでとうございます!

(土屋伸之)おお、はなわ兄が!

(はなわ)35周年、おめでとうございます! お二人、すいません!

(石野卓球)ありがとうございます。嬉しい!

(はなわ)ありがとうございます!

(塙宣之)なんか、お二人が出るって聞いて。「マジで行きたいんだけど。会いたいんだけども」って(笑)。

(石野卓球)ご無沙汰しています。

(はなわ)お久しぶりです! 覚えていてくださっていて……。

(石野卓球)何十年も前に1回ね。

(はなわ)20年前ぐらいに一度、お食事させていただいて。一緒に酒を飲ませていただいて。それでもう、緊張しすぎて。その時は幸せで。ありがとうございます。それで、連絡先……電話番号教えていただいたんですよ。それで今日、お会いするということで、20年ぶりにちょっとショートメールを送らせてもらったんですけど……届いてます?

(石野卓球)いや、番号が変わってます(笑)。当然ですけど(笑)。

(はなわ)じゃあ、全然誰かわかんない人に送ってるんですね?(笑)。

(ピエール瀧)そうでしょうね(笑)。

(土屋伸之)「全然返ってこないな」と思って?(笑)。

(はなわ)いや、ありがとうございます。すいません。僕ら、塙兄弟を作ってくれたのは電気グルーヴなんで。

(土屋伸之)兄弟そろって電気グルーヴのファンだから。

(ピエール瀧)塙兄弟を作った思いは一切ないよ?(笑)。

「塙兄弟の奇行は電気グルーヴイズム」(塙)

(塙宣之)オープニングで塙兄弟がちょっと奇怪な行動、奇行が多いっていう話をしたんですけども。それはもう、イズムなんで。

(はなわ)絶対にそうです。本当にお二人の影響がものすごいありまして。

(ピエール瀧)まあ、そうだね。当時、まだ佐賀に法律はなかったもんね。

(安藤なつ)フハハハハハハハハッ!

(はなわ)だから佐賀でラジオを僕ら、ずっと聞いてたんですけど。佐賀はね、やっぱり電波がちゃんと入らないんですよ。だから本当、韓国の電波と混ざりながら、一生懸命聞いていて。

(石野卓球)僕らもハングルで放送してましたよ。

(ピエール瀧)流暢なハングルでね(笑)。

(土屋伸之)ああ、間違って韓国のが入ってきていたんじゃないんだ?(笑)。

(ピエール瀧)ステレオで、同時通訳でやっていたから(笑)。

「当時、佐賀に向けてハングル放送していた」(瀧)

(はなわ)いや、本当に夢のような……電気グルーヴさんがいなければ、たぶん東京に出てきていないんで。絶対的にそうなんですよ。

(石野卓球)ええっ? なんか、すいません(笑)。

(塙宣之)シンセサイザー、買ってましたから。

(はなわ)ああ、シンセ。ローランドの251を買って。ちょっと多重録音でやっていましたけどね。

(塙宣之)あの、いい加減にしてもらっていいですか? 邪魔しないでもらっていいですか?

(土屋伸之)フハハハハハハハハッ!

(はなわ)すいません。僕は傍観者というか。普通に今日はギャラリーとして。すいません(笑)。

(ピエール瀧)そこに出たがるんだったら、出ていってくれないかな?(笑)。やりづらいから(笑)。

(一同)フハハハハハハハハッ!

(はなわ)ここでよかったんですけど。すいません。ありがとうございます(笑)。

<書き起こしおわり>

塙宣之『ナイツの漫才の原点は電気グルーヴとテクノ』
ナイツのお二人がTBSラジオ『たまむすび』に出演。ピエール瀧さんに、ナイツの漫才の原点は電気グルーヴとテクノミュージックだという話をしていました。 (赤江珠緒)塙さんのお兄様には本当にね、たまむすびで・・・ (塙宣之)だからもう言っているか...
ナイツ塙 電気グルーヴから受けた影響を語る
電気グルーヴのお二人が2023年4月19日放送のニッポン放送『ナイツ ザ・ラジオショー』にゲスト出演。中学生の頃からファンだという塙さんが電気グルーヴから受けた影響について、話していました。

さや香 劇場未公開の見せ算・応用編を語る

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さや香のお二人が2024年4月16日放送のニッポン放送『ナイツ ザ・ラジオショー』に出演。M-1グランプリ2023決勝で披露したネタ「見せ算」のまだ劇場でもやったことがない応用編を披露していました。

(土屋伸之)本日のゲスト、結成10周年のさや香のお二人です。まずはネタを披露していただきます!

(新山)どうもー、さや香でーす!

(石井)お願いしまーす!

(新山)いやー、仮想通貨とか、やってます?

(石井)ええっ?

(新山)やってますか? やっぱり最近ってね、なんか時代の流れが速すぎて、ついていけてない人、いっぱいいてると思うんですよ。だから僕、今の時代、皆さん、四則演算ってわかります?

(塙宣之)マジかよ……。

(新山)足し算、引き算、掛け算、割り算。この四つのことを四則演算って言うんですけども。やっぱり、少ないと思うんですよね。それで僕、ちょっと考えたんですよ。見せ算。

(塙宣之)おいっ!

(石井)見せ算? なに、見せ算って?

(新山)はい。考えまして。去年の年末ね、ちょっと時間が短くて全てをお伝えすることができなかったので。ちょっとね、お伝えできてない応用編というのを今日、持ってきました。

(石井)まだあんねや?

(新山)はい。基本ルールとしては、数字の数字を見合わせて、どう思うかという。これが基本ルール。

(石井)「どう思うか」。感情やねんな。

(新山)で、同じ数字の場合、恥ずかしがって「0」になったりとか。違う数字の場合、大きい方が「眼(がん)」になる。これ、答えですね。に、なったりするんですけれども。今日は応用編。

(石井)応用編?

今回の見せ算は「応用編」

(新山)たとえば「3見せ8」。

(石井)「3見せ8」?

(新山)これ、どうなるか? 今までやったら3が逃げてました。ただ「3」と「8」っていうのはちょっと、似てるんですよ。

(石井)似てる?

(新山)はい。で、お互いに近づいた時に「ああ、似てるな。7割方、似ているな」ってお互い、思うんですよ。だから「7」なんです。

(石井)割合のところ、取るの?

(新山)そうなんです。

(石井)7割の「7」?

(新山)はい。「3見せ8」は7割似てるから「7」。

(石井)「7」。7割の「7」?

(新山)じゃあ次、行きますね。次。「174見せ49」。

(石井)174……。

(新山)「174見せ49」。この2つの数字が出会うと「ああ、私ら、身長と体重やな」ってなるんですよ。

(石井)えっ、どういうこと? もう1回……何と何が?

(新山)「これ、身長と体重やな」って。174と49。

(石井)174と49……。

(新山)「これ、私ら、身長と体重にしたら、菜々緒やん」って。「菜々緒と一緒になるやん」ってなって。それで「ななお」で「770」になるんですよ。

(石井)誰がわかんねん!

(新山)これ、「174見せ49」の眼は「770」。

(石井)菜々緒がおらん時、この眼はどうなってんの?

(新山)じゃあ、次。「710見せ229」。

(石井)710見せ……?

(新山)皆さん、ご一緒に考えてみてください。「710見せ229」。ちょっとわからないですかね? これの眼は「納豆(710)」と「ニンニク(229)」で、臭いんで、「931」。

(石井)ダジャレなん? もう。そんなレベル?

(新山)「臭い」で「931」。

(塙宣之)残念だわ……。

(新山)「残念だわ」って(笑)。じゃあ、最後に行くよ? 最後。

(石井)これ、なにが起きてんの?

(塙宣之)迎合し始めたな!

(新山)漫才中にしゃべらない! お客さん。漫才中にあんまりしゃべらないで!

(石井)お客さんががっかりしてるやん?

(新山)がっかりしない!

(塙宣之)あの俺の好きな見せ算が……。

(土屋伸之)お客さんから「残念」の声が上がった(笑)。

残念な応用編

(新山)「7見せ77」。これ、どうなるか? 「7見せ77」。これ、見せすると「777」になって、もうボーナスタイムに入るので眼は「なんでもあり」です。

(石井)「なんでもあり」ってなんやねん!

(新山)はい、どうも、ありがとうございましたー!

(新山)いやー、持ってきましたよ。新作を! マジで劇場でもまだ1回もやってないやつを。

(土屋伸之)これ、やってないの?

(塙宣之)見せ算を振りにした、ちゃんとした掛け合いの……。

(土屋伸之)応用編ね。

(新山)応用編。

(石井)3人でやってましたけどね。今、ネタを。「がっかりした」って。

(塙宣之)がっかりしたよ。

(新山)ネタ中にそんな、しゃべったらダメですよ?

(塙宣之)なんか迎合……見せ算を安売りしている感じで。

(土屋伸之)もっと難しいものかな?って思ったんですけどもね。

(新山)いや、もう2なんで。さすがに迎合しないと。

商業的になってきた見せ算応用編

(塙宣之)商業的になったな。見せ算でお金をもらおうとしているな。打算的になったなって思って。

(新山)2はそういう進化のさせ方を……。

(塙宣之)それ以外、もうやらなくなっちゃったの? そういうことじゃないの?(笑)。

(新山)そんなことないです。全然、ほんまに。これ、本当にはじめてさせていただいて。劇場でもやっていなくて。「今日、何しよう?」ってなって。

(土屋伸之)見せ算のネタ自体はもう、前から劇場とかでやってたんでしょう?

(新山)見せ算は、やってました。

(石井)3年前ぐらいから。

(土屋伸之)それでやっぱり「決勝はこれ」っていうのもあったんだ。手応えというか。

(新山)ああ、そうですね。やってる中で「これでいこう」っていう感じにはもちろんなってて。やってる劇場で全然、うけへんかったらさすがにやらないですけど。

(石井)受けるつもりでやってますから。

(新山)そうなんですよ。

(塙宣之)『アメトーーク!』のこの前の「賞レースの2本目やっちまった芸人」がさ、さや香のボリュームが多すぎて。2週連続になっていたからね。

(新山)1週目に俺ら、全然出えへんっていうね。

(塙宣之)2週目はほとんどさや香だったからね。見せ算で。「なんで見せ算をやったのか?」っていう。面白かったけどね。

<書き起こしおわり>

さや香と千鳥 M-1 2023最終決戦「見せ算」を語る
さや香のお二人が2023年12月24日配信のYouTube『M-1打ち上げ by ストロングゼロ』に出演。千鳥のお二人とM-1 2023最終決戦で披露した「見せ算」のネタについて話していました。

さや香 2024年からは漫才ではなくコントに集中しようと考えている話

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さや香のお二人が2024年4月16日放送のニッポン放送『ナイツ ザ・ラジオショー』に出演。2024年からしばらくは漫才ではなく、コントに注力をしようと考えていると話していました。

(塙宣之)今年もだからまたね、時期によっては……秋ぐらいから何か、やりたいものがあったらまた、そういうのが、わかるよね。相方としてもね。

(石井)ああ、その雰囲気でね、わかっていくかも……。

(新山)それで今年が、そうなんですよ。どうしようかな?って思って。

(土屋伸之)ああ、M-1に出るのかどうかを悩んでる?

(新山)はい。

(土屋伸之)それは、なんで?

(新山)いや、ちょっとコントやりたいなって思って。

(山崎ケイ)ああ、それが理由なの?(笑)。

(塙宣之)最高に面白いじゃん!

(新山)ちょっと1回、コントに……コントもちょいちょいやっていたんですけども。

(石井)単独とかでちょっとずつはね。

これまで、コントに全振りしたことがなかった

(新山)でもコントに全振りしたことがなくて。だからそこを1回……これまで、言うたら漫才9、コント1ぐらいでやっていたやつをコント9にしてみたいなっていう。

(山崎ケイ)ああ、おもしろそう!

(新山)で、2年ぐらいそれで頑張って。あかんかったらまたすぐ、全力で漫才を頑張ろうかなって。

(塙宣之)なるほどね。まあ歌ネタも優勝しているしね。あれも、漫才じゃないもんね。

(石井)あれはコントですね。

(新山)ちょっと挑戦というか。1回、いろんなことをやってみようかなって。

(石井)M-1もまだ6回ぐらい出れるんで。

(土屋伸之)そうか。まだ結成10年とかだから。

(塙宣之)作戦としては、それもありだね。

(新山)そうなんですよ。なんか、いろんな考え方が……。

(土屋伸之)連続だとちょっとね、見せ算の残像があるからね。今年、出ると。

(山崎ケイ)どれをやっても「そっちかー」って(笑)。

(土屋伸之)じゃあ、ちょっと開ければ……見せ算の残像を消すためにも(笑)。

見せ算の残像を消す

(新山)あの空間にまだ、残っていると思うんで(笑)。まだちょっと浮いていると思うんですよね。

(塙宣之)だから今年やる時に去年の振り返りが流れるじゃん? そこで見せ算、使われないようにしないとね。

(一同)フハハハハハハハハッ!

