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大森靖子が語る けしからん曲を作る理由と面白がられるということ

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大森靖子さんがニッポン放送『土曜もキキマスター』に出演。マキタスポーツさんに、けしからん曲を作る理由や作曲方法、周囲に面白がられることなどを語っていました。


(マキタスポーツ)マキタスポーツがニッポン放送をキーステーションに生放送でお送りしている『土曜もキキマスター』でございますね。ここからゲストのコーナーでございます。おまっとさんでございました。今夜のゲストはこちらの方です。大森靖子さんでーす!

(大森靖子)大森でーす。よろしくお願いしまーす。

(マキタスポーツ)よろしくお願いします。はじめまして。

(大森靖子)はじめまして。

(マキタスポーツ)本当に来てくれましたよ。大森靖子が。爆弾娘でございますけどもね。なかなかの。

(大森靖子)そんな噂が(笑)。行ってますか?

(マキタスポーツ)いや、そりゃそうですよ。テレ東の佐久間さんっていうプロデューサーがね、また面白がってましたよ。あなたのことを。

(大森靖子)(笑)

(マキタスポーツ)いま、後ろに流れているの『きゅるきゅる』ですよね。



(大森靖子)はい。

(マキタスポーツ)僕はもう本当にPVも大好きですけど。なにをいちばん最初にこの人からいろいろ話・・・いろんなことが、聞きたいことがあると思いますけど。まあね、ちょっと大森靖子さん。1987年9月18日生まれの現在27才。弾き語りを基本スタイルに活動する新少女世代言葉の魔術師。だけど、じゃあ実際にでもさ、非常に言葉を持っているアーティストだなと僕は思うんですけど。辛くないですか?

(大森靖子)(笑)。なにがですか?

(マキタスポーツ)いや、あんまり、なんつーのかな?アーティストのさ、しゃべっても面白い人ってそうそういないと思うんだよね。音楽を奏でると、ナンボみたいなもんじゃん。アーティストってさ。ただあなたの場合、やっている音楽も面白ければ、発言もちょっと奮っているというか。

(大森靖子)あ、そうですかね?(笑)。

(マキタスポーツ)だと思うんですよね。テレビ番組などでもね、道重(さゆみ)さんのこととかを。ハロプロオタクとして。

(大森靖子)そうですね。

(マキタスポーツ)あのね、あなた、こう言ってたじゃないですか。道重さんのことをたとえるならば、『ロックでいうと27才で死ななければいけないと思っている人が本当に27才で死んでしまうようなぐらいのタイプの人だ』ってあなた、言ってましたよね。道重さんのことを。

(大森靖子)そういう気持ちでアイドルやっている方だと思ってます。

(マキタスポーツ)アイドルという職業に殉職するような。

(大森靖子)そうですね。『いまがいちばんかわいい状態だから、マックスの状態でやめたいから、いま卒業する』っていって。いま、もう5日後に卒業される。はい。

(マキタスポーツ)でもその、道重さんのすごさはあなたの言葉として、あなたのフィルターを通して僕は知ることになるんだけど。あなたのその言葉使いというか、そういうのがなんかね、すごく・・・あんまり言葉を持ちすぎていると、日常生活生きづらいんじゃないかな?とかって思ってね。

(大森靖子)あ、結構ゼロみたいな感じで生活するんで。ライブの30分に全力を費やして、あとは省エネ(笑)。

(マキタスポーツ)省エネ。大人しく暮らしてるの?

(大森靖子)そうですね(笑)。

(マキタスポーツ)そうなんだ。まあ本当にいま、夏フェスとか。フェスにも引っ張りだこ。で、ロックフェス『夏の魔物』っていうのがあるわけですけども。そこのステージで自分の旦那。当時は彼氏。『自分の旦那とヤッたアイドルがいる!』と暴露して。これ、話題を呼んだということですけど。

(大森靖子)そうですね。暴露っていうか、エロいことをしたいっていうだけの曲で。どういうエロいことが自分の中でいちばん気持ちがいいか?っていうのを考えた時に、別にその付き合っている時にヤッたわけじゃないんですよ。元カノだったんですね。元カノがアイドルをやっていて。その人の部屋とかでしたいなと思って。

(マキタスポーツ)(笑)

(大森靖子)っていうのを曲中にセリフとして挟んだら、ちょっと炎上しちゃったやつですね。

(マキタスポーツ)(笑)。なかなかのこれ、あれですね。妄想力というか。中にはいるじゃないですか。そういう好事家っていうか。欲望の総量がすごい人って、たとえば首をくくりながら自慰にふけって。そのまま逝かれてしまうような。それを実際にはしないけど、あなたの頭の中でそういうようなこととかもあるのかな?

(大森靖子)ありますね、うん。自分の理想が、おじさんがちっちゃい女の子を押入れとかにブチ込んでいるっていうのが自分の中で最高のシチュエーション・・・

(マキタスポーツ)CM行きますか?もうそろそろ(笑)。いや、もうちょっと。端折らないで、もうちょっと詳しく聞こうか。じゃあ、それ。

(大森靖子)はい(笑)。

(マキタスポーツ)後のコーナーとかでね、そういう話も聞こうかなと思うんですけど。君は僕の番組、潰す気?(笑)。はい、非常に面白いとは思いますけどね。1曲ね、ちょっと僕ね、聞きたいんですけど。今回のアルバムには入ってないんですけど。僕、この曲大好きなんですよ。かけていただけます?



(マキタスポーツ)えー、『Over The Party』っていう曲なんですけど。これ、僕あなたのことをいちばん最初に認識したのがこの曲なんですけど。

(大森靖子)あ、そうなんですか。

(マキタスポーツ)そうなのよ。で、すっかりやられてしまってですね。本当になんかね、ちょっと僕も番組の冒頭で・・・今日ね、メールテーマ2つぐらいあるんですけど。1個がね、『自分の恥ずかしい思い出』っていうやつと、もう1つがね、『子どもに聞かせるなんてけしからん曲』っていうのを、2口ちょっと募集してるんだけど。ちょっと相通じるんですけど。僕、この曲を聞いてすごく僕自体はきてしまったんですけど。

(大森靖子)はい。

(マキタスポーツ)だけど僕、娘がいるのよ。これ、娘に聞かせられるかな?目線で考えるとですね、ちょっと厳しいかな?って思ったりする。

(大森靖子)そうですね。ファンの男性の方とかによく『娘がマネして。大森靖子を家で聞くの禁止令』とか、よく言われてます。公園とかで歌っちゃうみたいですね。

(マキタスポーツ)(笑)。だけどさ、ポップスとかね、そういう音楽って全部けしからんもんじゃないですか。親目線で見たらよ。で、僕らも子どもの頃、親に疑われながらさ、そういうものとか聞いてたり見てたりとかしたので。ただね、もう一方でJ-POPとかって言われているものっていうのは、そういうすごい公共性みたいなものとか、あるじゃないですか。そういうものばっかり、みんなの歌みたいなさ。ああいうものばっかりとかっていうのも、もう一方であるよね。

(大森靖子)はい。

(マキタスポーツ)だけど、その実さ、あなたの大好きなアイドルとかもさ、あれ枠組みで考えたら結構けしからんよね。

(大森靖子)けしからんですよね。

(マキタスポーツ)だって大人たちがさ、年端もいかない女の子たちにさ、キツい試練とかを与えてさ。まあ、言葉はあれですけど、で、ビジネスしてたりする部分ってあるじゃないですか。

(大森靖子)そうですね。

(マキタスポーツ)すげーハードコアな面ってあるよね?

(大森靖子)そうですね。あと、ジャンル的にも、アイドルに歌わせたら音楽ジャンルなんでもアリっていうところとかもありますよね。

(マキタスポーツ)(笑)。あるよね。

(大森靖子)いちばん自由な(笑)。

(マキタスポーツ)ものすごい、そうなのよ。普通のアーティストの方がさ、なんか保守的な歌うたってるとかさ。

(大森靖子)そうですね。音も。

(マキタスポーツ)音もさ。そうだよね。それに比べたら、たとえば大森靖子の楽曲とかって、すごく、バンドアレンジされた曲もすっごいカロリー高いし。ずっとなんか、いけない駄菓子を食らわせてるみたいな。