(塙宣之)あれでみんな、思い出しちゃうから。ABCにお願いして。後で上がったりもするじゃん? そこでも全部、見せ算をカットして。「都合によりお見せできません」みたいな。

(石井)サブスクの時に出るやつね(笑)。

(新山)あれって歌の権利とかで消えるのに。滑りすぎて「都合により」って消えること、あるんですか? 著作権とかじゃなくて?(笑)。

(塙宣之)じゃあ、キングオブコントとかもあるから。

(新山)ちょっと、できると思ってもいないですけども。1回、ちょっとフルで挑戦してみたいなと。

<書き起こしおわり>

ランジャタイ国崎 那須川天心とのサシ飲みを語る

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ランジャタイ国崎さんが2024年4月18日放送のTBSラジオ『らじおっつ』の中で格闘家の那須川天心さんと2人きりで飲みに行った際の模様を話していました。

(国崎和也)今日は那須川天心について話したいと思います。

(伊藤幸司)あら、すごい。なんですか?

(国崎和也)この間、メシに行ったんですよ。

(伊藤幸司)すごいですね。ご飯に行ったんですか? 那須川天心と?

(国崎和也)2人でですよ?

(伊藤幸司)2人っきりで?

(国崎和也)2年前に連絡先を交換して。那須川天心くん、僕らの何かを見たのか……抽選会かな? THE SECONDの抽選会を見て、送られてきたのが「戦ってますね」みたいな。で、「じゃあご飯、行きましょう」って言って。本当に2人きりで、個室の焼肉屋さんでトークをしたんですよ。すごいですよ。

(伊藤幸司)どんな感じでした?

(国崎和也)やっぱり天心くん、もちろん戦ってるじゃないですか。「強いとは何か」を追いかけてるんですよ。

(伊藤幸司)『はじめの一歩』みたいなことを言いますね。

(国崎和也)それをずっと追いかけていて。それでいろいろ、回り道をしながらもたどり着いて。「ランジャタイさんも一緒ですよね! 面白いとは何かを追求してますよね!」って熱く言うんですよ。「ええ! もちろんですよ!」って(笑)。で、ちょっとふざけながらも。店員さんはもう、知ってるんですよ。必ず天心くんを見るんですよ。

(伊藤幸司)あなたは、見られるんですか?

(国崎和也)なんか謎の片眉がない、坊主と飲んでいるっていう。で、僕はもう、それを面白いと思いながら。店員さんが来た時だけずっと天心くんに格闘技を教えるやつをやっていて。「違う! よけないと!」みたいな(笑)。

(伊藤幸司)謎の師匠みたいな(笑)。

店員が来た時だけ、那須川天心に格闘技指導する

(国崎和也)それを小一時間、ずっと続けて。で、怖いのが「じゃあ、これはこうで、こうっていうことですよね?」って天心くん、シャドーをやってくれるんですけど。腕が見えないんですよ(笑)。

(伊藤幸司)早すぎて?

(国崎和也)本当に早いの! 手が全部、見えないの。笑いながらシャシャシャッてやるんだけども、見えないのよ。手品でした。

(伊藤幸司)手品ではないです。

(国崎和也)手品です。

(伊藤幸司)ハンドです。

(中略)

(国崎和也)深い話をいっぱいしてくれましたよ。

(伊藤幸司)やっぱり一緒だった?

(国崎和也)なんかもう、追いつけ追い越せでしたね。

那須川天心に追いつけ追い越せのランジャタイ

(伊藤幸司)「追いつけ追い越せ」? THE SECONDはすぐに負けましたけど。那須川天心、無敗ですよ?(笑)。僕ら、すぐ負けましたけど。

(国崎和也)だからTHE SECONDで1点をつけた9人をさ、天心くんに頼んでさ、ボコボコにしてもらおうよ(笑)。

(伊藤幸司)絶対ダメですよね(笑)。強さって、そういうことじゃないですから。

(国崎和也)俺はやるよ! 天心くんが、黙ってねえぞ!(笑)。

<書き起こしおわり>

東野幸治『THE SECOND』くりぃむ有田のハイパーゼネラルマネージャー就任を語る

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東野幸治さんが2024年4月19日放送のABCラジオ『東野幸治のホンモノラジオ』の中で『THE SECOND 2024』についてトーク。裁判に注力するため見届け人の松本人志さんが芸能活動を休止する中、くりぃむしちゅーの有田さんがハイパーゼネラルマネージャーに就任したことについて話していました。

(東野幸治)『THE SECOND』はなんと5月18日に決定しました。いよいよ最終決戦でございます。そして、なんとなんとくりぃむしちゅーの有田さんがハイパーゼネラルマネージャーに就任していただきました。本当にありがとうございます。ハイパーゼネラルマネージャーとは……? 東野幸治のホンモノラジオ!(笑)。はい、どうもこんばんは。東野幸治でございます。今夜も1時間、お付き合いよろしくお願いします。私の話を1時間、聞いてくれるのはこの方!

(渡辺あつむ)渡辺あつむです。

(東野幸治)よろしくお願いします。落語家であり、以前は放送作家……特にフジテレビでいろんな番組でアイディアを出しました作家のあつむくんに聞きたいんですけれども。ハイパーゼネラルマネージャーというのはフジテレビで代々、ある役職なんですか?

(渡辺あつむ)いや、代々はないんですけど。まさか、こんな日が来るとは……(笑)。

(東野幸治)フハハハハハハッ! ああ、なるほど。最後の最後の懐刀じゃないけれども。最後、何かあったらね……言うたら黄門さんの「この紋所が目に入らぬか」じゃないけど。ハイパーゼネラルマネージャー……まあ、そんな出すことはないけどなっていう。

(渡辺あつむ)伝説やったんですけれども。

見届け人・松本人志は不在

(東野幸治)ほんなら、今回のことで。第1回、去年は僕が一応、MCをやらしていただいて。見届け人みたいな立場でダウンタウンの松本さんが出て。それでTHE SECONDをやりました。2回目ということで、松本さんは裁判に注力している。で、芸能活動を休んでいる。さあ、どうなるんだ? ランジャタイの国崎くんにいたっては「もうマルコポロリになっちゃうから、やめてくれ」とかいうことでね、どうなったか知りませんけども。くりぃむしちゅーの有田さんがやっていただいて。スタッフも「立場、どうしよう?」っていうんで「ハイパーゼネラルマネージャーがありましたよ!」って。

もう机の引き出しから。ガガガガガッ!ってやって。ハイパーゼネラルマネージャーっていうことで。ご本人、有田さんも「ハイパーゼネラルマネージャーだったら」っていうことで今回、引き受けていただいて。いや、本当にありがとうございます(笑)。いや、俺も本人、どう思ってんのか知らんし。ようフジテレビを真顔で言うたなって思って。立場は一応、ハイパーゼネラルマネージャーっていう。「ハイパー」でしょう? 近未来じゃないですか。やること、漫才でしょう?(笑)。

(渡辺あつむ)はい(笑)。

(東野幸治)あと、華丸大吉さんもスペシャルサポーターでってことで。それでなんか、上手な棲み分けみたいな立場なんですけれども。華丸大吉さんも見届け人でいてて。有田さんも見届人でいててってことで。これが無事決まった。よかったなということでございます。今日、金曜日。もう明けて土曜日ですけど。今日、明日、夕方以降、東京のフジテレビで言うたら『THE SECOND』の最後の戦いがあって。その勝者がこの5月18日の土曜日の4時間超えの生放送で『THE SECOND』チャンピオンを目指して。3回、トーナメントを勝ち上がっていくっていう戦いになりますんで。果たして一体、誰が勝ち残ってくるのか? 

<書き起こしおわり>

東野幸治 富山県議会議員・母心嶋川の『THE SECOND』挑戦を語る

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東野幸治さんが2024年4月19日放送のABCラジオ『東野幸治のホンモノラジオ』の中で『THE SECOND 2024』についてトーク。富山県議会議員でもある漫才コンビ・母心の嶋川武秀さんの『THE SECOND』挑戦について話していました。

(東野幸治)今日、金曜日。もう明けて土曜日ですけど。今日、明日、夕方以降、東京のフジテレビで言うたら『THE SECOND』の最後の戦いがあって。その勝者がこの5月18日の土曜日の4時間超えの生放送で『THE SECOND』チャンピオンを目指して。3回、トーナメントを勝ち上がっていくっていう戦いになりますんで。果たして一体、誰が勝ち残ってくるのか? ランジャタイの国崎さんに聞いたら、俺の記憶ではね、ジャルジャルを倒したのが母心でしょう? 母心って俺は知らないですけど。母心っていうコンビ、知ってます?

(渡辺あつむ)ああ、はい。

(東野幸治)ああ、知ってるねや。すごいね。俺、全く知らん……「誰やねん、これ?」って、富山の議会の議員さんなんでしょう?

(渡辺あつむ)ええっ?

(東野幸治)そうなんですよ。

(渡辺あつむ)なんか、浅草とかで……。

(東野幸治)ああ、やってる人なんだ。なんか1人は今、富山で議員さん、やってんのよ。えらい時代ですよね? で、俺は知らんよ? 国崎が言ってるんやけど。曰くね、『THE SECOND』、2回目やからよくわからんと。普段は富山で議員さん、やってるから。その富山の町のために一生懸命、注力してるから。でも、そういう大会があるから、やってみようということで来たら、なんかあれよあれよと勝っていって。「こんな大会とは思えへんかった」みたいなところやし。

あと、だから選挙とか……富山の地元のことがよくわからへんから。この期間が選挙中の場合もあるやん? 議員さんやから(笑)。それ、フジテレビの人が真顔で言ってました。「我々もちょっとわからないけど。一応、母心さん、議員さんされてるんです。我々も東京にいてて仕事してるんで。富山のとある町の状況、わかんないですけど。選挙期間中で立候補してるなら『選挙期間中、ちょっくら東京に行って漫才してきますわ』って漫才するっていうのは一応、放送法で無理ですよ」って。それは一応、伝えたっていう。

(渡辺あつむ)はい。

もし立候補している選挙期間中なら、番組出演はできない

(東野幸治)でも聞けば、選挙とかは今はないから大丈夫みたいですけども。ただ、国崎が心配していたのはその富山の町がなんか大事な問題が起こったりとか。大至急、議会を開かなきゃいけない時に、富山の町の行政を取るか。東京で『THE SECOND』の漫才を取るか?っていうところで。おそらくですけど、行政を取るんじゃないかって(笑)。

(渡辺あつむ)なんでやねん(笑)。

(東野幸治)いや、そらそうや。だって有権者の大事な1票、1票の積み重ねで当選してるから。自分の私利私欲よりは……だから、その富山のどこかの町のために頑張らなあかんから、東京には行けないっていう。だから、面白いけどね。もう1人の相方だけ来て。「すいません。相方はちょっと今、大事な行政の仕事をしてるんで。今回は不戦敗です!」って(笑)。

(渡辺あつむ)それ、めっちゃ笑います(笑)。

(東野幸治)それが優勝やん?(笑)。っていうようなこともあるのか、わかりませんし。果たして勝ち上がってくるのかもわかりませんけども。一体どうなるか、わからない戦いですし。そちらの方も期待してほしいなと思います。

<書き起こしおわり>

東野幸治 若葉竜也の『めざましテレビ』での『アンメット』番宣バッシングを語る

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東野幸治さんが2024年4月19日放送のABCラジオ『東野幸治のホンモノラジオ』の中でドラマ『アンメット』についてトーク。ドラマ番宣のために『めざましテレビ』などに出演した若葉竜也さんの態度があまりよろしくないとバッシングされているという報道を見て「これこれ!」と思ったと話していました。

(東野幸治)あとはドラマを……だから今期、アニメもいろいろ見たりとかね。『響け!ユーフォニアム』がシーズン3に入って。それを見たりとか。『怪獣8号』と見たり、『ザ・ファブル』を見たりとか、配信のそういうプラットフォームのやつをチャンネルで見たりとかしてるんですよね。なかなかリアルタイムで見られへんけども。ほんで、久しぶりに『アンメット』っていうドラマ。カンテレでやってるやつ。なかなかドラマってずっと見いひんけども。杉咲花ちゃんと若葉竜也くんっていう……『市子』っていう映画でも共演した2人。最近、その若葉くんっていうのをいろいろずっと追っかけていて。『あの頃。』っていう、あれはNetflixでもあるのかな? 松坂桃李くんが主演で。モーニング娘。のファンの人の実際の話みたいなやつ……仲野太賀くんも出たりとかしてる中の1人で出ていたりとか。いろいろとちょいちょい、気になるやつも出てるんです。『葛城事件』とかね。

注目していた俳優・若葉竜也

(東野幸治)で、元々は大衆演劇の家に育った人で。いつも無精ひげが生えててっていう人が久しぶりにドラマに出るっていうので。だから別に「推し」とかいうわけでもないけども、ずっと追っかけてるその人がほぼ主演で。杉咲花さんが1番手のトップなんやけども。病院に勤めている、脳外科医の見習いみたいな……どう説明していいか、わからないけど。ネタバレになるから。その人と、アメリカから帰ってきた脳外科医の方が若葉竜也くんで。その話なんですよ。これが、めちゃめちゃ面白くて。ぜひぜひ皆さん、ちょっとおすすめしたいなと思って。

まだ1話しかやってないから見たら、面白かって。で、若葉竜也くん、やっぱり基本的に映画が大好きなんですよ。だから、テレビドラマはちょっといろいろ、言うたら数字とか、評判とか、プロデューサーとか、スポンサーの関係で。元々言うてた内容と変わったりとかして。なんか全然納得できへんとか、時間に急かされておかしな展開になったりとかするのが嫌やから、もうちゃんと最初からが「これ」っていう納得する映画にしか出なくないタイプの人なんですよ。

それを、その『市子』っていう映画がよかったからなのか、ご本人のあれなのか、杉咲花さんともう1回、共演したらどんな感じになるのかって思ったのか、わかりませんけども。今回、ドラマに出演してて。「おお、出るねや!」って思ったんですよ。それで俺、これはネットニュースでしか見てないけど、番宣で『めざましテレビ』かなんかに出たんですよ。杉咲花さんと若葉竜也くんの2人で。そしたら、若葉竜也くんの態度がすごく悪かったんですって(笑)。ほぼ、無愛想にずっと座ってるだけで。俺の中では「これこれ!」と思って(笑)。

(渡辺あつむ)いや、それでいいんですよ。ほんまはね。

若葉竜也には愛想なんて振りまいてほしくない」(東野)

(東野幸治)俺もそう思うんですよ。「これこれ!」って。愛想なんて振りまいてほしくないし。これ、悪口じゃないけど。『ぽかぽか』にも出てほしくないんですよ(笑)。いや、だから「これこれ! いつまでもこうやっていてほしいな」っていう。まあ、杉咲花さんからしたら、たまったもんじゃないけど(笑)。

(渡辺あつむ)「私、これ2倍、やらなあかんやん……」って(笑)。

(東野幸治)楽屋に帰ったらね、言うたら服を思いっきり壁に投げつけて(笑)。「私ばっかりやん! 私、しゃべりたないっちゅうねん! しんどいわっ!」って……いや、わからへんよ(笑)。そんな言う子ちゃうし。関連性あるから、いいとは思うねんけど。その若葉竜也くんがすごい不機嫌やったってのがもう、すごい嬉しくて。これからもずっと不機嫌でいてほしいなと思います。『アンメット』、ぜひぜひ皆さん、ちょっとチェックしてほしいなとは思います。

<書き起こしおわり>

東野幸治『劇場版名探偵コナン ゼロの執行人』を語る

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東野幸治さんが2024年4月19日放送のABCラジオ『東野幸治のホンモノラジオ』の中で『劇場版名探偵コナン ゼロの執行人』について話していました。

(東野幸治)このメール。「本家の皆さん、こんばんは。次回の『プロフェッショナル』は『名探偵コナン』の生みの親、漫画家・青山剛昌さんの初密着が放送されます。今から楽しみです」。俺も今、ずっと見てます。今日もだって、行きしなに見てきましたもん。映画版。安室くんがすごい女の子に人気あるのは知ってたんですよ。で、安室くんの立場というか。喫茶店ポアロでウェイターをやってるけど、実はこれはネタバレなるのかな? そういう公安とか、警察関係の人だったっていうのがわかって。

今回は珍しく、コナンくんと2人で事件を解決するんですけど。前回も言いましたけど。前回はリニアモーターカーがもう爆発する中、コナンくんとか、遠くから射撃するスナイパー。元FBIで今、大学行ってる人がリニアモーターカーの中を貫通して、致命傷になる心臓を狙わずに、肩口を狙って撃つっていう技を披露しましたけど(笑)。

今回もコナンくん、やってくれました! もう、めちゃくちゃすごかったです! 人工衛星が落ちてくるんですよ。人工衛星が落ちてきて。このままいったら……最初に1回、上手にやっつけて散らしたから、もう大丈夫やと思ったら道を変更して、違うところに向かっていくんですよ。

(渡辺あつむ)ああ、軌道?

落下する人工衛星を食い止める

(東野幸治)軌道が。で、その先にいてるのは恋人、彼女であり、毛利小五郎であり、あとは罪のない国民の皆さんがいてるから。なんとかせなあかんっていうことで安室くんとコナンは車に乗って。180キロで……「急げ!」言うて車の乗ってブワーッて。で、あれを安室くんが運転するねんけども。高速を180キロですけども、渋滞で混んでいるんですよ。でも全然、緩めへん。どうするのかな?って思ったら、安室くんの運転技術で片輪走行で、その隙間をずっと180キロで走っていくのよ(笑)。「嘘やん!」と思って。で、さすがにでもそうやって、「やばい、やばい!」と思って。そしたら新車を買う時に車を運ぶやつ、あるじゃないですか。トラック。あれって、後ろにレールがあるじゃないですか。そのレールを安室くん、上手に使って飛んで。

(渡辺あつむ)ジャンプ台?

(東野幸治)ジャンプ台で飛んで、列車の方の線路を走るんですよ。で、そうやって助けに行くんですよね。ほんだら、前から列車が来るんですよ。

(渡辺あつむ)危ない! どうすんねん?

(東野幸治)いや、またボーン!って飛んで行って、川の方に入るけれども。その隙にコナンくんがシートベルトをちぎって。片っぽを縛って。ほんで外に飛び出すですよ。川に落ちる寸前、飛び出して。で、あのベルトのバックルのところのボタンを押したら、サッカーボールが出てきて。ほんで、シューズのボタンを押したら足の力が10倍、20倍、100倍になる感じで。サッカーボールを空中でボーン!って蹴ったらビューン!って空高く飛んでいって。その落ちてくる人工衛星の一部に当たって見事、助かるっていう。で、コナンくんは死んでしまうのかな?って思ったら、安室くんがグッと抑えるっていうので。「できへんやろ、そんなこと!」っていう(笑)。「ええ加減にせえよ! 言うに事欠いて……もう日本、どうなってんねん! 1年に1回……東京、テロだらけや! 毎回テロや!」って(笑)。

(渡辺あつむ)そうですね(笑)。

(東野幸治)でも、すごい人気ですよ。今回のも、まだ行ってないけども。シリーズ最高の入りやから。めちゃくちゃすごいんですよ。だからこの調子でどんどん見ていこう思って。本当に(笑)。

(渡辺あつむ)文句を言いながら?

(東野幸治)文句を言いながらも。だって、ほんますごいねんって。俺が見てた時、こんなんちゃうかったけどなって。もうちょっと規模、スケール感というか。嘘やけど、フィクションとノンフィクションの狭間でちょっと面白くするし。なんか今、もう眠りの小五郎、なんにも寝てないし。ソファーのところで眠りの小五郎にプシュッて針が刺さって、寝てるけど。なんか考え事をしているみたいな。両膝に肘を乗っけて。で、寝ているんだけれども、後ろでコナンくんが蝶ネクタイのところのスピーカーで小五郎に扮してしゃべるとか、やっていたけども。あれ、1個も出て来えへん。

(渡辺あつむ)ああ、そうなんですか?

(東野幸治)全然出て来えへん(笑)。

(渡辺あつむ)そういう細いことは(笑)。

スケールがデカすぎる映画版コナン

(東野幸治)「細い、細い! あれ、バックル押してでっかいサッカーボール、蹴ったらええねん!」って。それで全部、解決するねや(笑)。めちゃくちゃ(笑)。でも、面白い。だから、珍しいパターンじゃない? 少年サンデーでまだ連載、終わってないけども。昔は要は事件が起きる。で、その次の週で解決とか。2週、3週、4週とやるとか。それでだいたい、殺人事件で犯人は誰だ? トリックは? みたいな感じですけども。映画の時だけ規模が国家レベルやから。いよいよ、禁断のハリウッド映画にある、第三国。某国の独裁者が核のボタンを押そうとするところを、コナンくんがバックルを押してサッカーボールを出して右足で「えいっ!」ってやって。その独裁者がバーン!って飛んでボタンを押さんでええみたいな結末……俺ね、5年後ぐらいにあると思う(笑)。コナンくん、どうなるの? 一体。楽しみでございます(笑)。

<書き起こしおわり>

東野幸治 久しぶりに見た劇場版『名探偵コナン』の衝撃を語る
東野幸治さんが2024年4月12日放送のABCラジオ『東野幸治のホンモノラジオ』の中で子供が小さかった時に見た以来、ご無沙汰だった『名探偵コナン』の劇場版を久しぶりに見て衝撃を受けたと話していました。

宇多丸 イオン社長の「今の日本社会では食べることにしか楽しみがない」発言を語る

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宇多丸さんが2023年10月6日配信のTBSラジオ『アフター6ジャンクション2』放課後Podcastの中でかつて、イオンの社長が「今の日本社会では食べることにしか楽しみがない」と発言したことについて話していました。

(宇多丸)いや、別に俺はこの場でもう1回、繰り返したっていいですよ?

(古川耕)言っていいと思いますよ(笑)。

(宇多丸)ああ、言いますよ。「金になるのは食欲と性欲だ」っていう。俺はわかっちゃった。だって結局、本を出したりとかアルバムを出したりとか、いろいろとしていったけどさ。一番売れたものってカレー(ムルグ・アールー・マサラ)じゃん?

(古川耕)RHYMESTERのカレーね。

(宇多丸)結局、それよ。もうカレー、出せば出すほど売れるじゃん? まあ、実際にうまいんだけども。それで俺はね、「あーあ、そうですか。食欲だ。結局、それか」って思いましたよね。イオンの社長かなんかが、言ったらしいね。「日本人はおいしいものを食べている時にしか幸せを感じなくなってしまった」って。

(古川耕)イオンの社長、切ないことを言いますね。

(宇多丸)これ、西原商会の社長にこの間、「カレーばっかり売れるんだよ」って言ったら、「かつてイオンの社長がそういうことを言っていましたよ」って。「じゃあ、西原商会はばっちりじゃん?」なんて言って。だからその食欲と、あとはルックス商売……アイドルとかも含めた性欲商売ですよね。だから知的好奇心とか、そんなもんは金にならない。

(古川耕)アトロク2の船出の最初のPodcastの第一声がそれでいいのか?っていう(笑)。

(宇多丸)そんなんじゃ、数字、取れねえ(笑)。

「今の日本社会では食べることにしか楽しみがないようだ」(イオン・岡田社長)

イオン 岡田社長 - 日本経済新聞
エンゲル係数が上がっている。今の日本社会では食べることにしか楽しみがないようだ。本来はもっといろんな楽しみがあるはずだが、それを受け止める商品がないイオンの岡田元也社長は今の消費環

(古川耕)プロデューサーの2人はこれ、ちゃんと言った方がいいんじゃないですか?(笑)。

(宇多丸)だってさ、違うじゃん。その俺が好き放題に知的好奇心だなんだってやっていたってね、そんなのはもうどんどんどんどん、ジリ貧ですよ。

(簑和田)これからやっていこうっていう時に……(笑)。

(宇多丸)だってさ、そうですけども。これ、放課後Podcastだからあえてね、ぶっちゃけて言いますけども。正直、「お前らなんざ10時台に行っておけ」なんて……。

(古川耕)そんなこと、別に言ってないでしょう?(笑)。

(宇多丸)そうですか? そういうんじゃないの? まあ、でもラジオ的にはゴールデンタイムっていう言い方もできますけどもね。となると今度は「えっ、ゴールデンタイムなの? ということは、裏との熾烈な争いみたいなやつ?」っていう感じになってさ。なんか今、TBSがそういうのを厳しくジャッジする時代って聞いてますよ? そうなると今、裏ってなに? 『SCHOOL OF LOCK!』とか、そういうの? 何年やってるのよ、ねえ?

(古川耕)年数いじりはこっちにもブーメラン、返ってきますよ?(笑)。

(宇多丸)いや、若者番組みたいな顔をしていますけども。んなもん、年数から言えばあっちが老害ですから。ねえ。

(古川耕)「老害」って決めつけるの、早いな(笑)。

(宇多丸)私も一見、老害に見えるけれども。あれだって実は一皮むけば老害ですから。あと、なんだっけ? ありましたよね。いや、ネットの記事にそう書いてあって。「TBSの改変で『アフター6ジャンクション』が移って、熾烈な時間帯だから楽しみだ」って。それを見て、今まで思ってなかったのに。今までは「ああ、10時台になって短くなって。すいませんね」なんて思っていたのに「ええっ?」ってなって。「えっ、楽しみにされているの?」みたいな感じになっちゃって。だから俺的に急に責任を感じはじめて。「やばい!」って。なんか面白くやればいいやみたいに思っていたんだけども。15年目にして気づきました。「ダメだ。金にしていかなきゃ!」って。それで、さっきの発言ですよ。「食欲か、性欲か」っていう。がなり化ですよ。俺、がなり化していくから。

(一同)フハハハハハハハハッ!

(宇多丸)ちょっと今までの俺は甘っちょろかったなって。バシッと行きますよ。

アトロク2 放課後 Podcast パート1

<書き起こしおわり>

ヤマザキマリ 昆虫と安部公房を語る

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ヤマザキマリさんが2024年4月21日放送のTBSラジオ『日曜天国』の中で自身の昆虫の師匠である養老孟司さんとの対談本や安部公房さん本について、安住紳一郎さんと話していました。

(安住紳一郎)そして、もう世の中がヤマザキさんの事を理解し始めて。だからやっぱり、いろんな物語がこれまでの人生の中にあって。で、もちろん思考も深いし。いろいろヨーロッパの歴史とかも詳しいから。もう、ほっておかないですもん。だって今、本屋さんに行ったらヤマザキマリさんとの対談本、いっぱいあるじゃないですか。

(ヤマザキマリ)そうですね。気がついたらあんなに出てたんですよ。なんか「横溢している」とは常に言われてるんですけど。それを形に変えていったら、ああいうことになっちゃったってことだと思うんですよね。

(安住紳一郎)そうですか。

(ヤマザキマリ)「またヤマザキマリかよ!」みたいな感じになりますよ。私だったら。「また出たかよ!」みたいな感じですけど。でも、それぞれ言ってることは全部、ちゃんと違ってるんで。「どうかしてるな」って自分なりに思います。自分のことを「蒸気機関車」っていう風に表現する時があって。石炭をくべればくべるほど、どんどんどんどん黒煙を上げて進んでいく感じ? で、後ろにいる人がみんな、顔が真っ黒になる感じ。「ああ、これはみんな、引くわ」って自分でも思いましたね。まあでも、仕方ないですね。

(安住紳一郎)養老孟司さんとの対談くらいまでは、なんかわかったんですけど。養老孟司さんのことを「私の昆虫の師匠だ」みたいな。急になんか、昆虫も好きだみたいな?