(大森靖子)(笑)

(マキタスポーツ)だけど、僕らはそういうのをやっぱり聞きたいとかなるわけよ。だけど、だんだんもう一方で年とってきて、そういうの、ちょっと体に悪いとかさ。そういう目線も入ってくるし。で、自分は散々さ、駄菓子食ってきてたのに、子どもには駄菓子を与えない的なさ・・・

(大森靖子)着色料とかね(笑)。

(マキタスポーツ)そうそうそう。そういう感じになっていくじゃん。

(大森靖子)あー、なるほど。

(マキタスポーツ)だけど、だからその流れにあって、いまコンプライアンスがどうのこうのとかって言われる時代にあって、大森靖子の歌とか世界っていうのは実にけしからんなって。正しく。

(大森靖子)そうですね。まあ、メジャーに行く意味っていうか。それを考えた時に、ちょっとけしからんものが減りすぎていることによって、やっぱり寂しい思いをする子どもとか。また面白いことをしようって思いつかなくなっちゃうのが結構怖いなって思って。そしたら、自分の好きな世界になんないなっていうのがいちばん怖いことだと思ったから。そうですね。本当は自分の好きなことを言って自分の好きなことをやるんだったら、メジャーに行く必要ないじゃないですか。

(マキタスポーツ)そうだよね。

(大森靖子)でもせっかく行くんで、そういうのをバレないようにやっていこうっていう意味でのアルバムタイトルが『洗脳』っていうんですけど。

(マキタスポーツ)洗脳って。なるほどな!そういうことか。でもね、僕はひょっとしたら洗脳されかかっているのかもしれないですけど。僕もともすれば、そういうあなたの毒っ気みたいなものを、自分なりにはわかってるんだけどさ。自分の枠で決めちゃうじゃん。したら、異物で他の人がこういうショックとかって与えられるってことが、実はメジャーの方に期待してなかったんだけど。

(大森靖子)ああ、本当ですか?

(マキタスポーツ)でもあなたみたいな、悪く言えば宙ぶらりんなところに、中間なところにいる人間が、そういうことをやってくれないと。たぶん外圧でしか変わんないんですよ。世の中って。だからあなたがいま、そういう非常に、本人はどう思っているか知らないけど。非常に面白い位置にいるアーティストだなって僕も思っていて。

(大森靖子)そうですね。まあ、avexが所属なんですけど。

(マキタスポーツ)またavexが賭けたね。

(大森靖子)そうだと思います。avexが、メジャーとインディーの売上の差もなくなってきたところで、どうする?ってちゃんと考えて、行くぞ!ってやってくれたんだと思うんですよね。他の会社はあんまり話が進まなかった。

(マキタスポーツ)(爆笑)

(大森靖子)で、やっぱりavexが結構ね、意外にいまがんばってるで。そういうところじゃないですかね?

(マキタスポーツ)なるほどね。いや、もう本当に洗脳は、これ素晴らしい。1枚目ってたぶん重要だと思うんですよ。メジャーって。そのこともね、僕の番組を通して言ってるんですよ。良くも悪くもね、メジャーで出す時ってね、大人がいろいろ口はさむから。その中をかいくぐって、脱法的にいろいろやっていることがあるんですよ。後になってそれ、時代が評価するんですけど。だから1枚目っていろいろそういうものが詰まってるんだよ。だから、ぜひともみなさん、聞いていただきたいんですけど。今日は、なんと生演奏をしてくれるということで。

(大森靖子)はい。ありがとうございます。

(マキタスポーツ)いいんですか?ということで、やってくれちゃうわけですよ。なにを聞かせていただけますでしょうか?

(大森靖子)じゃあアルバム『洗脳』より、『呪いは水色』。聞いてください。

(マキタスポーツ)よろしく。

(生演奏おわり)

(大森靖子)大森靖子で『呪いは水色』でした。ありがとうございます。

(マキタスポーツ)素晴らしい。ありがとうございます。生演奏ですね。なんかチャチャッと。本当に、大して準備もなく。

(大森靖子)(笑)。そうですね。はい。アコギ、楽ですね。

(マキタスポーツ)いや、ありがとうございます。またちょっと後半ですね、いろいろ話も聞きたいんですけど。その前に、ちなみに僕のこと、知ってました?