「養老孟司さんは私の昆虫の師匠」(ヤマザキマリ)

(ヤマザキマリ)もう昆虫を語らせたら、ちょっとこれ×4ぐらいの時間をいただけないと……。

(中澤有美子)そうだったんですね(笑)。

(ヤマザキマリ)つい昨日も私、あれですよ。飼育してるオオクワガタの幼虫、2令虫っていう……3段階まで大きくなるんですけど。その2段階の土を替えてきて。みんなに名前をつけて。「頑張って羽化しろよ!」って言ってきたばっかりですけど。

(安住紳一郎)昆虫もやってらして。

(ヤマザキマリ)でも、そういう話をできる人が周りにいないわけですよ。養老さんぐらいしか。

(安住紳一郎)あと去年、一昨年ですか? 『わたしと「安部公房」』という本も出てました。

(ヤマザキマリ)ああ、すいません(笑)。安部公房は私の心の師匠なんで。

(安住紳一郎)ああ、そうですか。

(ヤマザキマリ)テレビでね、安部公房の『砂の女』について4回ぐらいにわたって語るっていうのをワーッてやった後に、その勢いでそういう本を出しちゃって。

(安住紳一郎)ああ、そうですか。

安部公房についてテレビで語った勢いで本も出す

(ヤマザキマリ)そうなんです。安部公房、今年で生誕100年なもんですから。ここは安部公房をこなす紹介のあれじゃないんですけど。ちょっと横溢しました。

(安住紳一郎)すごい。もうヤマザキマリさん、何でもやるなと思って。

(ヤマザキマリ)「やりすぎ」って言われる時もあるんですけど。

(安住紳一郎)もう全然、驚かないですよ。『ヤマザキマリの手品100選』とかが出ても、全然驚かないですよ。「ああ、手品もやっていたんだ」みたいな(笑)。

(ヤマザキマリ)ありそうですね。そういうのも出てきそうですね。だから、食文化だったりとか。自分が関心があることがそういう形で表現の媒体として出てくるのはね、私もありがたいですよ。そうやって生きていけるから。もちろん。

<書き起こしおわり>

安住紳一郎とヤマザキマリ 群馬・法師温泉を語る

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安住紳一郎さんとヤマザキマリさんが2024年4月21日放送のTBSラジオ『日曜天国』の中で群馬県の法師温泉について話していました。

(ヤマザキマリ)でも、なんといってもやっぱり私にとってはお風呂と温泉がメインっていうか、主軸なもんですから。日本にいると、本当にいっぱい温泉に行けてね。安住さんも温泉を?

(安住紳一郎)私も、ええ。特に群馬の温泉が好きなんですよね。

(ヤマザキマリ)おお、どのへんですか?

(安住紳一郎)草津、四万、伊香保。

(ヤマザキマリ)法師温泉。

(安住紳一郎)ああ、法師温泉は『テルマエ・ロマエ』の……あれですよね。ロケ地で。

(ヤマザキマリ)法師温泉、やりましたね。

映画『テルマエ・ロマエ2』のロケ地

(安住紳一郎)そうですよね。木造の、いわゆる湯殿建築っていうんですか? すごい、もう本当に新潟との県境ぐらいのところでしたけども。

(ヤマザキマリ)そうです。本当に一軒宿で。いい宿なんですけどね。あそこね。

(安住紳一郎)赤い、昔のポストがあって。渡り廊下があって。

(ヤマザキマリ)よく覚えてらっしゃる。あそこ、混浴なもんですから。女性の入れる時間帯っていうのが決まっているんですけども。昔、何だっけな? フルムーンかなんかで上原謙さんと奥様が一緒に入られてるところがポスターになって有名になったらしいんですけど。でもあんないい趣の温泉が、東京から至近距離で行けるっていうのはいいなと思います。

<書き起こしおわり>

ヤマザキマリ マルコじいさんと母リョウコが意気投合した理由を語る

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ヤマザキマリさんが2024年4月21日放送のTBSラジオ『日曜天国』の中で自身の人生を決定づけたマルコじいさんについてトーク。ブリュッセル駅でマルコじいさんに声をかけられた話や、母リョウコと文通で意気投合した話、マルコじいさんの捕虜時代のたくましいエピソードなどを紹介していました。

(安住紳一郎)あれですか? その方(義父・アントニオ)はヤマザキマリさんの人生を決定づけたマルコじいさんの息子さんになるんですか?

(ヤマザキマリ)違います。マルコじいさんの娘と結婚した人です。マルコじいさんとは超絶仲悪かったみたいで。マルコじいさんって、ほら。感覚的な、経験値ありきの人なんで。こう、理詰めで細かいことを考えて、突き詰めるような人とは仲がなかなかよくはできなくてね。

(安住紳一郎)マルコじいさん。最近、聞き始めたという方のためにマルコじいさんの話をちょっと、大師匠。短く、3分ぐらいで。

3分以内で簡潔にマルコじいさんを語る

(ヤマザキマリ)ああ、わかりました。マルコじいさんは私が14歳の時、1人でヨーロッパの旅を1ヶ月かけてやった時。ドイツからフランスに行くためにベルギーで列車に乗り換えた時に、私をつけてくる怪しいおじいさんがおりました。そのおじいさんが私が乗った列車のコンパートメントに乗り込んできて。「お前は家出少女か? 10歳か?」って。その時、私は14だったんですけど、傍目には10歳しか見えなかったみたいで。それで心配されて。「いえ、私はうちの母親にこの旅に出されました」って。うちの母も、今は触れませんけど。「母に美術が好きだって言ったら、『じゃあ、美術館を見てこい』って言われて旅立ったんだ」っていう話をしたら「けしからん!」と怒られて。

「イタリアを端折った旅? 1ヶ月もかけてフランスとドイツしか巡ってない? あり得ない!」って怒り始めて。「全ての道はローマに通ずって書いとけ!」って言われて。それで「全ての道はローマに通ず」って書いて。それがイタリア人の陶芸家のじいさんで。そのおじいさんとうちの母が、私が帰国後に仲良くなって、手紙の友達になって。それでああだこうだとしてるうちに、私が高校2年の時にうちの母親からいきなり「あんた、学校を辞めなさいよ」って言われて。

「もう高校を辞めて、イタリアに行くしかないわよ!」って言われて。「なんでよ?」「マルコじいさんがイタリアに来たら、画家の先生を紹介してやるっていうから、行くしかないわよ!」って言われて。有無を言わさず。私は別に高校生活、うまくやっていたんですけども。突然、高校をやめて、それでイタリアに行かされて。それで、そのおじいさんの紹介してくれる画家先生のところに行ったんですよ。それで、それからだいぶ、しばらく経ってから、私はマルコじいさんが亡くなっちゃったし。

それでうちの母はそのイタリアのマルコじいさんの娘夫婦と仲良くなって。で、その夫婦っていうのが今、言ったアントニオです。はい。それで、そこにいた息子と私を会わせて。で、その息子っていうのがもう古代ローマ帝国オタクの究極で。もう、歴代の古代ローマ皇帝の名前を全部、言えますみたいな。昔の天才少年みたいな人で。それと出会って。なんか「結婚しください」って言われて結婚したっていう。3分以内でしゃべれました。

(安住紳一郎)素晴らしい! さすが。

(ヤマザキマリ)もうね、あちこちでしゃべりすぎているせいで、円滑にしゃべれるようになりました。

(安住紳一郎)すごいよね。もう昔話みたいな感じで。

(ヤマザキマリ)でも、変な縁じゃないですか。その中学生の時、私がヨーロッパ旅行に行ってなかったら今の私もなければ、今の旦那とも結婚してなければ、『テルマエ・ロマエ』も書いていないかもしれないっていうね。

(安住紳一郎)ただこれ、3年前に初めて聞いた時に「すごい笑える話だな」と思って、ただ聞いていただけなんですけど。私、ちょっとヤマザキさんのいろいろ本とかを見て。やっぱり、お母さんとマルコじいさんが繋がって、文通で意気投合した感じとかは、やっぱり戦争で負けた日本とイタリアで。それで芸術家で。それで自分の力で何とか……っていう気概を持った、その世代同士の結びつきみたいなのがあったんじゃないかって。

(ヤマザキマリ)そう。全く他の人の慮りがないというかね。もう一方的な、マイペースっていうかね。あれはやっぱり戦中派だからですよ。で、マルコじいさんって戦中は捕虜になって、インドでずっと7年間、過ごしてるんですよ。めげないんですよ。その時に商売を始めて、成功してるんですよ。

(安住紳一郎)インドで捕虜時代に?

インドで捕虜だった時代に商売で大成功する

(ヤマザキマリ)イギリス兵のために、なんかセルロイドを溶かして。で、彼は元々セラミック職人だったので、絵付けが上手いんですよ。それで、花の絵を書いたボタンを作ったら、将校に気に入られて。「これ、製造しろ」っていうので、すごいお金持ちなんですよ。それで。イギリス人将校のためにそのセルロイドを溶かしてボタンを作って。そうこうしてるうちに、ロバをいっぱい飼っていたらしいんですけど、それを調教してサーカスみたいなものを作ったりとか。

(安住紳一郎)インドの捕虜時代ですか?

(ヤマザキマリ)そうです。捕虜時代をムダにしてないんですよ。

(中澤有美子)捕虜とは思えないですね(笑)。

(ヤマザキマリ)もう捕虜なら捕虜で、できることを全部やるぜ、みたいな。で、オーケストラも結成しているんですよ。

(安住紳一郎)えっ、捕虜時代に?

(ヤマザキマリ)そうです。なけなしのこの楽器を集めてきて。それでもう、楽器を弾けないっていう人にも無理やり弾かせて。で、イタリア人のインド捕虜部隊を作って。それで、うちの母がその話を聞いて、もう心を揺さぶられないわけないじゃないですか。戦中派の楽器弾きが。

戦中派の楽器弾きの母が心を揺さぶられる

(安住紳一郎)また、日本でね、戦争で……特に女性だから、いろいろ悔しい思いをして。それでなんとか認められようということで、新しくできた北海道に行って。

(ヤマザキマリ)そう。札幌交響楽団に女の第一号で入って。

(安住紳一郎)それで意気投合しちゃって。

(ヤマザキマリ)そうですね。そしたらもう、後は娘の意見なんか聞きもしませんよ! 「行くしかないわよ! 行ってきなさいよ! ダメだったら戻ってくれくればいいわよ!」みたいな。凄まじかったですよ。あの時。

(安住紳一郎)だからもしかすると、ベルギーのブリュッセル駅で日本人、東洋人の10歳ぐらいの女の子っていう時に、やっぱりその捕虜時代のこととか思い出して。「これは私が何とかしなきゃ!」っていう風に思ったのかもしれないとか思うと、ちょっと見方が変わるよね。

(ヤマザキマリ)あの時、あのおじいさんがつけてきて。「お前、怪しいやつに連れていかれたらどうするんだ?」って……「あんたが一番怪しいだろう? あんた、今まで私が見てきた人の中で一番怪しいよ!」って。「大丈夫か、この人?」みたいな。思い出してきましたね。いろんなことを。はい、はい。そんなことがありました。

<書き起こしおわり>

ヤマザキマリ 札幌のテレビの温泉レポーター時代を語る

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ヤマザキマリさんが2024年4月21日放送のTBSラジオ『安住紳一郎の日曜天国』の中で漫画家になる前に札幌のテレビで温泉レポーターをやっていた時代について、話していました。

(安住紳一郎)ヤマザキマリさんは本当、落語家だと思ってる人もいると思うんですけども。漫画家でもあるんですが、元々の大本は油絵画家ですもんね。

(ヤマザキマリ)そうなんですよ。油絵をやりに行ったんだけど、油絵で食べていけないから、どうしようかな?ってなっていた時に、当時は既にもう漫画読みのイタリア人っていうのがいてね。ちょっと太り気味の引きこもりみたいなのが。で、「君は細かい絵を書くの、好きじゃない? 物語を書くのも好きじゃない? それを合わせれば、漫画なるし。日本は漫画っていうのはものすごい経済効果を生み出すものだから、当たればすごいよ!」なんてその時に言っていて。で、私もそれに乗せられて。「本当?」なんていって、初めて漫画を書いたのが27だから。結構、本当に遅いデビューなんですけど。

漫画家としてのデビューは遅かった

(安住紳一郎)だって元々ね、文章を書くのは絶対得意なはずだし。あと、だって札幌でテレビリポーターとかもされてましたもんね?

(ヤマザキマリ)そうなんですよ。あれはね、だからイタリアに暮らしてた11年が終わって。一緒に……その詩人の話で1回、盛り上がったじゃないですか。詩人と同棲してたら子供ができちゃったのが11年目で。で、詩人としてはとても養っていけないから、出産した瞬間にくす玉が割れて。そこに「詩人、さよなら」って書いてあったって話をしたじゃないですか。それで、日本に戻ってきた時に私ができた仕事っていうのは「イタリアでずっとお風呂に入れてなかったっていうことを役に立てましょう」ということで温泉リポーターっていう。

(安住紳一郎)ああ、温泉リポーターだったんですか?

(ヤマザキマリ)そうです。それで北海道、東北圏内の温泉をしらみつぶしに行って。だから私、漫画でデビューして、ヒットしてテレビに出るようになったわけじゃなくて。元々、テレビで働いてたので。そうなんですよ。

漫画家になる前にテレビの仕事をしていた

(安住紳一郎)それで結局、ヨーロッパにいた時の「お風呂に入りたい!」っていう気持ち。風呂なしのアパートで生活していたっていう活動が全部、仕事に繋がったという。

(ヤマザキマリ)そうですね。あの時に、あれだけ温泉に入れたっていうことも、やっぱり全部役に立ってますね。それで暮らしていたら、さっきも言ったようにマルコじいさんの息子と出会って。当時、彼は20歳。私は34の子持ちだけど。単に「毎晩、ローマの話がしたいね」っていうその理由だけで結婚したんですよ。

(安住紳一郎)だから、嬉しかったんですよ。きっとね。

(ヤマザキマリ)そうですね。私が離れたことで知恵熱を出して入院しましたからね。「ローマの話ができない!」って。それで結婚をしたんですけども。

(安住紳一郎)そのニワトリに恐怖を与えるお母さんと、農家の体育館のような家で家族が迷ってしまうような発明家の家のお父さんができたということですね。

(ヤマザキマリ)そういうことですね。でもその時、うちの旦那はエジプトに暮らしていて。エジプトのカイロのイタリア大使館で結婚したんですよね。その時は。で、その後はエジプトから今度、シリアのダマスカスっていうところに移って。そこでちょっと、今みたいな感じじゃなかったんで。本当に平和な、もうフラフラフラフラ、鼻ほじりながら歩いていても誰も何も言わないようなところだったんです。昔は。あの時は、よかった。

<書き起こしおわり>

ヤマザキマリ 母親とともに30万キロ走ったハイエースを語る

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ヤマザキマリさんが2024年4月21日放送のTBSラジオ『日曜天国』の中で母・リョウコさんについてトーク。リョウコさんが運転して北海道中を駆け巡ったハイエースについて、話していました。

(安住紳一郎)これまではイタリア中心の生活で、日本の滞在2週間ぐらいの生活、続いてましたけど。もう今、日本の方が長い生活ですね?

(ヤマザキマリ)そうですね。だからコロナの時からもう2年半ぐらい、ずっと日本にいるようになっちゃったんですけど。そうすると、やっぱりこっちのが楽じゃないですか。もう、すぐに鍼灸院には行けるし。温泉には行けるし。食べたいものをいろいろ食べられるし。デパ地下はあるし。「ああ、日本っていいな」みたいな感じになっちゃって、だんだん動くのが怠惰になっちゃって。でもコロナが明けた頃、さすがにイタリア家族から「あんた、嫁だよね? 時々、ちょっと戻ってきてもらいたいんだけど?」みたいな感じになりまして、それで戻るようにしましたけど。でも、だんだん移動が億劫になって。やっぱり、遠いね! ヨーロッパは。遠い。ドアツードアで20何時間は、さすがに50代半ばになってくるとちょっとしんどいんですけど……みたいな感じで。

(安住紳一郎)そうですか。元々はね、ずっとイタリア中心に生活されてたので。コロナの時に日本に来て……2021年ですかね? 「ヤマザキさんが日本に長く滞在している。これはチャンス!」と思って。日曜天国では半年の間に3回、来てもらうという。ハイペースで(笑)。

(ヤマザキマリ)すいません(笑)。本当、すごかったですね。

(安住紳一郎)で、もうエピソードが出尽くしたかと思いきや、もう出せば出すほど、絞れば絞るほど出てくるっていうね。

(ヤマザキマリ)だってこれ、一応台本あるけど、台本通りにしゃべれたことは今まで、一度もないじゃないですか。。ただの一度も。

(中澤有美子)たどり着けない(笑)。

(安住紳一郎)もう本当にね、瞬間的に嘘ついてるんじゃないか?っていうぐらい、エピソードが出てくるんですよね。

(ヤマザキマリ)そう。自分で言っていて、自分で嘘くさい気持ちになってくるんですね。皆さんの反応を見てると。「私、ひょっとしてすごく流暢に今、嘘をついてるんじゃないか?」みたいな感じになるんですよ。でも、そんなことないですから。なかなかそういうフィクションを瞬時に組み立てるのって、あんまり得意じゃないんで。そこはあったことしか、語ってませんが。

(安住紳一郎)またドラマチックな人が周りにいるんですよね。

ドラマチックな人々を集める磁石

(ヤマザキマリ)よりによってね。最近、私のことを「そういう風な砂鉄を集める磁石だ」と言った人がいます。そうやってワーッて砂鉄が集まってくるんだよ。いろんな、他の人の人生にはなくてもいいようなことが全部、集まってくるっていう風に言われました。

(中澤有美子)磁力が強い(笑)。

(安住紳一郎)お母さんのリョウコさんの話も1時間、2時間ね、エピソードが盛りだくさんで。お嬢様だったのが北海道に渡って。そして、できたばっかりの札幌交響楽団に入って。

(ヤマザキマリ)そうです。そしてそうこうしてるうちに、どんどん凄まじい人になっていって。最後はハイエースを運転しながら、走行30万キロ。後ろのドアが錆びて走行中に外れて落ちるっていう。もう、あれはうちの母と同じですよ。あのハイエースは。「そこまでして走るか? 新しいのに乗り換えればいいじゃないですか」「でも、まだ行けるのよ。まだ走れるのよ!」って言って。

(安住紳一郎)で、北海道内をグルッと自分で運転して、バイオリンを教えて。それで2人のお嬢さんを育てるっていうね。

(ヤマザキマリ)そうですね。もう凄まじい……。

(中澤有美子)食べ物とともに帰ってらして。

北海道中をハイエースで駆け巡る

(ヤマザキマリ)でも、ああいう人が家にいると、私もだんだん何て言うのかな? うまく空気が読めなくなってしまうっていうかね。「これぐらいのことなら、やっていいのかな?」みたいな感じになっちゃうじゃないですか。やっぱり。あれがもうちょっと落ち着いた人だったら、今の私ももう少し、いろんな抑制が……。

(安住紳一郎)いやいや。

(ヤマザキマリ)その目つきは何ですか? 「そんなはずはない」って?

(安住紳一郎)絶対に無理(笑)。

<書き起こしおわり>

ヤマザキマリ「ヴィオラ母さん」山崎量子追悼コンサートを語る
山崎量子さんが2023年6月18日放送のTBSラジオ『日曜天国』に出演。著書『ヴィオラ母さん』にも描いた母・山崎量子さんが89歳で亡くなり、その追悼コンサートを開催したことを話していました。

ナイツ ウエストランド井口の即興悪口芸の衝撃を語る

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ナイツのお二人が2024年4月22日放送のニッポン放送『ナイツ ザ・ラジオショー』の中で前日の営業で一緒になったウエストランドについてトーク。河本さんが体調不良でお休みだったため、1人で舞台に上がった井口さんがお客さんからお題を募り、即興で悪口を言う芸を披露したことについて話していました。

(土屋伸之)いいお客さんでしたよ。トムブラウンはね、布川が骨折していて。

(塙宣之)骨折してたね。

(土屋伸之)で、松葉杖で「ダメー!」ってやっていて。最初はなんかね、ちょっと難しそうだったけど。ちゃんと途中から、体重移動ができるようになって。「いつも通りできました」って言ってたけど。

(平野ノラ)アハハハハハハハハッ! へー!

(土屋伸之)あとウエストランドの河本くんが体調不良で休んでいて。それで井口くんが1人でやってましたけど。井口くんがさ、なんかすげえなと思ったんだけど。ねづっちもいたから。ねづっちの後とかだったから。「僕も今日、1人なんで。ねづっちみたいにお客さんからお題をいただいて、即興でなぞかけします」とかっつって。それで「佐世保」とか言われて。「やっぱりなぞかけはできません。なぞかけはできないんですけど、でも悪口はできます」とかって言って、佐世保の悪口を言っていって。あの即興悪口、聞いた?

(塙宣之)すごいよ。ちゃんとしてたよ。

(土屋伸之)すごい才能だよ! 本当にお客さんのお題に全部、悪口を言えるんだよね。

(平野ノラ)たとえば他にどういうお題を?

お客さんから募ったトピックに即興で悪口を言う

(土屋伸之)「狩野英孝」って言われて。でも狩野くんと井口が絡んでるのとか、あんまり見たことないじゃない? でも、ちゃんと……「ああやってなんか許されてるけど、まあまあ悪いことやってるからね!」とかっつって。「ペットボトル投げただけで全然出てこない人もいるのに!」とかっつって。そこからTKOにまで飛び火して(笑)。そんなことを言ってたりとか。なんか、面白かったよね。ちゃんと。

(塙宣之)普段から、たぶん何だろう? 考えてるんだろうね。考えてるし、もう湯水のごとく出てくるんだろうね。

(土屋伸之)出てくるんだろうね。全方位にできるんだね。

(平野ノラ)思考がもう、そうなんでしょうね。

(土屋伸之)ねづっちのなぞかけと同じなんだよ。井口もやっぱり……ねづっちも毎日、1個ずつ。365日、なぞかけを考えていたから。井口もずっと悪口を考えているんだよ。

(塙宣之)まあねづっちの速さよりは、さすがに悪口だからね、あれだけども。でも楽屋でそれこそ井口とかと、根津さんが舞台に上がっている時に聞いていて。そしたら井口、ねづっちにも悪口、言っていて。「早すぎる! 逆に嘘くさい。早すぎちゃうの、あれ。普通、あんな早く答えられないの!」って。

(土屋伸之)「早すぎ」に噛みついていたね(笑)。

舞台にいるねづっちにも裏で悪口を言う

(塙宣之)「おかしい! もうちょっとあれ、間があった方がいい。異常!」って。だから井口、すごいと思ったよ。だから全然……河本太、かわいそうだなって思った。もう、そのままだったから。いなくてもいい感じだったから。すごいちゃんとしていたし。

(一同)フハハハハハハハハッ!

(平野ノラ)仕上がっていたっていう(笑)。

<書き起こしおわり>


渡辺志保 ケンドリック・ラマーVSドレイクビーフへのカニエ・ウェスト参戦を語る

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渡辺志保さんが2024年4月22日放送のblock.fm『INSIDE OUT』の中でメトロ・ブーミン&フューチャーのアルバム『We Don’t Trust You』に収録された『Like That feat. Kendrick Lamar』を発端としたドレイクとのビーフについてトーク。ドレイクがアンサー曲『Push Ups』『Taylor Made Freestyle』を発表&リークしたことや、カニエ・ウェストが『Like That Remix』で参戦してきたことなどについて話していました。

(渡辺志保)という感じで今日は、ちょっとこのオープニングの時間を使ってぜひ皆様とシェアしたい話題があって。なにかっていうと、引き続きフューチャーとメトロ・ブーミンのアルバム『We Don’t Trust You』に収録された『Like That feat. Kendrick Lamar』に端を発っする一連のビーフについてなんですけれども。先週の『INSIDE OUT』でもちょろっとしゃべったし、毎週、なんかしゃべってるような気がするんだが。あともう1個のラジオ、bayfmの『ROOM 101』の方でも結構、時間を割いてビーフについて話したんですが。また新たな動きが起こりに起こるというような感じでしたね。先週の金、土、日ぐらいでまたまた、今日の日本時間の月曜の午前……というか、ついさっきとかも含めてですね、いろんなことがあったわけなんですけど。

まず、ドレイクが正式にディスアンサーソングをリリースした。4月19日に『Push Ups』っていう曲をリリースしたんですね。元々リークされていたものはビートにジュニア・マフィアの『Get Money』が使われてたんですけど。そのサンプルを外してビギー、ザ・ノトーリアス・B.I.G.の『What’s Beef』っていう曲がサンプリングされているようですね。今回の正規リリース版には。で、リリックの内容は概ねリークの内容と同じなんですけれども。ちょいちょい修正されている部分があったり、カットされている部分があるという感じなんですが。ちょっと先週も話したけど、やっぱりその「お前ら、みんなアメリカ以外では無名だからな。俺は日本でも有名だから、東京にいるぜ」みたいなリリックが最初の4、5行目ぐらいに入ってくるんですけど。

やっぱりどうしてもそれが気になってしまって。「なんでこんなに堂々とホラが吹けるんだ?」みたいな。しかも聞く人が聞いたら「いやいや、お前、それ違うやんけ? フューチャーもケンドリックも日本にフェスで呼ばれてますけども。逆に言うとドレイクさんだけ、呼ばれてませんよ?」っていうね。これ、なんで誰も突っ込んでくれなかったんだろう?っていう。逆にそのへんで「日本、バカにされてるな」とか、ちょっと思っちゃったんですけど。そういうリリックで始まるという。で、基本的にはこの『Push Ups』の中ではドレイクがJ・コールのことも、乗っかってきたリック・ロスのことも、あとは『We Still Don’t Trust You』の中でASAP・ロッキーもドレイクディスをかましてるんですけど。そこに入ってるASAP・ロッキーのこともディスってる。当たり前だけどフューチャーのこともディスってる。それでザ・ウィークエンドについてもめちゃめちゃディスってる。もう本当、全方位型という感じでディスり倒しているんですよね。