(大森靖子)あ、存じ上げております。J-POPのお笑いのネタも見ました。

(マキタスポーツ)J-POPのお笑いのネタ(笑)。見てました?

(大森靖子)いいですねー。上手ですね(笑)。ああいう作り方、してますよ。私も。曲。

(マキタスポーツ)あ、そうなの?へー。

(大森靖子)『こういうの、あるある』みたいなメロディー作って、自分の歌詞を乗せるみたいな。いまの曲もだいたい、松任谷由実さんと松田聖子さんと中島みゆきさんを足して3で割ろうみたいな感じで作りました。はい。

(マキタスポーツ)言っちゃうんだ!(笑)。いや、でもぜったい作家はそうやって作るんですよ。

(大森靖子)そうですね。

(マキタスポーツ)すごいですよ。だって別に本当にサラの状態から作る人なんていないもんね。

(大森靖子)そうですね。絵とかもなんか同じものを模写しても、みんな違うようになるじゃないですか。

(マキタスポーツ)そうそう。違うようになるからね。あと、俺好きなアーティストでさ、岡村靖幸さんとかさ。あの人もさ、途中で習うことをやめてさ、我流でやっちゃうところとかあるのかな?とかって思うわけ。そしたら、うる覚えのオリジナリティーみたいなことになるじゃない。

(大森靖子)なりますね(笑)。

(マキタスポーツ)ああいうのが面白いと思うんだよね。だって元ネタがプリンスで同じでもさ、たとえばプリンスとか、もうちょっとジェームズ・ブラウンとか、ものすごく忠実にやっている人もいると思うんだけど。岡村ちゃんってちょっと手つきが違うっていうかさ。

(大森靖子)そうですね。我流になんかなってしまう、見たいな。そうですよね。

(マキタスポーツ)だから、元ネタがどうであれ、大森靖子が元ネタに足して3で割ってやってるかもしれないけど、どうしても大森靖子でしかなくなっちゃってるっていうのは、ね。面白いところですよね。

(大森靖子)はい。それでいいと思いますね。まあ、なんか世代的にそういう世代ですよね。なんか自分の世代は特に。いろいろあって、もう材料とか全部売ってて。みんなでデコレーションして、こう携帯の、なんか・・・みたいな。そういう世代ですね。

(マキタスポーツ)そうそうそう。あなたからも、もうちょっと言って。それ。

(大森靖子)(笑)。そう、なんかデコる感覚でモノを作っていい世代が早く来たらいいと思いますね。まあ、なんかきゃりーちゃんとか売れた時に、そういう時代が来たのかな?と思ってすごく嬉しかったですね。やっぱり。

(マキタスポーツ)なるほど、なるほど。このへんの、だから言葉持ってるんだよね。面白いでしょう?もっと、後半、掘り下げて話を聞かせていただきたいと思いますんで。まずはCMに行きたいと思います。

(CM明け)

(マキタスポーツ)えー、大森靖子さんに来てもらっています。生放送でお送りしている『土曜もキキマスター』でございます。後半戦でございますけども。メールがちょっと届いておりましてね。(メールを読む)『マキタさん、靖子ちゃんこんばんは。自分が靖子ちゃんを知ったのは去年のTOKYO IDOL FESTIVALでした。そこでの「新宿」のインパクトが忘れられなくてファンになりました。質問ですが、アイドルフェスに出演しようとするには勇気が必要だと思いますが、出てよかったと思ったことはなんですか?』ということですけども。

(大森靖子)あ、そうですね。結構これは無茶ぶりっていうか(笑)。そうですね。周りの大人が面白がって出した感じがあったんですけれど。自分のステージはぜんぜんよかったんですけど、一緒に踊らなきゃいけないっていうのがあって。自分の持ち物じゃないことをやらなきゃいけないっていうのがあって。台無しにしちゃいけないなと思って、すごい、初めて緊張しましたね。なんかライブで緊張したことがなかったんですけど。

(マキタスポーツ)(笑)。あの、自分のやり方ではないところで。

(大森靖子)そうですね。踊ったこととかないしな、みたいな(笑)。どうしよう?って。

(マキタスポーツ)ああ、そう。どうしたの?どうやって切り抜けたの?切り抜けたっていうか、やったんでしょ?