そんなこんなでドレイクが『Push Ups』をリリースして。その次にですね、ドレイクがこれまたリーク……正規リリースはされていないんだが、『Taylor Made Freestyle』っていう曲をリリースして。それが結構、トンデモな感じになっているんですけれども。どんな曲に仕上がっているかというと、まず最初に2パックみたいな声をしたラッパーがラップして。その次にスヌープ・ドッグみたいな声をしたラッパーがラップして。最後にドレイクがラップしてるんですけども。内容としては「ケンドリックはウエストコーストの救世主なんだから、お前、こんなムーブやめろよ」みたいなことを2パックが諭すような感じの内容になっているんだが。これは、おそらくドレイクが自分でラップして、それをAIの技術を使って、その自分の吹き込んだラップを2パックの声のフィルターをかけるっていうんですかね? 2パックの声のようなラップに作り替えた。そして同じくスヌープ・ドッグの声のように作り変えたっていう、そのAIの技術を駆使したリーク曲になってるんですよね。

AIを使って2パック&スヌープ・ドッグ風のラップをフィーチャー

(渡辺志保)で、特に2パックなんて、すでに亡くなっているわけですし。ちょっとこれ、死者への冒涜では? みたいにもちろん思うんですけれども。私が推測するに、それこそがドレイクの狙いなのかなと思っていて。これ、言うまでもなく2パックもスヌープ・ドッグも西海岸のヒップホップを制するキングなわけですけれども。その人たちの声をわざわざAIを使って模してケンドリックを攻撃することによって、ケンドリックの地元であるウエストコーストのキングたちを冒涜するような形でケンドリックにイラッとさせるっていうことがドレイクの狙いなのかな、とか思ったり。あと、この「AI」っていうのは今回のこの『Like That』から始まった一連のビーフの重要な小道具みたいな感じにもなっているんですけど。最初に『Like That』がリリースされてからしばらくして、AIを使った楽曲でケンドリック・ラマーによるアンサーソングをリリースした子がいるんですよね。

これ、23歳のLAに住んでいるラッパーの男の子なんですけれども。彼が自分のラップを吹き込んで、それをケンドリックの声にAIナイズドした曲を作って。それを「ケンドリック・ラマーのリーク曲だ」って言って、ジョークでネットにポストしたら、それが広まってしまって。それでみんながパニックになるみたいな。でもその後に本人がちゃんと種明かしして。COMPLEXのインタビューとかにも答えているんですけれども。そんなこんなで、結構そのAIとラッパーのビーフってめっちゃ相性が悪い。それと同じぐらい、相性がいいなっていうか。ネタ作りには格好の材料になるっていう。

なので、その「アンサーソングがリリースされた!」ってなって、それに飛びつく前に「いやいや、これはAIなのか? 本人なのか? ちょっと待てよ?」っていう時間を誰もが今、経験している。それが2024年のラッパーのビーフなんだなって思いました。恐ろしいです。はい。

How a 23-Year-Old From LA Fooled the Internet With an AI Kendrick Lamar Diss Track
Sy The Rapper explains why he made the artificial intelligence Kendrick diss track that went viral, and why he ultimatel...

(DJ YANATAKE)あと、同じ声真似についてスヌープ本人も「これ、どうやって……今、何が起きているの?」みたいな。気に入らないような顔でコメントしていましたけども。

(渡辺志保)そうそう。でも、それがたぶんドレイクの狙いなのかなっていう。もう西海岸のみんなをイラつかせるみたいなところも狙いなのかなという風に思いました。で、ドレイクのディス曲も非常にダブルミーニングとかを本当にいっぱい散りばめていて面白いんだが。たとえばひとつ、「What’s a prince to a king? He a son」っていうリリックがあって。「キングにとってのプリンスってなんだと思う? プリンスはキングの息子なんだぜ。(だからプリンスの方が身分が下なんだ)」っていうリリックがあるんですけども。これも、そもそもケンドリック・ラマーが『Like That』で自分のことをプリンス、ドレイクのことをマイケル・ジャクソンにたとえて。それでプリンスの方がマイケル・ジャクソンよりも長生きしたっていうところで、結構それも話題になったラインなんですよね。そこを逆手にとって、ドレイクがこういう風に返しているとか。

そんなこんながあってですね、それでなんと4月の21日、昨日ですね、ここに更に乗っかってきた人物がおりまして。それが、カニエ・ウェストさんだったんですね。カニエ・ウェストさんが『Like That』のリミックスっていうのを今度、リリースしまして。それも非常に話題になっています。で、この『Like That』のリミックスは元々の『Like That』のビートを作り変えており、新たにコーラスを吹き込み、カニエさんのフックを吹き込み、かつ、フューチャーファンとしては「マジか!」って思ったんだけどフューチャーの未発表バースをくっつけてきたんですよね。

これは元々の『Like That』に収録されるはずだったフューチャーのバースらしいんですけれども。それをカニエが今回、持ってきて。みんなのことをケチョンケチョンにディスっているっていう内容になっております。さっきですね、カニエ・ウェストさんが『The Download’ Podcast』っていうポッドキャストに出演していらっしゃったんですけれども。種明かしみたいなことをしていて。というのが、フューチャーたちがカニエをスタジオに招待したらしいですね。で、「カニエさん、『Like That』のリミックス、作ってくださいよ」みたいな感じだったんだって。それで、カニエが「みんながドレイクをEliminateすることに対して非常にパワーがみなぎっていた。興奮していた」っていうようなことを話していて。で、その「Eliminate」っていう表現がこれまた、ちょっと今、まさにSNSでバズってちゃってるんですけど。これは「排除する」とか「脱落させる」っていう意味なんですよね。

たとえばオーディション番組とかでも1人、脱落者が出ましたみたいな。「◯◯さん、脱落」みたいな時にも「Eliminate」っていう表現を使うんですけれども。「そんな感じでみんながドレイクを引きずり降ろそうと今、躍起になっていて。それが熱かった。というか、面白かった」みたいなことをカニエがばらしていて。それでまた今、ネットがワーッてなっちゃってるところなんですよね。

Kanye West『Like That Remix』

(渡辺志保)で、個人的に面白いなってちょっと思うのが、ドレイクもその『Push Ups』の中でケンドリックに対して「お前の印税の50%はTDEの懐に入るんだぜ。お前のコントラクト(契約書)、見せてみろよ。お前がどんなに稼いでも上に持ってかれちゃうんだぞ?」っていうことをラップしてるんですよね。で、カニエも逆にそのドレイクに対して「いや、お前も一生涯、ユニバーサルミュージックと離れられない契約じゃねえか? お前、奴隷みたいなもんなんだから、せいぜいマスター(原盤権のマスターと奴隷に対するご主人様のマスターのダブルミーニング)に仕えるんだな」みたいなことをラップしていて。実際、ユニバーサルミュージックグループの社長さんの名前とかを出して、ドレイクのことを攻撃している。

なので今のアメリカのヒップホップのラッパー、しかもこういうトップのラッパーたちにとって、その原盤権とか出版権をどれぐらい自分たちで保有するか、所有するかっていうのはやっぱり論争の的になるひとつの大きな要素なのかなっていうところが私は面白いなと思って見ているところです。はい。

(DJ YANATAKE)いや、すごいことになってますよね。本当に。

(渡辺志保)すごいことになっていますよ。あとひとつ、カニエのアンサー的な『Like That』のリミックスのリリックの中で、グリルについて話してるリリックがあるんだけど。それはかつてネリーがポール・ウォールたちと一緒にリリースした『Grillz』っていう曲のリリックをちょっともじった内容になっていて。これはポール・ウォールも嬉しいのかなって思いながら、ポール・ウォールたちに思いをはせましたっていうのと。

(渡辺志保)あと、歌い出しが「Can’t stop, won’t stop I just f*cked your b*tch in the Sean John tank top」っていう、本当にパフ・ダディの決め台詞をそのまま使って。パフ・ダディの本名のショーン・ジョン、ファッションブランドのショーン・ジョンの名前をドロップしたところもカニエらしいなという。なんか、うん。逆張りみたいな感じで。今現在のパフ・ダディの状況を鑑みると……っていう感じなんですけど。そういうラインで始まってるっていう。

(DJ YANATAKE)なるほどね。で、今の志保さんの話も踏まえてなんですけど。今日のその状況を見ると、だからフューチャーとドレイクがコラボアルバムを作っていて、仲が悪くなって。これ、フューチャーが全部、絵を書いたというか、けしかけたみたいなところはありそうな気も。で、ケンドリックはやらされちゃったみたいな感じなのかな? わからんけど。

(渡辺志保)どうなんですかね?

(DJ YANATAKE)なんか志保もずっとさ、「なんでケンドリックはここでいきなりこんなことを言い始めたんだろう?」ってずっと疑問だったわけじゃないですか。

(渡辺志保)そう。疑問なんですよ。

(DJ YANATAKE)で、フューチャーがいかにして……その、さっきのカニエをスタジオに呼んで、カニエがばらした話みたいなのを考えると、フューチャーが絵を書いて、みんなにドレイクを攻撃させたっていうのが何となく、あるのかなとか、勝手に思ったり。それにでも今、全部ドレイクが対抗できている感じがするっていう。その、全方位からの攻撃に。だから、ケンドリックはたぶん自分が思ってるような状況にはなってないんじゃないかな?っていう感じはしますけどね。

(渡辺志保)いやー、どうなんですかね? でも言うて、たぶんみんながドレイクのことを「あいつ、気に食わねえ」っていう。それがずっと沸々とシーンの中でたぶん、あって。「いや、マジであいつ……:っていうのがメトロとフューチャーが半分、悪ふざけで、なんか最初のをけしかけたりしたのかなとか思ったり、思わなかったりみたいな。

(DJ YANATAKE)まあ結果的に……誰かもなんか、言ってましたけど。結果的にこれが今のヒップホップシーンの売り上げとかを伸ばすことになってるっていうね、皮肉な状況でもあるような。

(渡辺志保)皮肉な状況ですよね。かつ、片やその裏では今、クリス・ブラウンVSクエヴォっていうね、またこれも見たくない、みたいな感じの。

(DJ YANATAKE)それもだし。なんかフィメールラッパー同士の争いがどうの、なんて言ったのが今、全部なんかちょっと消えていっちゃっていて。

(渡辺志保)ですよね。だから前も言ったけど、今ヒップホップが盛り上がりに盛り上がっていて、商業的にも成功していて、みたいな。世界にすごく巨大な影響力を持つジャンルというか、カルチャーになっていて。そのひとつの到達点がこれかって思うと、ちょっと虚しいみたいな気持ちにも……人によると思いますけどね。逆に「うわっ、燃える! 楽しい! やべえ! 熱い!」って思っているヘッズもたくさんいると思うけど。ちょっと、うん。

(DJ YANATAKE)まあね。とにかく今、もうこの話題が独占しすぎてて、すごいですよね。で、これも噂で、全然本当かどうか、わかんないけど。5月にケンドリックのアルバムが出るとか。

(渡辺志保)ああ、どうなんだろうね?

(DJ YANATAKE)でももうケンドリックもアンサーはしてこない気がするけどな。

(渡辺志保)うん。してくるにしても、ちょっとサブリミナルな感じになってくるのかな?って。

(DJ YANATAKE)でもドレイクはこういうで本気を出すと……またこういう姑息なやり口が似合うって言ったら、あれですけど。これ、褒めているんですけども(笑)。

(渡辺志保)まあ、ドレイクは燃えるだろうね。だって『Push Ups』でも「数字的にもチャート的にもマネー的にも俺が一番なんだから」みたいなことを言っていて。

(DJ YANATAKE)なんか『The Source』かなんかのインスタで比べてるやつを見たんですけど。ドレイクとケンドリックとJ・コールの売上。数字だけでいくと、ドレイクが圧勝してるんだよね。

(渡辺志保)ねえ。圧勝してるんですよね。でも、それって最初に『Like That』のバースが出た時からみんな、たぶヘッズたちは言ってるんだけど。そこがそもそも違うんですよね。ドレイクはやっぱり数字に強いし、それだけ売り上げているが、逆にケンドリックとかJ・コールはそこには反映されないリリシズムとか、ラッパーとしての影響力みたいなところで勝っているというのがファンの心理でもありますから。また、その数字が勝ってるとか言われるとイラッとするのかな? みたいな。私はちょっとイラッとしたんですけど。

(DJ YANATAKE)お互いに戦うポイントがね、いろいろあるってことですよね。

(渡辺志保)そうそう。そうですね。そんなこんなでちょっと見守っていきたいなって。私ももちろん、「冷める」とかを言いつつ、半分ぐらいは結構、ちょっと「どうなる、どうなる?」みたいな。「そうそうそう」みたいな感じですので。あとはこのヴァーバルコミュニケーションというか。身体的な攻撃ではなくて、あくまでも曲でやりあうっていう。それがリレー方式でちゃんと、そこに関しては成り立っているわけだから。そこはもちろんね、素晴らしいというか。ヒップホップの面白いところだなという風に思っております。

(DJ YANATAKE)わかりました。ありがとうございます。来週以降、また動きがあれば。

(渡辺志保)はい。レポートします。ということで、お聞きいただきましょう。ドレイクで『Push Ups』。

Drake『Push Ups』

(渡辺志保)はい。お届けしたのはドレイクの話題の新曲『Push Ups』でした。いかがでしたでしょうか? 本当にどうなんでしまうのか、そわそわしながら東京から見守りたいなという風に思います。

<書き起こしおわり>

LANA はじめてのCoachellaでのライブ体験を語る

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LANAさんが2024年4月22日放送のblock.fm『INSIDE OUT』の中でAwichさんのCoachellaステージに参加するためLAに行った際の模様を紹介。大ステージでのライブや、LAで感じたことなどを話していました。

(渡辺志保)というわけで、お待ちかねの今夜のゲストをここで紹介したいと思います。EP『19.5』も大変好調な、ノリに乗っているLANAさんをお迎えしております。よろしくお願いします。

(LANA)LANAです。お願いします。

(渡辺志保)お願いします。

(LANA)イエーイ!

(渡辺志保)イエーイ!(笑)。LANAちゃん、LA帰り。どうでしたか? ロサンゼルスの景色は。

(LANA)すごかったー! なんか、デカいし。でもなんか、何かしたくなるような空というか。すごい、なんていうんですか? 「うわっ!」ってなりました(笑)。

(渡辺志保)圧倒されるみたいな?

(LANA)そうです、そうです。圧倒されましたね。

(渡辺志保)そうなんだ! もちろん今回の経験がね、すごく大きなピースになっていくのかな、みたいな感じもありますし。きっとたくさんのことを経験してこられたのではと思うんですけど。緊張とか、した?

(LANA)そうですね。でもなんか、逆に新世界すぎてちょっと緊張とかとはまた違うんだろうな。変な気持ち……いい意味でですけ。なんか不思議な気持ちでずっといたし。ライブもそうだし。なんか、夢みたいでしたね。

(渡辺志保)ああ、そうなんだね! ちょっと、これからもさらにパワーアップしたLANAちゃんにも期待が高まるということですけれども。

<書き起こしおわり>

渡辺志保とDJ YANATAKE AwichがCoachellaで成し遂げた偉業を語る
渡辺志保さんとDJ YANATAKEさんが2024年4月15日放送のblock.fm『INSIDE OUT』の中でCoachella2024ウィークエンド1についてトーク。88risingステージに登場したAwichが成し遂げた偉業について、話していました。

LANA 兄・LEXとの『明るい部屋』制作を語る

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LANAさんが2024年4月22日放送のblock.fm『INSIDE OUT』の中で兄・LEXさんとの楽曲『明るい部屋』制作について話していました。

(渡辺志保)あとは1週間前にミュージックビデオが公開されたばかりですけれども。お兄さんのLEXさんと『明るい部屋』をリリースされましたということで。これは来月、行われるフェス『POP YOURS』のテーマソングってことですけれども。『明るい部屋』っていうタイトルもめっちゃいいなと思ったんだけど。これはどういう感じで制作が進んでいったんですか?

(LANA)そうですね。『POP YOURS』さん側から「お二人で作ってほしいです」っていう話をいただいて。まあ、2人だから言えること、できることを考えて。で、2人でスタジオに入って、宇宙語みたいなのでデモを作って。「どんな言葉、入れる?」っていう。なんかもう本当に2人で話しながら作った曲ですし。ZOTさんとSTUTSさんも一緒にスタジオに入って。一緒にみんなで。

(渡辺志保)ああ、そうだったんですか。

(LANA)そうです。だからスタジオにたくさん人がいた(笑)。

(渡辺志保)楽しそう!

(LANA)楽しかった(笑)。

STUTS & ZOT on the WAVEとともにスタジオ入り

(渡辺志保)そうなんだ(笑)。もうさ、LEXくん、お兄ちゃんと一緒に曲を作るっていうのはちょいちょいやっていて……まあ、出さないけど、やってるのかなとは思うんですが。改めて今回、2人でそうやって制作して。しかもSTUTSさんとZOTさんと一緒にスタジオに入って制作っていうのは、どんな感じでした?

(LANA)そうですね。なんか、こう、兄妹としてじゃなくてアーティストとしての緊張感もありつつ。お互いが「うっ」ってなった時はお互いを支えるというか。すごいなんか、兄妹感もさらに強くなったし、同じアーティストとして、なんかすごい面白い情みたいなのが芽生えるみたいな。

(渡辺志保)そうなんだね! タイトルとかコンセプトは2人で話し合いながら、自然な感じに出てきた感じ?

(LANA)そうですね。自然な感じで出来上がっていったかなっていう感じですね。

(渡辺志保)質問が来ているんですが。「お兄さんについて、アーティストとして尊敬している部分や、優れている点、好きなところはどんなところですか?」という質問いただいてます。

(LANA)いや、もう全てですよね。本当に。

(渡辺志保)おお、すごい!

(LANA)私は彼を見て「音楽をやろう」と思ったから。私はもう全部、好きなので。「どこが」とかじゃないっていう(笑)。もう全部。本当に彼はすごいし。やっぱりね、一番「悔しい」って思わせてくれる人かなって思います。

(渡辺志保)うんうん。そうですか。LANAちゃんもすごい勢いでさ、走り続けてる若いアーティストだし。そのすぐ目の前にはLEXさんがいるって、すごいよね。お姉さんのサポートもありっていうところもさ、デカいと思うしさ。

(LANA)そうですよ。うん。

(渡辺志保)なかなかないよなって思いながら。

(LANA)いや、本当に。周りの人に支えられながら、生きてます。

(渡辺志保)うん、間違いない。熱い!(笑)。

LEX & LANA『明るい部屋』

<書き起こしおわり>

石山蓮華とでか美ちゃん『異人たち』を語る

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石山蓮華さんとでか美ちゃんさんが2024年4月23日放送のTBSラジオ『こねくと』の中で映画『異人たち』について話していました。

(石山蓮華)先週は山田太一さんの原作映画をリメイクして人間の孤独や愛の本質を描いた『異人たち』という映画をご紹介いただきました。でか美ちゃんも私、石山も見てまいりました。

(町山智浩)いかがでした?

(でか美ちゃん)もう、ポロポロと涙がこぼれちゃいましたね。すごくいい映画で。

(石山蓮華)よかったですよね。

(でか美ちゃん)なんかこの後、見られる方もいると思うんであれですけど。結末をどう取るかは、すごい人によるのかなと思ったんですけど。なんか私が1人の人間としてめちゃくちゃ作品から考えたのは、将来的にもしかしたら子供とかね、家族が増えたりするのかなって考える時があるんですけど。そういう子供がなんにせよね、社会的にマイノリティっていう立場だった時に、社会をそれまでに変えておかなきゃいけないなっていうのも、すごく思いましたし。自分もやっぱり両親、生きてますけど。言えてない話とかって、あるから。そういう親子についてとかも、とてもね、なんだろうな? 思いを馳せてしまうというか。でも、切なさ一辺倒じゃないところもすごくいいなと思いましたね。人間としての、なんだろうな? 罪深さみたいな部分とかもすごく感じたし。

(町山智浩)そう。ちょっとどんでん返しがありますからね。この映画はね。

(石山蓮華)そうですね。私も『異人たち』は大林宣彦監督版の『異人たちとの夏』と見比べる形で見てみたんですが。その引用されたセリフとか、印象的な向かい合う構図、照明のイメージとか。「ああ、こういうところを参照されているんだな」と思いながら、このアンドリュー・ヘイ監督の『異人たち』はなんか、より現代的にしみる作品で。そしてショッピングモールのシーンで私は大号泣してしまいました。

(でか美ちゃん)めちゃくちゃわかる! 何気ないんですけどね。

(町山智浩)ねえ。片岡鶴太郎さん版だと、浅草の料亭になっていて。今半に行くんですよ。すき焼きを食べに。いや、僕もね、実は母親が……そうか。あれは母親の還暦のお祝いの時に、人形町の方の今半で食事をしたんでね。非常に……今、もう母はいないんですけども。すごくあの映画は「ああ、うちもやった!」と思って。東京にいると、なんていうか親に孝行するっていうので「今半に親を連れていく」っていうのはあるんですよ。一種の伝統みたいな。江戸っ子の。

(でか美ちゃん)ああ、そうなんですね。

(町山智浩)だからね、それをすごい思い出したんですね。

(石山蓮華)これはちょっと、ぜひ見ていただきたい作品だと思いますね。

(町山智浩)あんな東京の下町の話をイギリスの話に置き換えて、大丈夫なのかと思いましたけど。

(でか美ちゃん)私はまだ、原作映画は見れてないんですけど。これを機に名画座とかでやらないかなと思って、ちょっと待ってます。

(町山智浩)ええと……たしか、どこかで。配信の方ですごく廉価で、100円とかで見れるようになっていますよね。

(でか美ちゃん)そう。配信はされているみたいなんですけども。

(石山蓮華)私はU-NEXTで拝見しました。

(でか美ちゃん)せっかくだったら映画館で見たいなって。

(石山蓮華)そうですね。大きな画面でね。

(町山智浩)片岡鶴太郎さんはね、あれでいきなり抜擢されて、俳優になっていったんですよ。それまでは近藤真彦の真似とか、してたんですよ? 「マッチでーす!」とか言いながら。知らないでしょう?

(でか美ちゃん)コメディアンから俳優にっていう。

片岡鶴太郎が俳優として抜擢れた作品

(町山智浩)あと、小森和子さんっていう映画評論家の女性がいましてですね。「小森のおばちゃま」って言われたんですけど。「小森のおばちゃまよ」とかっていう、そういう真似をしていた芸人さんだったんですよ。片岡鶴太郎さんは。それがまた、なんていうかあの映画からどんどん、スピリチュアルな方向に変わっていって。

(でか美ちゃん)ねえ。今やちょっと、ヨガのイメージもかなり強いから。

(町山智浩)ねえ。大変なことになって。あの映画に出たのが、よくなかったんじゃないか?って思いましたけども(笑)。

(でか美ちゃん)いやいや(笑)。

(石山蓮華)ということで『異人たち』は劇場公開中です。

<書き起こしおわり>

町山智浩『異人たち』を語る
町山智浩さんが2024年4月16日放送のTBSラジオ『こねくと』の中で映画『異人たち』について話していました。

町山智浩『人間の境界』を語る

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町山智浩さんが2024年4月23日放送のTBSラジオ『こねくと』の中で映画『人間の境界』について話していました。

(石山蓮華)そして今日は町山さん、なんでしょうか?

(町山智浩)今日もね、もうすぐ……5月3日から公開になるポーランド映画で。『人間の境界』という映画をご紹介します。これね、『人間の境界』って聞いて「それは一体何だ?」って思うんですけど。英語のタイトルは『Green Border』なんですよ。「緑の国境線」という意味なんですね。で、これポーランドという国は東ヨーロッパにありますが。その東側にはいはいベラルーシっていう国があるんですね。で、その間にある国境が、国境線には何もなくて。森だけがあるんですよ。その森の中に有刺鉄線がちょっとあるぐらいで、簡単に国境を越えられるんですけれども。この映画のタイトルはそれを意味してるんですね。で、これは2021年に実際にあった事件を元にした映画が『人間の境界』なんですけど。2021年にベラルーシ絡みでひとつ、日本絡みの事件があったのって、覚えてます?

(石山蓮華)すいません。私、パッと全く出てこなくて。

(町山智浩)東京オリンピックでベラルーシの女性の陸上選手がベラルーシに帰るのを嫌だと言って。クリスティナ・ティマノフスカヤさんという方が羽田で帰国を拒否して。で、ベラルーシの政府が無理やり、強制的にベラルーシに帰らせようとして。で、いろいろあって彼女はポーランドに亡命するって形になったんですけど。ベラルーシにはルカシェンコ大統領という人がいて。とにかく、この人はろくでもない親父なんですよ。で、独裁政権をやっていまして、大変な問題があったのがこの2021年なんですね。で、ルカシェンコってどういう人かっていうと、ヒトラーを尊敬してる人なんで。ヒトラーと、あとプーチを尊敬してる人ですよ。2人も尊敬している人です。

(でか美ちゃん)すごくわかりやすいですね。

(町山智浩)トリプルですよ。3倍満みたいな人なんですよ。すごくわかりやすい人ですね。はい。で、スケベです。そういう人なので。でも酒はやらないんですけどね。まあ、それはどうでもいいですが……。で、この人が要するにポーランドと揉めたんですよ。その時に、隣の国の。で、ポーランドとベラルーシって歴史的に互いに侵略され合ったりしてる国ではあるんですけども。ベラルーシがですね、ポーランドの飛行機を無理やりジェット戦闘機で強制着陸させるってことをやりまして。それはどうしてか?っていうと、その飛行機にベラルーシのルカシェンコに反対する反政府運動家が乗っていたっていうことで。

それで、ポーランド国籍の飛行機をジェット機で強制着陸させるっていうことをやって。それでまた、ポーランドが亡命する人を受け入れたりしたんでね、ベラルーシとポーランドの間がものすごく関係性が悪くなっていったんですよ。で、ポーランドはEU、ヨーロッパ共同体に入ってますので。で、ベラルーシに対して政治的な制裁をしたんですね。要するに、国交しないとか、経済的な封鎖をするとか。そしたら、それに対してベラルーシのルカシェンコ大統領がやったのが、難民攻撃というのをやったんですよ。

これ、どういうのか?っていうと、トルコとかイラクにいるクルド系の人たち。クルド人難民の人たちがいっぱいいますね。それとか、アフガンから逃げてきた難民の人とか、シリアから来た人とか。その難民キャンプの人たちをベラルーシが国営旅行会社の飛行機で無理やり、ベラルーシに連れてきて。「無理やり」っていうわけでもなくて。「ヨーロッパで難民受け入れをやっていますよ」って嘘をついて、飛行機に乗せて連れていくんですよ。で、この『人間の境界』っていう映画はその飛行機の中から始まるんですね。で、難民の一家がいて。主人公のバシールさんというお父さんと、その3人の子供と奥さんの5人家族がいて。「これから、ベラルーシの人たちがベラルーシに連れていってくれて。そこからポーランドに入れてくれて。私たちはヨーロッパで難民として受け入れられるんだ。よかったね!」とか言ってるんですね。

で、ベラルーシに行くとベラルーシの国境警備隊が彼ら難民を……これ、何万人規模だったらしいんですけども。それをポーランドとかリトアニアとかラトビアとか、ベラルーシと国境を接してる国の国境に連れていって。で、国境から難民を無理やり流し込むんですよ。で、あとは放っておくんですね。

(石山蓮華)えっ、全然聞いていたことと違いますよね?