(大森靖子)やりますね。とりあえず踊らせていただいて。そのアイドルの子がちゃんとどうにかしてくれて。なんか、『大森さんという方はすごいシンガーの方で・・・』みたいな説明からちゃんとやってくださって。『しっかりしてるな』と思って。

(マキタスポーツ)ああ、しっかりしてるよね。うん。

(大森靖子)でも、出てすごいよかったことはそこに行くまですごい美容室とか行くのもサボってたぐらいの。もうどうでもいいと思ってたんですよ。見た目とか。で、アイドルとかぜんぜん違う世界の子だからああやってかわいいんだと思ってたんですけど。もう楽屋が結構壮絶で。なんか自分たちでやっぱり全部やっていて。あっ、この子たちはちゃんとがんばってかわいくしてるんだと思ってから、これはサボっちゃダメなやつだって思いましたね。はい。

(マキタスポーツ)そうか。なるほどねー。裏側で頑張ってるんだよね、すっごい。

(大森靖子)すごいですよね。

(マキタスポーツ)そうなんだよね。で、それを見て感化されたと。

(大森靖子)そうですね。たぶんそのTOKYO IDOL FESのアイドルの扱いは割りとたぶん芸人さんより酷いレベルだったと思います。

(マキタスポーツ)でも、実際そうだと思うよ。

(大森靖子)本当、すごかったです。まず人数がすごいし。

(マキタスポーツ)そうだよね。あれ、すごいよね。

(大森靖子)みんなレッドブル5本ぐらい飲みながら(笑)。すごかったです。

(マキタスポーツ)(笑)。蟹工船か!

(大森靖子)本当、そんな感じでしたね、はい(笑)。

(マキタスポーツ)すごい、たぶんあるんでしょ?これはだから・・・でも、ある種わかってるんだけどな。ファンも、そういうのね。

(大森靖子)結構衝撃でしたね。

(マキタスポーツ)で、実際に裏側で目の当たりにしちゃうとね。うん、そうか。

(大森靖子)甘かったなと思いましたね(笑)。

(マキタスポーツ)なるほど。それから大森靖子もでっかいパンツからもうちょっとちっちゃいパンツに変えてみようとか。そういう風に思った?私生活でも。たとえば。もうちょっとがんばってみようって。見えないところでも。

(大森靖子)私生活でも(笑)。あ、そうですね。

(マキタスポーツ)見えないところでは。

(大森靖子)そうですね。普通にお金をかけるようになりましたね。

(マキタスポーツ)お金かけるようになったんだ。で、なんか俺、いみじくもさ、いまさ、『大人たちが面白がって』っつったけどさ。面白がられるっていうことに関してはどうですか?

(大森靖子)ああ、面白い。なんか一緒に面白がっている感覚がたぶんその時ぐらいから生まれて。『大森靖子がこんなことしてる』ってなんか吉田豪さんとかがRTすると、『あっ、こういうのが面白いんだ』って思って。ちょっと誇張するとか。

(マキタスポーツ)(爆笑)。吉田豪がRTすると(笑)。

(大森靖子)そういうことばっかりやってます(笑)。2年前ぐらいから。

(マキタスポーツ)いや、いいですねー。このサブカルトーク、たまんないですね。いまCMにいってる最中、水中、それは苦しいのジョニー大蔵大臣の話をしてましたからね。もうちょっとで杉作J太郎の名前が出てくるところだと思いますけども。

(大森靖子)(爆笑)

(マキタスポーツ)ある層にとっては、なにをしゃべってるんだかさっぱりわからないでしょうけど。そうですね。でも、面白がられるっていうことで言うとさ、俺なんかも最近とかさ、役者の仕事とか結構やってるんだけど。完全に面白がられてるんだよね。

(大森靖子)ああ、そうでしょうね(笑)。面白いですね。

(マキタスポーツ)で、それにさ、10年前だったら乗っかることに抵抗してたっていう自分がいるわけ。自意識的にさ。それがいま、面白がっているところに乗っかるとかってことが、あなたの場合っていつからそんなにできてるの?感覚として。

(大森靖子)うーん・・・震災後とかですね。たぶん。の、タイミングで大学も卒業して。とかまあ、ギターを教えてくれた方が亡くなったりとか。その、なんかいろいろあったタイミングが重なった感じですね。

(マキタスポーツ)そこで面白がられてるのにさ、『いや、俺はこうだから、私はこうだから』って言っちゃうと、ちょっとつまんねーかな?って。最近やっぱり、ことに思うんだよね。だけどともすればさ、面白がられるってさ、愛のない人に担がられたりすることあるじゃん。

(大森靖子)あ、ありますね。はい。

(マキタスポーツ)それってどう思いますか?

(大森靖子)あ、それってでも、わかりますよね。なんか感覚で。そこは放っておこう、みたいな(笑)。

(マキタスポーツ)ここは放っておこうって。そうか。

(大森靖子)見極めが。そうですね。

(マキタスポーツ)それ、だからさ、生贄になるようなことだともある種思うんだけど。生贄になるにはさ、生贄になって、なるのはいいんだけど、壊れちゃう人もいるじゃん。

(大森靖子)そうですね。

(マキタスポーツ)無理してやって。そこがさ、なんか線引きとして難しいところでさ。

(大森靖子)難しいですね。

(マキタスポーツ)なんか鬼束ちひろみたいになっちゃってもさ。ああいう壊れ方もあるじゃん。

(大森靖子)(笑)。そうですね。なんとも言えないですけど(笑)。

(マキタスポーツ)あなた、10年後大丈夫?壊れてない?

(大森靖子)そう、だからまあ、2年ぐらいで辞めようってつもりでやってますね。

(マキタスポーツ)(笑)

(大森靖子)辞めようと思ってると、なんだかんだ続けたりとか大丈夫だったりとかすると思うので。で、まあ音楽やってればね、誰かプロデュースとかでもいいわけじゃないですか。

(マキタスポーツ)ああ、そうなんだ。

(大森靖子)そういうのもやりたいっていう気持ちもあるし。つんくさんとか小室さんとかに憧れてるんで。そうですね。

(マキタスポーツ)もう一方で意地悪な目線でね、なんつーか、残酷っつーかさ。そんなこと、あるわけよ。『ほら行け!大森靖子、もっと行け!もっと行け!』っていう観客目線ってあるわけよ。で、もし最悪な事態になったら、『はあ・・・』みたいな。手を引いてさ。急に。で、勝手に胸を痛めて、みたいなことになっていたりとかするっていうのが、そのリスナーや・・・俺らが自分以外にさ、自分のことは大事に思っていたりとかするけど。大森靖子にはそういう期待をかけて、面白がってたりとかすることあるわけよ。

(大森靖子)そうですね、はい。

(マキタスポーツ)それがだから、なんつーかメジャーの残酷なとこだし。

(大森靖子)そうですね。結構、乖離していきますね。私も『大森靖子、これやれ!』っていう気になっていきますね。だんだん。

(マキタスポーツ)あー、なっていくか。もう本当に、いちいち返しとかも面白いでしょ?この子。ね。で、言葉ばっかりとかさ、軽妙なトークばっかり面白くなりすぎてってさ。音楽にマジックがかからないアーティストもいるんですよ。

(大森靖子)あー、なるほど。たまに見かけます(笑)。

(マキタスポーツ)だからまあ、いま、ひょっとしたら大森靖子のすっげーいい瞬間を我々は見てるのかもしんないとか思うんですよ。

(大森靖子)そうですね。バランスが崩れる可能性もありますからね(笑)。

(マキタスポーツ)(笑)。でさ、元々音楽のルーツはなんだったですか?いろいろインタビューを僕、見ては知ってるんですけど。一般の方にもちょっと教えてほしいんですけど。

(大森靖子)そうですね。もう本当にJ-POPランキング50位から1位まで全部聞く!みたいな聞き方をずーっとやってましたね。

(マキタスポーツ)音楽が好きだったの?サブカルチャーっていうかさ、カルチャー全般が好きだったの?

(大森靖子)ああ、音楽ですね。

(マキタスポーツ)音楽がやっぱり好きだったの?