(町山智浩)違うんです。ポーランドもリトアニアも難民の受け入れをやってないのにも関わらず何千人、何万人規模の難民を送り込んだんですよ。だから難民を一種の兵器として使ったんですね。ベラルーシは。

(石山・でか美)ええっ?

難民を一種の兵器として使うベラルーシ

(町山智浩)これ、すごい話でね。それでポーランドの方は一応、EU諸国だから難民受け入れをやってるっていう形はとってるんですよ。ところが、ポーランドのその国境地帯の森があるわけですけど。その森を完全に立ち入り禁止にして、ポーランド軍は民間人を一切、入れないしたんですね。で、密かに国境警備隊をそこに配備して、ベラルーシから入ってきた難民をベラルーシにまた強制送還するということ密かにしていたそうです。要するに、「難民を受け入れなかった」っていうことは表向きにはあんまり知られたくないことだったから。だから、それを隠してたんですね。人が入れないようにして。

(石山蓮華)それもひどい話ですよね。

(でか美ちゃん)ポーランド側もそんな数が突然、来るって思ってないから、みたいな部分もあるんですかね。普段はそれなりに受け入れているんですかね?

(町山智浩)それもあるんですが、ポーランドにはすごく今、保守的な反難民勢力の強い政党があるんですよ。その政党が一時、大統領選に勝ってしまって、政権を取ったこともあるぐらいなんですよ。右派ポピュリスト政権ですね。日本にもいますが。あえて政党名は出しませんが、みんなもわかると思いますけれども。そういう政党がいて、それが非常に強いから、政府としてもあまり難民を受け入れたくないわけですよ。で、あんまり揉め事がないようにってことで、密かに軍隊を使って送り返すんですが。この映画には3グループの主人公がいて。ひとつはそのバシールさん一家。もうひとつはその国境警備隊の若者なんですね。彼はすごく優しい人で、難民にも同情心があるんですけど、お金がないんで。奥さんが妊娠して、子供ができるんでね。なのでその非常に非道な仕事をするわけですよ。で、難民の人たちの子供、本当にちっちゃい子とかがいて、赤ちゃんとかがいるんですよ。で、ご飯は食べられないし、もう足とかもずっと歩いてきて、靴はボロボロで底がなくなって、裸足になっちゃって。そのボロボロの難民を有刺鉄線の境界線を越えてベラルーシに送り出すと、ベラルーシがまたポーランドに送り返すんですよ。

(石山蓮華)ずっとその行ったり来たりをさせられるんですね……。

(町山智浩)行ったり来たり、させられるんです。そのバシール一家が。で、その中で子供たちが死んでいくんですよね。で、「3人の主人公がいる」って言ったんですけども、三つめの主人公はそういったことを全然知らなかった、立ち入り禁止区域のギリギリのところに住んでいた精神科医の女性なんですね。ある日、庭の方でなにか音が聞こえるから「なんだろう?」と思って行ったら、その難民の人が立ち入り禁止区域を越えて、そこまで来たんだけど、そこで力尽きて死にそうになってるんですよ。で、それを助けるんですけど、1人の子供は死んじゃうんですね。で、もう1人のアフガンから逃げてきた女性は病院に何とか送り込むんですけど、病院で治療を受けてる最中にポーランドの国境警備隊が入り込んで。

「そいつはその不法移民だから、ベラルーシへ送り返すから」っつって、病院から連れていっちゃうんですよ。それを見たその女性が「これはおかしなことが起こってる」ということで、その難民救済グループに入って。立ち入り禁止区域に密かに入ってですね、難民を助けようとするんですね。で、もうボロボロの人たちがいるわけですよ。大怪我したり。で、治療とかはするんですけど。水をあげたり、食べ物あげたり、お金をあげたりはするんですけど。でも、それ以上はできないんですよ。というのは、彼らを救って難民として立ち入り禁止区域を越えて救済すると、人身売買になるって言われるんですよ。

(石山蓮華)ええっ?

(でか美ちゃん)「なんで?」って思っちゃうけど。

(町山智浩)これね、「ヒューマントラフィック」っていう罪で。アメリカとかヨーロッパはね、そうやって人を運んじゃいけないことになってるんですよ。国境を越えては。国境を越えるのに加担してはいけないんですよ。

(でか美ちゃん)でもそもそも、騙して連れてきてるんじゃんって思っちゃいますけどね。

(石山蓮華)そうですよね。「場合が違う」って思うような気がしますけど。

(町山智浩)そうなんですけどね。それで国境の突破に加担することになるんで、それはできないっていう。だからもう、助けることができなくて。「どうしよう?」ってことになるという話で。で、実は監督がですね、この人はポーランドの監督で。これね、すごいのはポーランド政府がお金を出してるんですよ。

(石山・でか美)ええっ?

(でか美ちゃん)なんか、中で頑張っている人がいるのかって感じがしますよね。

ホーランド政府がお金を出して作った映画

(町山智浩)いや、これはね、ヨーロッパの映画はほとんどがそうなんですけれども。前も紹介した『落下の解剖学』とか。ああいうのはみんなね、フランス政府がお金を出したりしていて。ヨーロッパの多くは、EUに入ってる国の映画は全部、国がお金を出して作っていて。それで映画の内容には一切、タッチしないことになっています。もちろん、作った後に「これは国に対して反抗的な映画だ」っていうことで嫌がらせしたりとか、上映禁止にしたりはするんですけれども。一応、建前としては映画の内容には一切口を出さない。でもお金だけは出すということになっていて。今、是枝監督とかが日本政府とやろうとしていることは、これなんですよ。

(でか美ちゃん)そうなんですか。

(町山智浩)今、是枝監督と『ゴジラ-1.0』の山崎貴監督が「日本政府もヨーロッパの諸国のように映画の内容にタッチしないで制作費を出せ」っていうことで政府に働きかけているんですけども。でも、日本政府はそういうことをしないのでね。いろいろ難しいことになってるんですけれども。それでこの映画はポーランドに対して非常に批判的な映画であるにも関わらず、ポーランド政府はお金を出してますね。で、これね、監督がずっとポーランドで映画を撮り続けてる女性監督なんですけれども。この人、この前に撮った映画がですね、ナチスにポーランドが占領された時に、そこにいたユダヤ系の人たちを地下水道にかくまって救済したという、実際にあった事件を元にした映画を撮った人で。今回も視点的にはそれと同じなんですね。要するに、助ける人たちの物語になってるんですよ。で、この映画がね、すごく面白いところは、その助けない人たち……国境警備隊の人たちの物語もちゃんとあるんですよ。

彼らは「このやっていることはひどいことだな」と思いながらも、政府の仕事だし、自分の生活もあるしっていうことで、やらざるを得ないということで、泣いてる子供とかを捕まえて、ポーランドとベラルーシの国境の有刺鉄線のところから放り投げたりするわけですよ。

(石山蓮華)自分もこれから子供が生まれるっていう時に……。

(町山智浩)そうなんですよ。だからね、一方的な映画にはなってなくて。また、その助ける側の方もですね、若い学生さんたちがいるんですけども。運動家の。それが非常にデタラメだったりするところもリアルなんですね。酒飲んでセックスして、遊びながらなんかやっていてね。そういうところも非常にリアルで。すごく取材して、実際にその救済する人たちと生活したりしながら、この映画を作っていったみたいなんですけれども。この監督はね、アグニエシュカ・ホランドさんという人で。さっき言ったナチの時代にユダヤ人の人たちを地下水道にかくまってた人の映画というのは『ソハの地下水道』という映画ですね。2012年の映画ですけれども。でね、この映画はポーランドにとっては非常に難しい映画で。さっき言ったみたいに右派政党の法と正義という保守系の政党がカチンスキという人を2005年から2007年まで大統領にしたぐらいの人なんですけども。

それで反移民がすごく今、ポーランド内部で広がっていて。なんていうか、最近ではLGBTを一切認めない法律を作ったり。すごい今、保守化してるんですよ。ポーランドは。でもね、この難民を送り込むベラルーシの酷い作戦というのはアメリカが真似をしました。これね、2023年にテキサス州っていうメキシコとの国境にある州のアボットという非常に保守的な州知事がいまして。その人はテキサス州に難民が入ってくるんですよね。グアテマラとか、ベネズエラとか。その人たちに対して「難民として受け入れてあげる」って嘘をついて、その人たちをバスとか飛行機に乗せてニューヨークとか、民主党が政権を取っている街や州にその難民爆弾を送り込んでるんですよ。それで「お前らは『難民を受け入れろ』とか言ってるけど、お前のところは国境から遠いから、難民が来ないじゃないか? うちに州には難民がいっぱい来るんだから、そんなに難民がほしいんだったらくれてやる!」っつって、大量にバスとかで送り込んでるんですよ。これはベラルーシのルカシェンコの真似をしてるんですけど。

(石山蓮華)人間に対してすることじゃないですね……。

ハイブリッドな戦争

(町山智浩)そうなんですよ。人を何だと思ってるんだ?っていうね。で、この映画の中でセリフでね、「これからの戦争はハイブリッドになる」っていうセリフが出てきて。何の説明もないんで、なんだかわかんないんですけど。これはね、昔の戦争っていうのは正規軍が宣戦布告をして、戦争を始めたんですけども。今は難民を送り込んだり、サイバー攻撃をしたり、ゴミを捨てたりとか。ありとあらゆる手法が使われることをハイブリッド戦争って言うらしいんですよ。嫌な時代になっていて、いろいろあれなんですけど。それでこのルカシェンコの難民爆弾はすでに終わっています。どうして終わったか?っていうと、ロシアがウクライナに攻め込んじゃったからなんですよ。

(でか美ちゃん)いや、なんか全然解決してないというか……。

(町山智浩)解決してないんですよ。もっとひどいことになっちゃったんですよ。で、このルカシェンコっていう人は、プーチンの番犬みたいな人なんですけど。プーチンが「ウクライナ戦争に参加しろ」っつったら、それは嫌なんですよ。「一緒にウクライナに攻め込め!」って言われて、「いや、それはちょっと勘弁してください」っていうことで、急に距離を置いて、今はおとなしくなっちゃってるんですよ。そのへんもね、小ずるいところでね、笑っちゃうんですけど。まあ、だから良くないことが良くないことで消えなくなったというね。困ったもんだっていう話なんですけどね。

(でか美ちゃん)なんか「難民受け入れをやってるんだから、いっぱい送り込むぜ!」みたいなやり方って、すごい汚いですよね? なんか受け入れている側とか、州とか国も、別にそういうことじゃないというか。ちゃんと受け入れるための制度とか、設備を込みでやってますよってことなんだから。なんか、でもこういう論破の仕方みたいなのって最近、すごい多いですよね? 論破になってないんだけども。

(石山蓮華)そう。なんか詭弁がまかり通っているなって。その社会の中で、政治の中でっていうのは本当に、なんかもう選挙に行かなきゃなっていうことを毎回、思うんですけれど。ちょっとこの映画を見て、改めて考えようと思います。

(町山智浩)だからよく、ほら。クルド人の問題っていうので今、川口にクルド人の人たちが多くて、追い出そうとしている人たちがデモとかをやっていて。それに対して何かを言うと、「お前らもクルド人が来たら、嫌だろう?」みたいなことを言うんですね。そういう言い方をするんですけど、この『人間の境界』っていう映画には、そういうことに対して戦う……その難民爆弾に対して、難民を兵器として使わない、使えなくするための方法がですね、最後に示されます。そこは非常に希望があるシーンになっているんで。それがですね、こういう人を人とも思わないやつらの作戦に対して戦う手段なので。この『人間の境界』の最後のところを見ていただきたいなと思いますね。

(石山蓮華)今日は来週、5月3日金曜日公開の映画『人間の境界』をご紹介いただきました。町山さん、そして以前、ご紹介いただいたアカデミー賞で長編ドキュメンタリー賞を受賞した『マリウポリの20日間』がこちらも今週26日金曜日より全国公開スタートということで。ぜひ併せてご覧ください。

(町山智浩)これはウクライナにロシアが攻め込んだ最初の20日間を、そこに残ったカメラマンが撮った映画で。それでアカデミー賞を取ったんですけれども。この監督はアカデミー賞を取った時に「私はこんな映画中でも取りたくなかった」って言ったんですね。本当にもう、これはロシア軍がウクライナの産婦人科を攻撃するシーンが映っている、とんでもない内容のドキュメンタリーなんですけども。あれもね、ロシアは「そんなことしてないよ」とか言って。「ウクライナの嘘だよ」って言ってますけども。この映画が証拠ですから。ぜひ見ていただきたいと思います。

『人間の境界』予告

<書き起こしおわり>

町山智浩『実録 マリウポリの20日間』を語る
町山智浩さんが2024年3月5日放送のTBSラジオ『こねくと』の中で映画『実録 マリウポリの20日間』について話していました。




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