(大森靖子)高校生までは音楽ですね。で、大学になって東京に上京したんで、いろんなものを見ようと思って見ていったものがどんどんサブカルチャーだったのかもしれないですけど。まあ、よくわかんないですけどね。

(マキタスポーツ)でもさ、愛媛だっけ?田舎じゃんね。正直。だから田舎に行けば行くほど、サブカルってないよね。

(大森靖子)ないですよ。なかったですよ。

(マキタスポーツ)真ん中のものしかないじゃん。俺もそうなのよ。山梨でさ。

(大森靖子)そう。ぜんぜんなくって。

(マキタスポーツ)東京出てきてから。俺も。

(大森靖子)だから小学校6年生の時とかに、歌手になりたいと思ってテレビ見てたんですけど。

(マキタスポーツ)(笑)。俺も俺も。俺も本当、そう。

(大森靖子)でも、沖縄か東京の人しかデビューできないと思ってたんですよ。世代的に。

(マキタスポーツ)(笑)。世代的にそうか。

(大森靖子)だから、『あっ、無理じゃん!』って思って。『私、愛媛だし・・・』みたいな。

(マキタスポーツ)愛媛、いねーもんな。あんまし。ああ、そういう感じだったの。沖縄とかって、つまりアクターズスクール系の?

(大森靖子)そうそうそう。スピード、安室ちゃんとか。そうですね。

(マキタスポーツ)まあさ、そういう昔ね、15年ぐらい前の大森靖子ちゃんが、いまの大森靖子になると思ってなかったんだろうな。

(大森靖子)ないですねー。だからもうカラオケでいいやと思って。カラオケで歌うために、中島みゆきさんとかお母さんが聞いてるのを引っ張りだして。『80年代のメロディーがやっぱり歌いやすい!』とか、なんかそういう研究を、カラオケのためにしてた感じですね。

(マキタスポーツ)ああ、なるほどな。

(大森靖子)それで1人でカラオケに行って。学校サボってずーっと歌って。気持ちいい!って思って終わり、みたいな(笑)。

(マキタスポーツ)あー、ちゃんとそこでね、終われてたわけだね。一瞬はね。さあ、まだまだ話題は尽きませんけども。またぜひ、共演してくださいよ。僕と。

(大森靖子)あー、お願いします。お願いします。

(マキタスポーツ)実はほら、人脈が似てるじゃないですか。

(大森靖子)そうですね(笑)。

(マキタスポーツ)ということで、ちょっと最後に告知などありましたら。

(大森靖子)はい。大森靖子、私ニッポン放送で10月からたまーに、1時間半。特番を中島みゆきさんのオールナイトニッポン月イチの前の枠に、放送休止枠を借りて・・・

(マキタスポーツ)(笑)。そんなこと、言わなくていいんです。

(大森靖子)やっておりますので。次回は12月21日 日曜日深夜1時半から。よかったら聞いてください。

(マキタスポーツ)はい。あと、全国ツアーもあるんでしょ?

(大森靖子)はい。全国ツアーありまして。いろんなところに行って、最後は4月26日中野サンプラザでやりますので。

(マキタスポーツ)最後だけ言ってく(笑)。

(大森靖子)結構売り切れちゃって。

(マキタスポーツ)あ、そうか。売り切れが続出してるということで。

(大森靖子)ちょっと変な、ストリップ小屋とか倉庫とか借りてやってたら、全部ちょっとちっちゃすぎて売り切れちゃいましたね。

(マキタスポーツ)そうだね。まあまあ、とにかくいま、大森靖子を見ておかないでなにを見るんだ?って僕は思っておりますから。みなさん、おすすめでございます。さあ、最後に1曲かけたいんですけど。僕からリクエストさせてもらったんですけど。

(大森靖子)はい。これ、じゃあ初公開ですね。

(マキタスポーツ)いいっすか?ということで、この曲で曲振りをしていただきたいと思います。最後に。

(大森靖子)はい。大森靖子で『焼肉デート』!

(マキタスポーツ)本日のゲスト、大森靖子さんでした。ありがとうございました。

(大森靖子)ありがとうございました。

<書き起こしおわり>


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